この記事は、YouTube動画「【不安】新NISAで将来、売る時に暴落したらどうする?出口で慌てない為の解決策を分かりやすく解説」の内容をもとに、新NISAを活用する上での「出口戦略」について詳しく解説します。
新NISAの積立を始めたばかりの方、すでに数百万円以上積み立てた方にとって、将来「売却するタイミングで暴落が起きていたらどうするか?」というのは避けられない不安です。
しかし、心配しすぎる必要はありません。暴落を前提とした出口戦略を立てることで、将来の不安を大きく軽減できます。
結論:一括売却は避け、少しずつ売却する「分散売却戦略」が最適解
新NISA資産の売却時に暴落が来ていても慌てる必要はありません。一度にすべて売却せず、必要な分だけを都度・少しずつ売るという「分散売却」が、もっとも現実的かつ合理的な方法です。
1. 暴落時の一括売却が危険な理由
例えば、新NISAで20年積み立てて1000万円の資産があったとします。
リーマンショック級の暴落で500万円まで資産が減っていたら?
精神的にそのタイミングで売るのは非常に難しいでしょう。
一括売却=最大損失の確定にもなりかねません。
2. 解決策は「必要な分だけ都度売却」
- 子供の大学資金が必要 → その年に必要な金額だけ売却
- 住宅購入資金が必要 → 頭金分だけ売却
このように「必要額だけを売却」し、「残りの資産はそのまま運用継続」することで、暴落の影響を最小限に抑えられます。
3. 分割売却のイメージと実例
例:S&P500に連動した資産を保有していた場合
売却方式 | 方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
定額売却 | 毎年・毎月一定額を売却(例:年100万円) | 収入が安定しやすい | 暴落時に多くの口数を売ることになり非効率 |
定率売却 | 毎年・毎月、資産の○%を売却(例:5%) | 資産が減るほど売却額も減る=資産長持ち | 収入が不安定になる可能性 |
リーマンショック時のS&P500回復期間:約5年
→ 毎年100万円ずつ5年かけて売却すれば、平均的に回復の恩恵も受けられる
4. 老後に向けた出口戦略は「4%ルール+定期売却」
- 年4%の売却ペースであれば、理論的には資産が減らない
- これは「年7%の運用利回り−年3%のインフレ率」という前提に基づく
- 定期売却サービスを活用すれば、自動的に売却・受取が可能
【サービス提供例】
- 楽天証券
- SBI証券
5. 新NISAの出口でよくある質問とその答え
Q1. 暴落で全体がマイナスでも配当ETF(VYMなど)を持っていていいの?
→ あり。
配当は自動的な利益確定であり、「売却しなくても資金が得られる」点で精神的にも強い。
Q2. 複数銘柄を保有していたら、どれから売るべき?
→ 構成比率を均等に保ちたいなら、評価額が多い銘柄から調整。
例:3つの銘柄が120万・110万・150万 → それぞれ110万になるように売却する。
Q3. 旧つみたてNISAと新NISA、どちらから売却?
→ 先に非課税期間が20年の旧つみたてNISAから。
新NISAは非課税期間が無期限なので、なるべく温存した方がよい。
6. 為替リスクや相場タイミングを気にしすぎないことが大切
「今売ったら損するかも…」と出口のタイミングを見計らっていると、永遠に売却できない“出口迷子”状態になります。
- 完璧な売却タイミングは狙わない
- 70点を取れればOKという気持ちで向き合う
7. 高齢期の積み立てはどうするべきか?
→ 小額でも続けてOK。
運用期間が長くなるほど資産は育ちやすく、インフレリスクへのヘッジにもなります。
8. 再投資やスイッチングは基本的に慎重に
- 新NISAの非課税枠は「翌年に復活」
- ただし、タイムラグがあるためスイッチングよりも“現金化優先”のシンプル戦略がおすすめ
まとめ:新NISAの出口戦略で最も大切なこと
暴落時にも慌てないためには「少しずつ売却」すること。
- 一括売却は避ける
- 必要な分だけ都度売却
- 定額 or 定率でコツコツ現金化
- 自動売却サービスの活用
- 完璧を目指さず、70点で良しとする
長期的には「暴落は終わる」「株価は回復する」という歴史的事実を信じ、コツコツ積立・コツコツ売却を意識していきましょう。
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