結論:相場の荒波も「継続」が最強の武器になる
2025年現在、米国株は再び大きく揺れ動いています。S&P500はトランプ前大統領の関税発言をきっかけに22.5%ものドローダウンを記録し、多くの投資家が不安を抱えています。
しかし、リーマンショックを乗り越えた投資家たちの声を聞くと、こうした下落局面こそが「経験」となり、「武勇伝」となり、「財産」となることが分かります。
本記事では、リーマンショックを耐え抜いたベテラン投資家のコメントを元に、今の荒れた相場をどう乗り越えるか、初心者でも理解しやすいように7つの教訓としてまとめました。
1. 今の下落はリーマンショックと比べれば「まだまだ」
現在の下落幅は約22%。一方、リーマンショック時(2007〜2009年)のS&P500の最大ドローダウンは約60%以上。つまり、今の下げ幅は当時の3分の1に過ぎません。
- 2007年10月〜2009年3月:−60%超
- 2025年現在:−22.5%
「リーマンを経験した身からすれば、今の下落は”かす”のようなもの」と語る投資家もいるほど。当時は金融システムが崩壊寸前、著名投資家たちですら「死体が転がっていた」と例えるほどの壮絶さでした。
2. 下落の経験は、いずれ「いい思い出」になる
「チャップリンの名言」にあるように、「人生は近くで見れば悲劇、遠くで見れば喜劇」。投資もまさにこれです。
たとえば、コロナショックのような急落局面でも、長期的に見れば多くの人がその後に資産を大きく増やしました。「過去の暴落を経験したからこそ送り人になれた」という声も多く、短期的な下落に一喜一憂せず、長期視点で淡々と続けることが重要です。
3. 「積立投資は絶対に止めない」これが勝者の思考
リーマンショック時に積立投資を継続した人は、平均で1.2年も早く資産がプラスに転じています。これは、暴落時に積み増したことで取得単価が下がり、回復が加速するためです。
グラフでも示されていたように、下落時に積立を継続した場合、株価の反転と同時に一気にリターンが回復するのです。
「ナイフが床に落ちきる前に拾うな」という格言がありますが、ジャスト・キープ・バイイング(Just Keep Buying)こそが長期投資の鉄則。
4. 下落時に動くのは本当に難しい
「ここで買って、ここで売っていたら儲かった」とチャートを後から見れば簡単に感じますが、リアルタイムで判断するのは非常に難しいです。
実際にスイングトレードでリーマンショックを乗り切ろうとした方は、「資産が4分の1にまで減った」とコメントしています。
さらに、暴落時には上下に激しく揺れるボラティリティの高い動きが起こるため、最もリターンの大きい「稲妻が輝く瞬間」を逃しがちです。
1980年〜2016年の米国株のデータによると、ベストな10日を逃すだけでリターンは半分以下に落ちるという統計もあります。
5. リスク許容度を守り「生き残る」ことが最優先
「まずは生き残れ、儲けるのはそのあとだ」というのは、伝説の投資家ジョージ・ソロスの名言。
リーマンショックで資産が半分以下になっても「余剰資金でやっていたから問題なかった」と語る方々の共通点は、無理をしないことです。
リスク許容度の目安としては、
- 年間最大損失が資産の1/3(約33%)
- それ以上の損失に精神的に耐えられない場合は、投資金額の見直しが必要
6. 成功のループに自分をねじ込む
最も難しいのは「投資初期」です。資産も少なく経験も浅いため、リスク許容度が低く、すぐに退場しやすい。
実際に「S&P500を買って数ヶ月で退場しました」という初心者のコメントもありました。
リーマンショックを乗り越えた投資家の多くは、「信念となる書籍」を読んで成功のループに入り込んだと語ります。
おすすめ書籍:
- 『臆病者のための株入門』(立花義郎)
- 『インデックス投資は勝者のゲーム』(チャールズ・エリス)
- 『インデックスファンドの時代』(ジョン・ボーグル)
7. 純資産の小さいファンドには要注意!
リーマンショック時、ある投資信託は暴落を受けて強制償還され、資産が7万円になったという事例が紹介されていました。
これは「ファンドの規模が小さすぎると維持できず、途中で終了してしまう」からです。
選ぶべきは、
- 純資産が数百億円以上
- 例えば「eMAXIS Slim S&P500」など、信頼性が高く資産規模が大きいもの
投資は「応援」に近い行為。やめない限り、それは継続だ
ある視聴者は「S&P500は中日ドラゴンズのようなもの」と表現していました。応援しているチームが下位だからといってファンをやめる人はいません。
株式投資も同じ。下落に一喜一憂しても構いません。大切なのは、やめないこと。
まとめ:今年から投資を始めた方へ
- 今の下落はまだリーマンショックの3分の1
- 大暴落を乗り越えた先人たちは口を揃えて「積立を止めるな」と語る
- 成功者の共通点は「リスク管理」「淡々とした継続」「情報収集と読書」
投資は自己責任とはいえ、情報を共有し、学び続けることで成功確率は高まります。
あなたの「含み損」は、未来の「武勇伝」になるかもしれません。どうかそれを積み上げ続けてください。
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