この記事は、YouTube動画「【FX】押し安値が本当に意識されるのかの答えが分かります」を基に作成しています。
結論:押し安値・戻り高値は一時的な反応が高確率で起こるが過信は禁物
ダウ理論でよく使われる「押し安値」や「戻り高値」は、必ずしも大きな転換点とは限らないものの、短期的な反応を狙うトレードには非常に有効であると本動画では結論づけています。
実際の相場では、1分足・5分足・15分足いずれにおいても、一定の確率で「一時的な跳ね返り」が発生していることがデータとチャートから明らかになっています。
押し安値・戻り高値とは?
まず、基本用語の確認です。
- 押し安値:上昇トレンドにおいて直近の高値をつける前の最も近い安値。
- 戻り高値:下降トレンドにおいて直近の安値をつける前の最も近い高値。
これらはトレンドの転換点やトレードの根拠として使われることが多いですが、本当に有効なのか?という点が動画の主旨です。
実際の検証内容と方法
クレキさんは、2024年4月1ヶ月間の為替データを元に検証を行っています。
検証条件:
- 時間帯:9時〜24時(市場参加者の多い時間帯)
- 時間足:1分足 / 5分足 / 15分足
- 条件:押し安値・戻り高値に到達した際に反応があるかを観察
- 使用指標:スイングハイ・ロー(ローソク足6本基準)
高値/安値の定義
- 高値:右6本・左6本のローソク足よりも高い位置にあるローソク足
- 安値:その逆
これにより、誰が見ても「同じ高値・安値」がチャート上で確認できるようになります。
実際のチャートでの反応例
15分足の戻り高値
- 反応幅:約4.2pips
- エントリー:戻り高値にタッチ→即反転を狙ってエントリー
- 損切りライン:反転したローソク足の高値から+1.3pips
5分足の戻り高値
- 同様の条件で2回ポジションを持ち、合計7〜8pipsの利確に成功
1分足での戦略
- 瞬間的な反発(2pips程度)を狙う短期トレード
- 1回目で入る or 2回目の反発を狙って入る2通りの方法がある
注意点と損切り管理
クレキさんは、「押し安値での反発は必ず起こるわけではない」と明言しています。重要なのは以下の2点。
- エントリー時に自信を持てる場面を選ぶ
- 反応がなかったら即損切りすること
例えば、押し安値を抜けてトレンドが継続しそうな場合は、逆方向に大きな動きが出る可能性があるため、損切りしないと大損のリスクがあります。
トレード戦略まとめ(時間足別)
時間足 | 利確目標 | 損切り位置 | 特徴 |
---|---|---|---|
15分足 | 約4.2pips | 反発高値 +1.3pips | やや長めに保有して利益を取る |
5分足 | 約4.2pips | 同上 | 2分割エントリーなど柔軟性高 |
1分足 | 約2.2pips | 高値 +1.3pips | 短期反発狙い。高速決済向き |
押し安値・戻り高値はどの程度「意識されている」のか?
動画で検証された結果では、明確な反応(少なくとも2〜4pips程度の反発)がかなりの頻度で発生していました。これは「押し安値・戻り高値に注文が集まりやすい」ことを裏付けるものです。
特に
- テクニカルが機能しやすい時間帯(9時〜24時)
- 材料イベントの影響が小さい時間帯
では、かなり高い精度で短期的なエントリーが可能とのことです。
政策金利・経済指標時の注意
指標発表時には、テクニカルよりファンダメンタルズのインパクトが大きく、押し安値での反発を期待すると逆に大きく負ける可能性もあるとのこと。
そのため、政策金利や雇用統計などの前後は手を出さない、またはリスクを抑えてトレードするのが望ましいです。
まとめ:押し安値は短期反発を狙うなら有効な根拠
- 押し安値や戻り高値は、「反転のきっかけになりやすい場所」として使える
- 長期トレンド転換というより、一瞬の反発を狙ったスキャルピングに向いている
- 反応しなかったら即撤退する損切りルールが大切
- エントリーポイントは1発目がベストだが、2回目でもOK
- 損切り・利確ラインは**数値で明確化(1.3pips上など)**しておくと判断が早い
ダウ理論を使ってトレードしている方にとって、押し安値・戻り高値の使い方は永遠のテーマです。今回の検証を参考に、自分のトレード戦略にぜひ取り入れてみてください。
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