この記事は、YouTube動画「FX、–1億7300万円!円安再燃で爆損!分かってたのに!!」をもとに、円安相場での大損失とその背景、そして今後の対応策についてまとめた内容です。投資家・陣さんが語るリアルなトレード失敗談には、多くの教訓が詰まっています。
目次
結論:円安相場を軽視して1億7300万円の大損失
2025年6月初旬、円安が再燃したことにより、FX系YouTuberのjinさんは−1億7361万円という驚異的な含み損(+損切り済)を記録しました。
円安の再加速は予想されていたものの、「自分は買えない」と判断して見送った結果、相場に乗り遅れ、大きな損失を被ることになりました。**「分かってたのに買えなかった」**という心理的ジレンマが、投資家にとってどれほど危険かを象徴しています。
円安が進行した要因とは?
欧州の利下げ停止とユーロ買い
- 欧州中央銀行(ECB)は政策金利を2.15%まで利下げ。
- ただし利下げはこれで一時停止とされたため、ユーロ買いが加速。
- 加えてドルが弱く、クロス円(ユーロ円など)が上昇。
日銀の国債買入れ減額見送り
- 日銀は金融緩和縮小(国債買入れ減額)の規模縮小を検討。
- 実施されれば金融緩和の継続となり、円安要因に。
米中関係とレアアース合意
- トランプ大統領と習近平主席の間でレアアース輸出合意が報じられ、米中関係改善の兆し。
- 市場はリスクオンムードに傾き、円売り・株買いが加速。
雇用統計などの経済指標も重要材料に
- ISM、ADP雇用統計など多数の指標が予想を下回る結果。
- ただし、平均時給や求人(JOLTS)が良好で市場は「想定より悪くない」と判断。
- 結果として株買い・ドル買い・円売りが同時に進行。
しかし、データの信頼性には疑問も
- 雇用統計の前回・前々回分が軒並み下方修正。
- 実際には「じわじわ悪化している」可能性も高く、市場の楽観視には懐疑的な見方も。
陣さんの投資結果(2025年6月第1週)
取引内容 | 損益 |
---|---|
FX(ドル円など) | 含み損:−1億2755万円 利確:+15万6000円 |
金CFD | 含み損:−136万7000円 利確:+5000円 |
合計損失 | −1億2890万円(利確16万1000円) |
通算損失(2024〜2025年) | −1億7361万円 |
スワップ金利の影響で利確は出ているものの、ポジション全体では深刻な損失状態が続いています。
心理と行動のミス:典型的なパターン
- 「分かってたのに買えなかった」心理
→ 分析が正しくても、感情や過去の失敗が邪魔をする。 - トレンドに逆らう「押し目狙い」の失敗
→ 「もう高すぎる」と思って買えず、後から追いかけても天井を掴みがち。 - ポジションを切るタイミングの遅れ
→ 「まだ上がるかも」と思ってホールドし、含み損拡大。 - レバレッジ依存とスケベロング
→ 「あと1回だけ」のつもりで無理にエントリーし、さらに損失拡大。
今後の見通しと戦略
円安トレンドは続くのか?
- 6月は円安になりやすいアノマリーが働いており、チャート的にも上昇の余地あり。
- しかし、7月・8月は円高に転じやすい傾向もあるため、そろそろ調整を意識したほうがよい時期。
対策:ドル円ロングポジションの分割決済(スライスカット)
- 「円高相場への準備」として、ポジションの整理を進行中。
- 急上昇の天井感を見て全決済する可能性もあるとのこと。
失敗から得られる教訓:相場は感情に支配される
- **「分析よりも行動が難しい」**という、投資の本質が浮き彫りになった事例。
- 知っていても動けない、分かっていても耐えられない。
- だからこそ、システム的な判断やルール化された損切り・利確が不可欠。
まとめ
教訓 | 内容 |
---|---|
相場を当てても行動しなければ意味がない | 円安になると分かっていたが買えず損失拡大 |
トレンドには素直に従うべき | 「高いから買えない」は逆張りリスクにつながる |
感情で動くと資産が吹き飛ぶ | レバレッジと焦りは最悪の組み合わせ |
事前のシナリオと柔軟な対応が必要 | アノマリーやテクニカルだけに頼らない戦略を |
1億7000万円以上の損失という結果は、悲惨であると同時に多くの学びを投資家に提供してくれます。これから相場に挑む人にとって、何よりも貴重な教材になるはずです。
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