※本記事は、YouTube動画「パウエル解任騒動でマーケット乱高下(7月17日)」をもとに、初心者でも分かりやすく丁寧に要点を解説しています。
目次
結論:パウエルFRB議長の解任報道で米市場が乱高下、金利・株・金・仮想通貨が一斉に反応
7月16日〜17日にかけて、パウエルFRB議長がトランプ前大統領によって解任されるのでは?という報道が流れ、金利上昇、株価下落、金価格の上昇、VIX急騰と、市場は激しく動揺しました。しかし、その後トランプ氏が「解任の意図はない」と発言し、株価は全指数で反発して終了。
一連の動きから、政策不透明感がいかに市場に強い影響を与えるかが改めて浮き彫りになりました。
主要指数の動き(7月16日終値)
指数 | 終値 | 前日比 |
---|---|---|
ラッセル2000 | +0.98% | 大幅反発 |
ダウ平均 | +0.53% | 安心感から上昇 |
S&P500 | +0.32% | 終盤に回復 |
ナスダック | +0.26% | ハイテクも反発 |
VIX(恐怖指数) | 一時20近くまで急騰後、17.15まで低下 |
金利と資産価格への影響
- 5年債金利:解任観測で急騰→否定発言後に低下
- 債券価格:逆に急落し、その後持ち直し
- 金価格:一時急騰(リスクオフの流れ)→反落→最終的に上昇して終了
- ドル円:147.86円まで下落(火曜の上昇を打ち消す動き)
- ドルインデックス:ブレイクアウト状態継続
ジェンセン・ファン氏の中国訪問とテック株の明暗
- NVIDIAのCEOジェンセン・ファン氏が北京訪問し、中国車技術を絶賛。ロックスター並の歓迎を受ける。
- ASMLは来年の成長見通し撤回で11.3%急落。
- 一方でAMD(+2.87%)やNVIDIA(+0.39%)は中国向け輸出再開の観測で反発。
仮想通貨関連銘柄が急騰|特にSBETとサークルが注目株
- ステーブルコイン・仮想通貨関連株に資金が流入
- SBET(シャープリンクゲーミング):2日間で50%以上の急騰
- サークルインターネット:ステーブルコイン事業を手がける企業で19%上昇
要因:
- 仮想通貨関連法案が米議会で否決されたことで「悪材料出尽くし」
- 「法案が可決される前までは上昇が続くかも」との見方も
PPI(生産者物価指数)も追い風に|インフレ鈍化観測
- コアPPIと総合PPI:ともに0.0%(前月比)
- 前月の0.3%・0.4%から大幅鈍化
- インフレ沈静化観測が再燃し、年内利下げ期待も上昇
利下げの市場予想 | 確率 |
---|---|
7月 | 約3%(可能性ほぼなし) |
9月 | 約56% |
年内合計 | 2回利下げ織り込み |
FRBベージュブック発表:経済活動は「わずかに活性化」
- 物価上昇は穏やか
- 一部で価格転嫁が進むが、顧客の価格感度が高く、企業は値上げに慎重
- 全体的には安定成長と判断
テクニカル面:相場は過熱状態か?
- S&P500・ラッセル2000にリバーサルサイン
- MACDやRSIは過熱感(RSI=68)
- 「サマーラリー終了」の兆しも
ムームー証券のAIツールに注目集まる
- SBETなどの保有情報、株価分析、AIによるレポート配信
- テクニカル分析からニュースソースの把握まで可能
- 特典付きで講座開設可能(詳細は概要欄)
地政学リスクと関税ニュース
- EUと米国の医薬品関税(最大30%)でヨーロッパ株は警戒感
- ポーランド・ドイツなど反発もトランプ次第で不透明
- ベトナム・メキシコなど新興国ETFにも注目
決算情報(アフターマーケット)
企業名 | 結果 | 株価反応 |
---|---|---|
ゴールドマンサックス | 記録的売上 | +0.9% |
モルガンスタンレー | 過去最高Q2業績 | -1.27% |
バンク・オブ・アメリカ | 良好決算 | -0.26% |
アルコア | 決算発表 | +1.89%(アフター) |
ユナイテッド航空 | 発表後下落 | -1.5%(アフター) |
まとめ:政策リスクとテック・仮想通貨の波にどう乗るか
- パウエル解任報道で浮き彫りになった「中央銀行の不透明性」
- PPI鈍化・インフレ収束期待で株式は引き続き強気地合い
- 仮想通貨・ステーブルコイン関連は短期急騰の可能性あり
- ムームー証券などAI支援の証券口座を活用するのも一手
今後の注目ポイント
- FOMCの発言と9月の利下げ観測
- 仮想通貨規制法案の進展とステーブルコイン企業の値動き
- サマーラリーの終焉が近いのか、それとも上昇継続か
- 米中関係やEUとの貿易交渉の関税リスク
以上、7月17日の「パウエル解任騒動でマーケット乱高下」の内容をお届けしました。トレードや投資判断の参考になれば幸いです。
コメント