【結論】まずは「王道のインデックス投資」から始めよう!
投資の世界では、「より賢い戦略」や「新しい指数」に惹かれがちです。しかし、投資初心者にとって最も安定し、実績もあるのは トピックスやS&P500などの伝統的インデックスに連動する「王道のインデックス投資」 です。
SNSなどで話題の「スマートベータ」戦略は魅力的に見えるかもしれませんが、冷静にその仕組みと実績を理解すると、基本は「王道」で十分ということがわかります。
インデックス投資とは何か?
インデックス投資とは、市場全体の動き(指数)に連動する運用を行う投資スタイルです。代表的な指数には以下があります:
- 日経平均株価(日本)
- トピックス(日本)
- S&P500(アメリカ)
- MSCIワールドインデックス(世界株式)
このような「指数(インデックス)」をそのまま真似する形で投資するのが、インデックスファンドの特徴です。
たとえばS&P500に連動する投資信託は、アメリカの代表的な500社にまんべんなく投資するようなイメージです。
「王道のインデックス投資」とは?
本動画で何度も出てくるキーワードが「王道のインデックス投資」です。これは、次のような特徴を持つ投資スタイルです:
- 時価総額加重平均型の指数に連動(例:S&P500、トピックス)
- 自然と大企業の割合が多くなる(例:Appleやトヨタなど)
- 銘柄選定が不要 → コストが安い・税金がかかりにくい
- 結果として長期的にアクティブファンドの7~9割より好成績
つまり、「市場全体に乗っかる」ことで、余計な失敗を回避できる最も合理的な方法なのです。
スマートベータとは何か?
スマートベータとは、一見インデックス投資のように見えて、特定の要素(ベータ)に着目してリターンを狙う戦略です。
よく使われる「スマートな要素」には以下のようなものがあります:
要素 | 説明 |
---|---|
Value(バリュー) | 割安株に投資 |
Size(サイズ) | 小型株に投資 |
Momentum(モメンタム) | 最近上昇している株に投資 |
Volatility(ボラティリティ) | 値動きが少ない株に投資 |
Quality(クオリティ) | 財務が健全な企業に投資 |
Dividend(配当) | 高配当株に投資(例:HDV) |
代表例として挙げられたHDVは、「モーニングスター配当フォーカス指数」に連動しており、配当という要素に注目したスマートベータ戦略の一つです。
スマートベータは本当に賢い投資なのか?
結論から言えば、必ずしも王道のインデックスファンドに勝てるわけではありません。
【スマートベータが王道に勝てない理由】
- シミュレーションは理想的すぎた
現実世界では再現が難しく、手数料や税金の影響も大きい。 - 過去の成績がたまたまだった可能性
特定の要素がうまく機能したのは、たまたまその時代に有利だっただけかも。 - 戦略がバレたらリターンが薄くなる
例えば「小型株がいい」と広まれば、みんなが買ってしまい価格が上がり、割安感がなくなる。
つまり、スマートベータはインデックスを模した「アクティブ運用の一種」に近いのです。
インデックスファンドでも質はピンキリ!
「インデックスファンド」と名前がついていても、中には「変な指数」に連動しているファンドもあります。
著者はそれらを「ゴミ指数ファンド」と表現しており、そういったものは 王道インデックスファンドより成績が悪くなりやすいので注意が必要です。
どんなファンドを選べばいいのか?
【おすすめの王道インデックスファンド(信託)】
- eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- 楽天・全米株式インデックスファンド(楽天VTI)
- VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)
これらは低コスト・長期安定・純資産も拡大中。老後2,000万円問題を吹き飛ばすためのコア資産として最適です。
高配当株やスマートベータはどう活用すべき?
動画の主張は明快です:
- インデックス投資が投資の「軸」
- スマートベータや高配当株は「サブ」の位置づけで十分
高配当株やスマートベータも否定はしないが、あくまで補助的に活用するのが現実的な選択だということです。
【まとめ】投資は王道でいい!ブームに流されるな!
- 王道インデックス投資とは、「S&P500」「トピックス」などの時価総額加重型指数に連動したファンドに投資すること。
- スマートベータはアクティブ運用の一種であり、常に王道インデックスに勝てるわけではない。
- 投資初心者にとっては、まずは低コスト・実績・純資産がしっかりした王道ファンドからスタートするのが安全。
最後に
「投資は王道でいい」というこの動画のメッセージは、投資初心者が迷わず始めるための重要な指針となります。
つい魅力的な新戦略に手を出したくなりますが、まずは市場全体に乗る投資で「守りながら増やす力」を身につけることが、将来の資産形成への近道になるでしょう。
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