この記事は、YouTube動画「【有料級】米国株の最新市場動向と直近の相場の見通し・運用戦略をデータ解説【●●を過ぎた後が上昇タイミング⁉︎】」の内容をもとに執筆しています。
結論:4月下旬から市場の雰囲気は改善の兆し。調整局面は終盤に入り、今後の上昇タイミングは“イースター後”が鍵。特にゴールドと割安株に注目
2025年春、米国市場では株価の下落が一服し、“日柄調整”と呼ばれる横ばい局面が到来しています。これは次の上昇に向けた準備段階と見る専門家も多く、イースター明け(4月18日以降)が1つの注目タイミングになると予測されています。
以下では、動画内で解説された最新データとともに、市場動向や投資戦略のヒントをまとめてご紹介します。
今の相場は“値幅調整”から“日柄調整”へ移行
2025年初頭からS&P500は下落基調にありましたが、現在は明確な下値を割らず、“時間での調整期間(日柄調整)”に移行しています。これは、
- 売り手が一巡
- 新たな材料待ちの状態
- 横ばいでエネルギーを貯める期間
とされ、次の上昇局面に向けた「助走」とも言えるフェーズです。
特にイースター後から夏にかけて、マーケットは動きやすくなる傾向があり、投資家はこのタイミングを見逃さないようにしたいところです。
ゴールドは“主役”に浮上。2025年は+26%の急騰
2025年の最大の注目アセットの1つが金(ゴールド)です。
- 年初来+26%(3ヶ月での上昇)
- 直近高値は3300ドル超え
- 日本人投資家の買いも本格化
- ゴールドETFの保有比率はまだ低く“伸びしろあり”
今後、2010年〜2012年当時のように資金流入が本格化すれば、ゴールド価格は5000ドルに達してもおかしくないという見方も。
ゴールドは「キャピタルゲイン狙い」ではなく、「資産防衛・インフレヘッジ」としてポートフォリオに組み込むのが基本戦略です。
株式市場の“ボトム”を示す指標が点灯中
いくつかのデータは、株価下落が“底打ち”に近づいていることを示しています。
1. ファンドマネージャーの景況感指数
- Bank of America調査で1994年以降最悪水準
- リーマンショック時よりも悲観的
- 過去の例では、この水準で株価は反転上昇
2. 株価は実体経済よりも先行する
- 株価は実体経済の7〜9ヶ月前を織り込む
- 高工業生産指数やISMよりも株価の反応が早い
- センチメントが悪い=逆に“逆張りチャンス”の可能性
PR(株価収益率)は過去10年平均まで低下、割安感が出てきた
2025年4月時点でのS&P500のPR(予想株価収益率)は以下の通り:
指標 | 値 |
---|---|
現在のPR | 18倍台(過去10年平均レベル) |
1ヶ月前 | 22倍前後 |
5年平均 | 約20倍 |
テクノロジー銘柄を除けば、多くのセクターが“割安圏”に突入。中でも、
- エネルギー
- 通信(ベライゾンなど)
- ディフェンシブ(電力・ガス)
といったセクターには、底堅い買いが入っていることが明らかになっています。
個別銘柄:注目されるのは“業績で選ばれた”企業
最近の決算発表や材料によって極端な値動きが出ている個別銘柄も紹介されました。
銘柄 | 動向 | コメント |
---|---|---|
イーライリリー(LLY) | +16% | 新薬(ダイエット薬)材料で急騰 |
ユナイテッドヘルス(UNH) | −23% | 決算見通しの悪化で急落 |
バークシャー・ハサウェイ | +14%年初来 | 安定銘柄の代表 |
Netflix | プラス推移 | 業績良好で株価維持 |
ベライゾン | +10% | 高配当+安定成長が評価 |
このように、個別銘柄の選別が進んでおり、株価の二極化が顕著になっています。
債券市場は方向感なしだが、今後の動きに注目
FRBのパウエル議長は、トランプ関税の影響が不透明なため利下げ判断が難しいと発言。
そのため、債券利回りは方向感なく「動かない相場」に入っています。
- 現在のキャッシュ比率:4.8%(やや低め)
- 債券から株式へ資金が再移動する可能性あり
経済指標:センチメントは悪化、だが実体はそれほど悪くない
以下のように、センチメントと実体経済の乖離も示されています。
指標 | 状況 |
---|---|
ソフトデータ(期待・予測) | 悲観的(1994年以降最悪) |
ハードデータ(実体経済) | 大きな悪化は見られない |
高工業生産 | 株価の7ヶ月前を示唆する指標 |
この乖離が解消された時、株価は既に回復に向かっている可能性が高いという示唆がありました。
世界市場全体で見ても「割安株」が増加中
特にアメリカを除く:
- 日本
- イギリス
- エマージング(新興国)
などは過去平均を下回るバリュエーションに突入。
「アメリカ株だけが割高」だった構図も、徐々に崩れつつあります。
まとめ:イースター明けが「買いの好機」か?次の材料を待ちつつも準備は進めるべき
今回の動画では、以下のような戦略的ポイントが紹介されました。
- 日柄調整局面=上昇への助走段階
- PR・ファンドセンチメント・ファンド売却量など、複数の指標がボトムを示唆
- ゴールドや割安株への資金流入が継続
- 次の材料(決算、関税緩和)を見据えた“仕込みタイミング”
特に注目すべきは「買われすぎていない今」という時間です。
売りが出尽くし、指標が底を示す今こそ、準備を整える絶好の時期だと言えるでしょう。
次に取るべきアクション
- ポートフォリオを再点検(割高なセクターを外し、ディフェンシブや割安株をチェック)
- ゴールドを一部保有に組み込む
- イースター後の市場変動に備え、買い候補銘柄をピックアップ
この局面でしっかり準備し、次の上昇トレンドを掴むための戦略を今から始めましょう。
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