【要注意】仕組債で1,000万円超の損失も!高齢者が狙われた実例と複雑な金融商品の落とし穴

※本記事はYouTube動画「【お金のニュース】『仕組債』で1,000万円以上の損失事例。複雑な投資商品からは距離を置こう【リベ大公式切り抜き】」の内容をもとに構成しています。


結論:複雑な金融商品=避けるべき!特に高齢の親がいる方は要注意

仕組債のような複雑かつ高リスクな金融商品によって、高齢者が1,000万円以上の損失を被った実例が報じられました。しかも販売したのは大手証券会社。最終的に裁判所は証券会社に約950万円の損害賠償支払いを命じたという深刻な事件です。

このニュースから私たちが学ぶべき教訓は、「よく分からない金融商品には手を出さない」という投資スタンスの徹底と、特に高齢者の周囲にいる方はセールスに騙されないよう見守る体制が重要だということです。


目次

事件の概要:65歳女性が証券会社に勧められた商品で1,000万円の損失

被害者の背景

  • 東京都内在住の女性
  • 元公務員の夫と共に堅実な生活を送り、地道に老後資金を蓄えてきた
  • 相続を経て証券口座の残高は約5,000万円

被害の流れ

  1. 当初は低リスクの商品を提案されていた
  2. 夫の死後、資産保全のため「リスクを抑えたい」と伝える
  3. 証券会社の担当者が「仕組債」という複雑な商品を販売
  4. 数年後、娘が確認したところ、約1,100万円の損失が発覚
  5. 女性は訴訟を起こし、証券会社に対して約950万円の賠償命令が下された

「仕組債」とは?なぜ危険なのか

仕組債の特徴

  • 一般的な債券と異なり、特定の条件下で元本が大きく変動
  • 株価や為替、金利などの「条件付き」リターンが設定されている
  • 複雑な仕組みにより表面上は高利回りに見える
  • 実際には大きなリスクを伴い、元本割れの可能性が高い

証券会社が売りたがる理由

  • 販売手数料が非常に高い
  • 顧客の利益よりも、証券会社の利益が優先されがち

初心者と上級者の「反応の違い」に要注意

動画では、仕組債のような複雑商品に対する「初心者」と「上級者」の典型的な反応を比較していました。以下の表にまとめます。

状況初心者の反応上級者の反応
複雑な商品を見る「難しいからすごい」→信頼「理解できないからやめる」→回避
優れた仕組みだと説明される「優越感」→納得して買う「手数料が高い」→疑う
熱心に勧誘される「知らなかった!いい商品」「証券会社が儲かる商品」
失敗したらどうなる?「証券会社が責任取るでしょ」「損失はすべて自己責任」

このように、上級者ほど「自分の理解できない商品には近づかない」ことが徹底されています。つまり、守る力=初心者的な反応を避ける力とも言えます。


証券トラブルの実態:70代・80代が半数以上

2023年度、証券・金融商品あっせん相談センターに寄せられたトラブルは227件あり、そのうち約7割が仕組債に関するものでした。さらにその約半数が70代・80代の高齢者からの申し立て

高齢の親がいる方は以下をぜひ意識してください。

  • 証券会社の営業マンと安易に接点を持たないこと
  • ネット証券を活用して、営業不要の投資環境を作ること
  • 定期的に資産状況を家族で共有すること

守る力を高めるための3つの教訓

  1. 「分からない商品は買わない」が最強のリスク管理
  2. 難しさを“すごさ”と錯覚しないこと
  3. 証券マンに勧められた商品は警戒するのが基本姿勢

まとめ:複雑な商品には“近づかない”という投資スタンスを徹底しよう

今回の事件は、商品知識ではなく投資姿勢が生死を分けるということを私たちに教えてくれました。

仕組債のような高リスク商品は、たとえ証券会社が勧めてきても「自分が理解できない限り、絶対に買わない」という毅然とした態度が必要です。そして、自分だけでなく家族や高齢の親の投資環境にも目を配ることが、これからの時代にはますます重要になります。

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