この記事は、YouTube動画「【海外FX】GemForex出金拒否騒動の真相とその後は?」をもとに執筆しています。海外FXに興味のある方はもちろん、資産運用を行うすべての方に警鐘を鳴らす内容となっています。
結論:2億円の利益が未だ戻らず、出金遅延が長期化。信頼していた業者が突然の“姿消し”
ラーメンキングさんは、わずか50万円からFXで2億円まで増やすという驚異的な成績を収めましたが、その資金を預けていた海外FX業者GemForexからの出金が拒否され、いまだに返金されていません。
SNSでは「分割返金」「新通貨発行」「事業譲渡」など次々と情報が出されましたが、本質的な解決には至っていない状況です。
ラーメンキング氏のプロフィールと背景
- FX歴:12年
- ラーメン消費量:年間200食以上
- 累計利益:およそ2億3000万円以上
- 過去に出演:トレードアイランド、YouTubeなど多数
- 主な取引先:GemForex(2022年)、GMOクリック証券(2023年以降)
出金拒否までの時系列
年月 | 出来事 |
---|---|
2022年7月 | ラーメンキング氏がGemForexで取引開始(50万円が2億円に) |
2022年11月末 | 出金申請(950万円)は一部成功 |
2022年12月 | 出金遅延が広まり、SNSで炎上。残高の出金は不可に |
2022年12月23日 | 独自仮想通貨「GemForexコイン」販売予告(1口1000万円) |
2023年1月31日 | 出金遅延の説明:「利用規約違反」「決済代行会社Aからの盗難」など |
2023年4月27日 | 公式Twitterアカウント削除で実質的に“逃亡”状態 |
2023年5月26日 | 週1回の1万円ずつ分割返金開始(ラーメンキング氏にも3万円のみ返金) |
2023年8月 | 「GALX DAO」への事業譲渡を発表、Gボド(独自トークン)で返金と案内 |
2025年1月 | 日本向けサービス終了が公式サイトで告知。進展はなし |
問題点1:リクイディティプロバイダーを理由にした遅延の説明
GemForex側は出金遅延について「第三者名義の口座利用などの違反が増加し、リクイディティプロバイダーからの指摘があった」と説明しましたが、業界関係者によればこれは不自然な説明とされています。
問題点2:資金調達スキームの疑惑
- GemForexコインの販売(1口1000万円)
- スカイストック/スカイWeb3Visionという別事業のメンバーシップ募集
- Gボドという架空トークンを使って“返金”を偽装
これらはいずれも実態のない資金調達・逃避策ではないかと疑われています。
問題点3:出金履歴は残るが“実際には未入金”
- ラーメンキング氏の口座残高は表示上、Gボドに変換されて存在
- 「債権放棄して仮想通貨へ交換」と表示されるボタンがあり、押さなければ換金できない
- この仕組みはユーザーに「債権放棄」を強要していると批判されている
問題点4:税金問題
2022年に2億円の利益を上げたものの、その利益の多くは実際に出金できていないにもかかわらず、課税対象になる可能性があるという別のリスクも浮上しています。
ラーメンキング氏は「出金できた分だけを申告した」と語っていますが、状況次第では後から税務署とのトラブルが発生する可能性もあり、注意が必要です。
なぜGemForexを選んだのか?
- 高レバレッジ
- 豊富な入金ボーナス
- 有名人(パッキャオ、ベッカム)を起用した安心感
GemForexは、2019年にボクシングの伝説マニー・パッキャオ氏、2021年にはサッカー界のスター、デビッド・ベッカム氏をブランドアンバサダーに起用。日本語対応や「資金の信託保全」などの文言で日本人投資家の信頼を得ていました。
海外FXのリスクまとめ
リスク | 説明 |
---|---|
出金遅延・拒否 | 顧客資金の保全が不十分な場合に起こる |
決済代行業者の破綻 | 約50億円の盗難、10億円の未払いなど報告あり |
法的救済が困難 | 無登録業者であるため、日本の金融庁は介入できない |
信頼性の低い仮想通貨返金 | Gボドなど実質無価値のトークンに変換される恐れ |
現在の状況とラーメンキング氏の今後
- マイページは現在もアクセス可能
- Gボドは表示されているが換金性はほぼゼロ
- discordにて形だけのアナウンスが継続
- 法的対応も難航、返金の見込みは限りなくゼロに近い
現在、ラーメンキング氏は国内FX業者(GMOクリック証券など)での取引に完全移行。今後はX(旧Twitter)やnoteで情報発信を続けていくとのことです。
まとめ:自己責任では済まされない“海外FXの落とし穴”
- GemForexの出金拒否騒動は未解決のまま
- 2億円の利益が実質凍結、わずか3万円の返金
- 仮想通貨での返金や分割返金で“詐欺回避”を装う仕組み
- 信頼していたブランドイメージは脆くも崩壊
- 法的救済手段がほぼ存在しない現実
海外FXは、高いリターンの裏に大きなリスクが潜んでいます。「信頼できる業者」だと信じていたとしても、法的保護がなければ全資産を失う可能性があります。
投資家一人ひとりが、「出金できるか」という視点で業者を選ぶことの重要性を今一度考える必要があるでしょう。
コメント