【資産100万円→5000万円】r>gが効き始める資産ステージ別ラインを完全解説。入金優先か、運用優先か、FIRE基準まで数字で見える化

本記事は、YouTube動画『【100万→5000万】r>gが効く資産ステージ別ラインを全公開』の内容を基に構成しています。

SNSやYouTubeで「r>g」という言葉を目にする機会が増えました。資産運用やFIREの文脈で語られがちですが、聞こえ方が難しく、結局「金持ちがさらに金持ちになる話でしょ」と距離を置いてしまう人も多いはずです。


しかし動画では、r>gは一部の富裕層だけの話ではなく、知っているかどうかで人生設計の勝敗が変わり得るルールだと断言しています。ただし重要なのは、r>gがいきなり全員の生活を変える魔法ではないという点です。

効き始めるのは資産が育ってからであり、資産額によって体感が劇的に変わる。ここを誤解すると、初期の段階で利回り論争に走って遠回りしたり、逆に途中で諦めたりしてしまいます。

この記事では、動画の内容に沿って「資産100万円から5000万円までの資産ステージ別に、同じ利回りでも何が変わるのか」を、年収や入金額などの前提を固定したうえで丁寧に解説します。最後には、FIREが資産額ではなく生活費設計で決まるという結論まで、具体的な数字で整理します。

目次

r>gとは何か。投資リターンが給与成長を上回る世界

r>gの意味はシンプルです。


rは資本の成長率、つまり投資のリターンです。gは給与の成長率、つまり働いて得られる給料が増えるペースです。動画では、働いて増えるお金よりも資本が増えるお金の方が速い状態が現実に起きており、それが格差拡大の正体でもあると語られています。

この話だけ聞くと「庶民はどう頑張っても勝てないのでは」と感じますが、動画のポイントはそこではありません。r>gは確かに存在するルールである一方、体感として効き始めるのは資産が育ってからであり、スタート直後の資産額ではほとんど実感できないということです。

例えば、100万円を年5%で運用しても増えるのは年間5万円です。これで生活が劇的に変わるかと言えば、多くの人は変わりません。


一方で、5000万円を年5%で運用したら年間250万円です。これは手取り年収に近い規模になり、生活の自由度が一気に変わり得ます。つまり、同じ5%でも「元本の大きさが変わると、人生の景色が別物になる」というのが、動画全体を貫く核心です。

今回の検証前提。条件を固定して数字で見る

動画では、資産ステージ別の比較がブレないように前提条件を固定しています。ここを押さえることで、自分の状況に当てはめたときのイメージがしやすくなります。

前提は次の通りです。
年収は500万円。日本の中央値に近い現実的な水準として設定されています。
給与の成長率gは年2%。年10万円ずつ増えるイメージです。
資本のリターンrは年5%。r>gが成立する前提として置かれています。
年間入金額は60万円。月5万円積立のイメージです。
想定最大下落はマイナス30%。暴落局面のダメージ計算に使います。

この条件で、資産100万円、500万円、1000万円、3000万円、5000万円の5ステージを格付け形式で見ていくのが動画の流れです。

r>gの「効き方」を決める3つの転換点

動画では、r>gがいつから体感として効いてくるかを理解するために、転換点という考え方を提示しています。ここが分かると、自分が今どの地点にいるのか、次に目指すべきラインはどこかがはっきりします。

転換点A。資本収益が昇給を超えるラインは資産200万円

転換点Aは、資本収益が昇給を超える地点です。
式は資産×r > 年収×gという形で示されます。

今回の前提では、年収500万円でgが2%なので昇給分は年10万円です。これをrが5%の運用収益で超えるには、10万円÷5%=200万円となります。
つまり資産が200万円を超えると、資本の伸びが昇給ペースを上回り始めます。ここは「意外と早い」と感じる人も多いはずです。

転換点B。資本収益が入金を超えるラインは資産1200万円

転換点Bは、資本収益が年間入金額を超える地点です。
式は資産×r > 年間入金です。

年間入金は60万円なので、60万円÷5%=1200万円です。
資産が1200万円を超えると、増える主役が「自分が入れるお金」から「資本が生むお金」に移っていくという説明でした。ここからが、r>gが強烈に体感され始める世界だと言えます。

転換点C。資本収益が年収に並ぶラインは資産1億円

転換点Cは、資本収益が年収に並ぶ地点です。
年収500万円を5%で割ると1億円になります。ここは今回の動画の扱い範囲外ですが、労働と資本が同格になる象徴的なラインとして触れられていました。

今回の記事の範囲で重要なのは、資産100万〜5000万円の間で、転換点AとBをどう通過していくかです。

資産100万円ステージ。r>gは効かない。勝負は入金だけ

まず資産100万円です。投資を始めたばかりの人のステージとして語られます。
資産100万円×年5%=年間運用益は5万円です。

ここで動画が強調するのは、5万円では生活が変わらないという現実です。年収500万円に対して1%分であり、スマホ代と少しの外食で終わる程度のインパクトです。
この段階では増えた分の多くが入金によるもので、動画では入金依存率が80%と表現されています。つまり、増加の主役は運用ではなく入金です。

そしてここで非常に重要な示唆が出ます。
100万円程度の資産で、オルカンがいいのか、S&P500がいいのか、利回りが何%だという議論に熱くなるのは効果が薄いという話です。なぜなら、利回りを1%上げても増える額は年間1万円しか変わらないからです。
一方で、月の入金額を1万円増やせば年間12万円増えます。インパクトが桁違いです。

資産100万円ステージの結論は明確です。利回り論争より、まず入金で種銭を増やす。ここを徹底することが最優先になります。

資産500万円ステージ。目は出るが、主役はまだ入金

次は資産500万円です。
資産500万円×年5%=年間運用益は25万円になります。

5万円から25万円へ、運用益は5倍になります。月に直すと2万円強が勝手に増えていく計算になり、ここで初めて「少し増えてきたかも」という体感が芽生えると説明されていました。
ただし、依然として入金の割合が大きく、入金依存率は63.2%という表現でした。主役はまだ入金であり、運用は補助的です。

このステージに対して動画が出した格付けは、続けた者だけが次へ行ける、というものです。
500万円という資産を自力で積み上げられている時点で大きな価値がある一方、途中でやめればr>gの世界はそこで止まり、リセットに近い状態になる。続けること自体が最大の戦略として語られます。

資産1000万円ステージ。入金と運用が半々。ここからゲームが変わる

資産1000万円になると、世界が変わります。
資産1000万円×年5%=年間運用益は50万円です。月にすると4万円以上が自動的に増えていく計算になります。

そしてここで象徴的なのが、入金依存率がちょうど50%になるという点です。入金と運用が同じ割合で資産増加に寄与する。ここが、戦い方を変える必要が出てくる分岐点だと語られます。
年収500万円に対して50万円は10%であり、給料の1割が何もしなくても生まれている状態とも言えます。

ただし、動画はここで釘を刺します。1000万円は勝ちではない。ゴールではなく、採点ルールが変わったスタート地点だという話です。
ここで気が緩み、入金ペースを落としたり贅沢に走ったりすると、次の3000万円への道が遠のく。1000万円達成は安心材料ではなく、むしろここからギアを上げるくらいの意識が必要だとまとめられていました。

資産3000万円ステージ。r>gの恩恵が見えるが、暴落額との精神戦が始まる

資産3000万円になると、r>gの世界がはっきり見える形になります。
資産3000万円×年5%=年間運用益は150万円です。月に換算すると12万円以上が勝手に増えていく規模です。
入金依存率は27.3%まで下がり、増加の7割以上が運用収益で占められる。ここで完全に主役交代が起きます。

ただし、このステージには新しい敵が登場します。それが暴落時の下落額です。
想定最大下落マイナス30%を当てはめると、3000万円×30%=900万円の下落になります。
同じマイナス30%でも、資産100万円なら失うのは30万円です。率は同じなのに、金額の体感が全く違う。これが資産が増えた人が直面する現実です。

さらに動画は、下落からの回復に必要なリターンにも触れています。
30%下落した70を100に戻すには、30%ではなく約43%の上昇が必要になります。ここで心が折れて退場する人が続出するという説明でした。

つまり3000万円ステージは、資本の恩恵が大きく見える一方で、守りが弱いと精神的に耐えきれず負けるステージでもあるという整理です。現金比率や暴落時の行動計画など、メンタルと設計が勝敗を分ける段階に入ります。

資産5000万円ステージ。小さな生活ならFIREが見えるが、暴落で崩れる可能性もある

最後は資産5000万円です。
資産5000万円×年5%=年間運用益は250万円になります。これは「ちょっとした給料クラス」であり、入金依存率は18.8%まで下がります。増加の8割以上が資本によるものになり、資本が主役の世界に入ります。

ここで動画は、5000万円がFIREのゴールになり得る条件として、4%ルールを提示します。
年間支出200万円の生活なら、200万円÷4%=5000万円です。
月の生活費にすると約16万〜17万円で暮らせるなら、労働から解放される可能性が出てくるという考え方です。

しかし動画は「小さなFIRE」であることを強調します。月16万円の生活は贅沢ではなく、家賃、食費、光熱費、通信費、保険や雑費でギリギリになりやすい。地方暮らしなら成立する可能性はあるが、都会で余裕を持つのは難しい。
また生活費が増えると必要資産は一気に遠のきます。月15万円なら4500万円、月20万円なら6000万円、月25万円なら7500万円という形で示され、FIREは資産額より生活費設計で決まるという結論につながります。

そしてここでも暴落が問題になります。
5000万円×マイナス30%=1500万円の下落です。中古マンションが買える金額が一瞬で消える規模です。
暴落が来ればFIREの前提は崩れる可能性があり、取り崩しが加速すると元本が減りやすくなる。だからこそ、支出が小さいFIREほど下落局面で耐えられる時間的余白が生まれ、防御力が高いという説明でした。

税金の話。r>gは利回りだけでなく税制面でも資本が有利

動画の終盤では、コメント欄で出がちな反論への回答として、税金や社会保険の論点にも触れています。
まず、年5%は毎年安定して出るわけではないという指摘に対し、1年単位ではブレるのが当たり前で、長期で見ればS&P500は7%前後に収束してきたという趣旨の話が出ていました。ここは短期の上下に振り回されず、長期で捉える重要性を示しています。

また税金については、給与所得がなくなると税負担が減る可能性があること、配当や売却益は申告分離課税で約20%の税率であることが説明されます。給与は累進課税で税率が上がり最大55%になり得るのに対し、株式の利益は枠が別で一定の税率になりやすい。だから資本で稼ぐ人が多いという話につながります。
この点はr>gが利回りだけでなく、制度面でも資本側に追い風がある現実として提示されていました。

動画の5つの格付けを整理。今の資産ステージで戦い方を変える

動画のまとめは、資産ステージごとに戦い方を変えるという一点に収束します。

資産100万円は運用益5万円で入金が8割を占め、勝負は入金のみ。利回り議論より入金額の方が効く。
資産500万円は運用益25万円で目は出るが主役はまだ入金。続けた人だけが次に行ける。
資産1000万円は運用益50万円で入金と運用が半々。ここから採点ルールが変わり、本格スタート地点。
資産3000万円は運用益150万円で資本が主役になるが、暴落額900万円という新しい敵が登場し、メンタルと守りが勝負になる。
資産5000万円は運用益250万円で小さな生活ならFIREが見えるが、暴落で1500万円が消える世界でもあり、生活費の設計が最後の勝敗を決める。

結局、最初にやるべきことは利回り論争ではなく、入金で種銭を育てること。そして最後に効いてくるのは生活費を小さく設計し、暴落でも耐えられる仕組みを作れるかどうかです。

まとめ

r>gは「資本の成長率が給与の成長率を上回る」という残酷にも見えるルールですが、動画が伝えたかったのは、体感は資産額によって激変するという現実でした。
資産100万円では運用益は年間5万円で生活は変わらず、勝負は入金です。資産が育っていくにつれて同じ5%が別物になり、1000万円で入金と運用が並び、3000万円で運用が主役になり、5000万円で小さな生活ならFIREが見える段階に入ります。

ただし資産が増えるほど、同じマイナス30%でも失う金額は大きくなります。3000万円なら900万円、5000万円なら1500万円が消える可能性があります。だからr>gは自動勝利を約束するものではなく、最後まで耐え抜いた人だけが恩恵を受ける世界だと語られていました。

そしてFIREの本質は、資産額そのものではなく生活費の設計です。月15万円なら4500万円で近づき、月25万円なら7500万円必要になる。生活費を小さく固定できた瞬間、資本側が勝ち始める。入金で種を育て、生活費をコントロールし、暴落でも折れない設計を作ることが、r>gの世界で搾取されない側に回るための現実的な道筋になります。

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