※本記事は、YouTube動画「【マーケット全てが奈落の底へ…】リーマンショックはなぜ起きたのか?株式市場大暴落の真実と今後の金融危機に対する備え方をデータ解説【米国株・過去から学ぶシリーズ】」を基に作成しています。
はじめに:結論から
リーマンショックは、単なる1企業の倒産ではなく、住宅バブルと金融商品の複雑化が引き起こした、金融システム全体の崩壊でした。この出来事から学べるのは、「金融システムは非常に脆弱で、常に異常な動きにアンテナを張ることが重要」であるということです。また、ゴールドの重要性や、市場の歪みに気づいた逆張り投資戦略の有効性も明らかになりました。
リーマンショックの概要と背景
世界が震撼した2008年9月15日
リーマンショックとは、米大手投資銀行リーマン・ブラザーズが破綻したことにより、世界中の金融市場が連鎖的に崩壊した出来事です。
- 倒産日:2008年9月15日
- 負債総額:約6000億ドル(約64兆円)
- 世界では「グレート・フィナンシャル・クライシス(GFC)」と呼ばれる
住宅バブルと「サブプライムローン」
アメリカでは2000年代前半、低金利政策と政府の住宅支援策により住宅価格が急上昇。金融機関は「サブプライムローン」と呼ばれる信用力の低い層への融資を急増させました。
- サブプライムローン:低所得・低信用の借り手向け住宅ローン
- 多くが変動金利で、数年後に急激に金利上昇
- 住宅価格が上がり続けることが前提だった
金融商品と信用の崩壊
証券化商品の拡大と信用格付けの問題
銀行はサブプライムローンを債券化(MBSやCDO)して投資家に販売。さらに、格付機関がこれらの複雑な商品に「AAA」などの高評価を付けていたため、リスクが正しく認識されませんでした。
金融商品 | 内容 | 問題点 |
---|---|---|
MBS(モーゲージ担保証券) | 住宅ローンを担保とした債券 | サブプライム比率が高く、信用不安 |
CDO(債務担保証券) | MBSなど複数資産を束ねた複雑商品 | 中身が不透明、リスク不明 |
連鎖的な金融崩壊
パリバ・ショック(2007年8月)
BNPパリバの投資ファンドがサブプライム関連で解約停止を発表し、金融不安が顕在化。世界的な信用収縮「クレジットクランチ」が始まりました。
ベア・スターンズの破綻(2008年3月)
米投資銀行ベア・スターンズが破綻し、FRBと政府がJPモルガンによる買収を支援。これにより「ビッグ・トゥ・フェイル(大きすぎて潰せない)」という神話が崩れ始めます。
リーマン・ブラザーズの破綻(2008年9月)
政府はリーマンを救済せず、破綻へ。これにより、市場の信用は完全に崩壊。企業も資金調達ができなくなり、実体経済にも大きな打撃が及びました。
株式市場とコモディティ市場の大暴落
- S&P500は2008年だけで30%以上の下落
- 日経平均も連動して暴落
- ゴールドや原油などコモディティも一時的に売られた
- 最終的にはゴールドが真っ先に反発し、安全資産としての地位を再確認
リーマンショックで利益を上げた投資家たち
マイケル・バーリ
- 映画「マネー・ショート」の主人公
- サブプライム関連商品が崩壊することを予測し、**CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)**で空売り
- 巨額の利益を上げる
ジョン・ポールソン
- 同様にサブプライムバブル崩壊を予測し、数千億円単位の利益を上げる
- 長期的な逆張り戦略と資金耐久力が鍵だった
リーマンショックの教訓
金融システムの脆弱性
- 金融は「信用」で成り立っており、その信用が崩れると全てが止まる
- 複雑な金融商品は危険を内包している
情報の非対称性と相場の歪み
- 多くの投資家は「リスクを正しく評価できなかった」
- 成功した投資家は、歪みに気づき逆張りした人たち
ゴールドの価値
リーマンショック時、ゴールドは以下のような動きを見せました。
時期 | 世界株式 | ゴールド |
---|---|---|
ショック発生時 | 半値以下に暴落 | 一時的に下落 |
数ヶ月後 | 反発せず低迷 | 45%以上上昇 |
→ ショック時のヘッジ資産としてゴールドは非常に有効
まとめ:今後の金融危機に備えるには?
- 市場の異常に敏感になること
「起きるはずのないこと」が起きたら要注意。 - 金融商品や信用リスクの本質を理解すること
中身のわからない商品には手を出さない。 - 安全資産の一部をポートフォリオに組み入れること
ゴールドのようなリスクヘッジ資産の価値を認識する。 - テクニカルでもファンダでも、自分に合った投資手法を見つけること
終わりに
リーマンショックは終わった過去の出来事ではなく、今後も起こり得る金融危機の「教科書」です。投資家にとって重要なのは、過去を学び、次に備えること。そして、真に価値ある資産に目を向ける目を養うことです。
ゴールドや信用リスクの分散、そして市場の「おかしさ」にいち早く気づける感覚を、今後の投資にぜひ活かしてください。
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