この記事は、YouTube動画「【資産所得が育つ】学長がお届け!『お金の講義』【増やす力 強化編 Vol.1】」をもとに、初心者でもわかりやすくまとめたものです。
結論:短期は通貨、長期は株式で「購買力」を守ることが資産形成の基本
「お金=富」ではなく、本当に欲しいのは“モノ”と“サービス”です。
つまり、お金の目的は購買力(富)を維持・拡大することです。
そのためには、
- 短期の支出には価格変動の少ない通貨(現金・預金)を使う
- 長期の資産形成にはインフレに強い株式を使う
このバランスこそが、経済的自由への道を開きます。
1. 歴史が教える「通貨は死ぬ運命」
1700年以降に存在した通貨のうち、現在も生き残っているのはわずか20%。
しかも、残った通貨もすべて価値が下がっている(インフレ)という現実があります。
通貨の歴史的事例
- ドイツ:ギルダーやターラー
- 日本:両(りょう)や小判
- スペイン・中国など:独自通貨が現在と異なる
つまり、今私たちが使っている円やドルも、将来同じ価値で存在しているとは限らないということです。
2. 富=購買力。お金は手段にすぎない
「お金が欲しい」ではなく、実際に欲しいのはその先の「モノやサービス」。
ファイヤー(FIRE)=「死ぬまでに必要なモノとサービスを買い続ける力」です。
必要な資産額は人によって異なり、3000万円で足りる人もいれば、1億円でも足りない人もいるのです。
3. 通貨は短期向き、株式は長期向き
資産クラス | 短期の支払い | 長期の購買力維持 |
---|---|---|
通貨 | ◎ 安定的 | × インフレで目減り |
株式 | × 変動大 | ◎ 成長性が高い |
たとえば、1802年に1ドルだった物価は2021年に約23ドルに(=通貨価値が1/23に)。
しかし、同じ1ドルを株式に投資していたら5400万ドルになっていたというデータがあります。
4. 株式投資のメリットとデメリット
長期では最強の資産形成手段
- インフレに勝てる
- 富(購買力)を長期で守れる
短期では不安定
- 株価は毎日変動
- 明日になったら30%下がる可能性もある
→ 短期的なお金には向かない
5. インデックス投資こそ堅実な選択
インデックス投資とは、特定の指数(例:S&P500、全世界株など)に連動する投資です。
なぜインデックス投資が強いのか?
- トップにはならないが、ビリにもならない
- 10年・20年と続けることで平均以上の成績になる
- リスクを分散することで安心感がある
オルカン(全世界株)の例
- 地球上の約3000社に分散投資
- 絶対に「1位」にはならないが、長期でコツコツ資産が育つ
6. 「誘惑」に負けるな。乗り換えたくなる心理と戦おう
毎年、次のような誘惑が現れます。
- 「インド株が上がってるからそっちに乗り換えよう」
- 「米国株だけ買えばよかった」
しかし、過去のデータでは毎年1位のアセットクラスを予測し続けることは不可能であり、
市場平均(インデックス)に勝てる投資信託は20年でわずか5%しかありません。
→ つまり、乗り換えるより持ち続ける方が勝率が高いということです。
7. J-REIT(不動産投資信託)という選択肢
学長は、東京23区の住宅系に特化した「アドバンス・レジデンス投資法人(ADR)」を紹介。
- 利回り:約3.6%
- スポンサー:伊藤忠グループ(超大手)
- 分配金は円建てで安定、為替の影響なし
- 不景気に強い「住宅特化型」
注意点:
- 全ポートフォリオの最大5~10%までにとどめる
- 数回に分けて投資していく「分散買い」が理想
8. NISAとiDeCoの税制比較
項目 | NISA | iDeCo |
---|---|---|
積立時 | 控除なし | 所得控除あり(節税) |
運用中 | 非課税 | 非課税 |
受け取り時 | 非課税 | 課税あり(控除もあり) |
どっちから始める? → NISAがおすすめ
理由:
- 資金拘束がない
- いつでも引き出せる
- 運用益は完全非課税
9. 暴落を怖がるな。「誰かのブラックマンデーは誰かのブラックフライデー」
1987年のブラックマンデーでは、1日で22.6%下落しましたが、
わずか2年で株価は回復→その後は倍増しました。
→ 暴落時に売るのはNG。安くなった今こそ“買い場”
→ 投資家の最大の敵は「行動ギャップ」。恐怖で売買してリターンを自ら下げてしまう
10. まとめ:増やす力は“継続と冷静さ”で身につく
- 通貨は短期の支払いに使う
- 株式は長期の購買力維持に最適
- NISAから始めよう、iDeCoは余裕があれば追加で
- インデックス投資はコツコツと
- 暴落を恐れず「友達」として受け入れる
おすすめファンド(学長推薦)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
最後に
資産形成は「誰かと競うゲーム」ではありません。
自分が将来必要なモノやサービスを買い続けられる購買力(富)を育てるゲームです。
今日が人生で一番若い日です。
未来の自分のために、今から「増やす力」を育てていきましょう。
コメント