※この記事はYouTube動画「【これに乗らない意味がない】中央銀行が過去最高にゴールド爆買い中!」をもとに執筆しています。
結論:価格が高かろうが中央銀行はゴールドを買っている。もはや売る理由は見当たらない
ゴールド(金)は単なる投資資産ではなく、**各国の中央銀行が真剣に備蓄を拡大する“戦略的資産”**になっています。
今や価格の上下は関係なく、過去10年間で最大規模の購入が続いているという現実。投資家が金を持たない理由がなくなってきていると言えるでしょう。
中央銀行がゴールドを買い続ける理由とは?
1. 分散投資の手段として
米ドルを中心とした外貨準備だけではリスクが高いため、金(ゴールド)を混ぜることで安定性を高めるという戦略が明確に打ち出されています。
2. インフレ・有事のヘッジ
- インフレの進行
- 地政学リスク(戦争、制裁など)
- ドルへの信認低下
こうした「世界の不確実性」が増す中で、ゴールドの安全資産としての価値が再評価されているのです。
最新データ:2025年5月時点の中央銀行による金購入状況
国名 | 購入量(t) | コメント |
---|---|---|
カザフスタン | 7t | 年初来で299tへ |
トルコ | 6t | 通年では15tを超える購入 |
ポーランド | 6t | 年間で最大の67tを積み増し |
中国 | 2t | ETF市場でも大きな買いが確認されている |
その他 | キルギス、カンボジア、フィリピン、ガーナなども少量購入 |
一方で**シンガポール(5t)、ウズベキスタン、ドイツ(各1t)**などは一部売却も実施していますが、全体としては圧倒的に「買い」が優勢です。
過去から現在へ:中央銀行のゴールド購入トレンド
- 2010年以前:中央銀行は“売り手”
- 2010年〜現在:明確な“買い手”へ転換
- 過去10年間の平均購入量:400〜500t/年
- 直近3年間:平均1000t/年の購入(約2倍に増加)
なぜ2010年が転機だったのか?
この年を境に、金本位制の名残から自由な外貨運用時代への移行が明確化。
各国がゴールドを「運用資産」として見直し、買いに回ったことで、価格も連動して上昇傾向に。
ゴールドの価格が「高いのに買う」理由
中央銀行は以下の視点で動いています。
- 価格が高くても価値は変わらない(むしろ信頼が上がる)
- ドルの比率が下がっても、ゴールドの比率は上げる
- リスクヘッジとしての役割が他資産にはない
実際に**金はドルに次ぐ“第2の外貨準備資産”**としての地位を確立しています。
外貨準備内訳 | 割合(目安) |
---|---|
米ドル | 約46% |
ゴールド | 約20% |
ユーロ | それ以下 |
世界各国のETF市場でもゴールド買いが加速
地域別ETF購入動向(2025年 第2四半期)
- 北米:最大の買い手(特にアメリカ)
- ヨーロッパ:イギリスやドイツが買い越し
- アジア:特に中国がETF買いを大幅に拡大
- 日本:小規模ながら買い越し傾向
ETFとは言え、個人投資家、年金、機関投資家などが含まれるため、広範な「買い意欲」が反映されています。
今後のゴールド価格はどうなる?
過去20年のデータを見ると、毎年7月〜12月にかけて価格が上がる傾向が強いという季節性も確認されています。
また、以下のような複合要因により、下落リスクは限定的で上昇余地が大きいと見られています。
要因 | 内容 |
---|---|
中央銀行の買い | 2025年も引き続き高水準 |
ETF投資の増加 | 中国、米国を中心に活発化 |
ドルの信認低下 | 外貨準備におけるドル比率が下落中 |
地政学リスク | ウクライナ戦争・中東情勢・台湾問題など |
投資家にとっての金の役割:守りの資産、そして分散の軸
動画でも強調されていたのが、「金で大きく儲けようとしないこと」。
- ゴールドはキャピタルゲイン(値上がり益)よりも“資産防衛”が目的
- 株式や債券と違い、非相関資産としてポートフォリオを安定化
- 価格が高くても、持つこと自体が意味を持つ
まとめ:なぜ今「ゴールドを持つべき」なのか?
- 中央銀行の95%が「金準備は今後も増える」と回答
- 実際に3年連続で1000t/年のペースで買い続けている
- ETF市場でも世界中で“買い”が加速
- ドルの信頼が揺らぎ、資産の軸としてゴールドの価値が上昇中
- 売却国はあるものの、買い手が圧倒的に多い
- 「売る理由がない」状況
「これに乗らない意味がない」——まさにその通りです。
今後の世界経済の不確実性に備え、ポートフォリオにゴールドを組み込むことは賢明な判断となるでしょう。
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