【書評】35年前に戻ったおじさんが“億り人”になった方法とは?感情を動かす投資小説『時をかける貯金ゼロおじさん』

本記事は、YouTube動画「“貯金ゼロのおじさん”が35年前に戻って学んだ億り人になる方法」をもとに、新刊投資小説『時をかける貯金ゼロおじさん』を初心者にもわかりやすく紹介・解説しています。


結論:投資初心者の“あと一歩”を後押しする感情駆動型の入門書

本書は、知識だけでなく「感情を動かす力」によって、投資を始めるきっかけを与えてくれる異色の投資本です。物語を通して主人公の成長と失敗を追体験できるため、「いつか始めたい」と感じていた人が「今日から始めよう」と行動できる内容になっています。


目次

小説と自己啓発、そして投資を融合した作品

タイトル:

『時をかける貯金ゼロおじさん〜35年前に戻った僕が投資でゆっくり億り人になる話』

本書の著者であるオケドンさんは、会社員からFIRE(早期リタイア)を実現し、1.8億円の資産と年間250万円の配当収入で自由な生活を送る実在の投資家。自身の実体験をもとに、物語形式で資産形成の大切さと方法を伝える新しいスタイルの投資本です。


あらすじ:65歳、絶望からのタイムリープ

主人公は貯金ゼロ、ボロボロの生活を送る65歳の“シジ”。過去の失敗を悔やむ中、神の計らいで35年前(30歳)にタイムリープ

恋人や投資で成功した先輩と再会し、やり直しの人生が始まる――というSF要素を取り入れたストーリーです。


投資の教訓がストーリーで自然に学べる

投資あるあるの失敗も描かれる

  • 暴落にパニック売りして大損
  • 他人の目を気にして投資をためらう
  • 調子に乗って無謀な買いをして失敗

例:「ジャスト・キープ・バイイング(暴落時こそ買い続けろ)」と教えられていたのに、怖くなって売ってしまい、翌日から株価が急上昇して後悔…

→ こうした失敗談を“シジ”が全て経験してくれることで、読者は疑似体験を通じて投資の本質を学べる構成です。


実際のデータも盛り込みつつリアリティを演出

  • 日経平均の暴落日と翌日の反発データなども登場し、物語に説得力を持たせています。
  • 例:1987年10月20日(史上最大の下落)の翌日が歴代6位の上昇日など。

“もう一つの人生”が描かれる「ダークサイド構成」

特徴的なのは、章の合間に“タイムリープ前の人生”の描写が入ること。主人公が同じ場面で何もせずに生きた結果がどれほど悲惨だったか、という現実が淡々と描かれます。

  • ギャンブル・ゲーム・高額消費に浪費し、貯金ゼロ
  • 40代以降の転職でマネジメント経験ゼロで苦戦
  • 老後も余裕がなく、精神的にも追い詰められる

→ 「人生における選択の重さ」をリアルに感じさせてくれます。


アリとキリギリスの比喩に込められたメッセージ

  • タイムリープ前の“シジ”は今が楽しければいいという「キリギリス型」
  • タイムリープ後の“シジ”は、日常の幸福を大切にし、積み上げる「アリ型」に変化

ここで重要なのは、「今を犠牲にする」ではなく、日々の心の充足が積み重なる生き方が描かれている点です。


資産があるから、人生の選択肢が広がる

物語後半では、「投資で成功しても仕事のスキルがなければ、すぐには評価されない」というリアルも描かれます。にもかかわらず、資産があることで、

  • 他人の目を気にせず挑戦できる
  • 心に余裕ができて、失敗を恐れずに動ける

という人生の安定性と柔軟性が生まれることを実感できます。


巻末特典:実用的な投資情報も収録

物語のあとには「熱血投資講義」「日米の有望41銘柄」といった、実用的な情報ページも完備されており、知識面もフォローされています。


まとめ:読めば「投資したくなる」、感情に火をつける1冊

こんな人におすすめ:

  • 新NISAが気になっているけど行動に移せない
  • 投資に漠然とした不安がある
  • 投資のテクニック本ばかり読んで飽きてきた
  • 人生にモヤモヤしているアラサー・アラフォー世代

『時をかける貯金ゼロおじさん』は、知識ではなく“動機”を与えてくれる投資本。

読み終わった後には、「よし、口座開設してみよう」と背中を押されること間違いなしです。

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