この記事は、YouTube動画「【早朝速報】根拠なき熱狂相場、こういうのやばいです(7月3日)」の内容をもとに作成しています。2025年7月初旬、米国株が好調に見える一方で、根拠に乏しい上昇相場のリスクや経済指標の悪化が懸念されています。本記事では、最新の市場動向を初心者にもわかりやすく解説します。
目次
結論:上がってはいるが「根拠が薄い」相場に要注意
- 米国株は主要指数が最高値更新中だが、その上昇には明確なファンダメンタルズ(根拠)が欠けている
- 「根拠なき熱狂指数」が10%を超え、過去のバブル期と同水準に
- ベトナムとの関税合意は好材料だが、その他の国との交渉は難航
- 金利や雇用統計など重要指標の悪化リスクあり
米国株、主要指数は続伸中も「根拠なき熱狂」?
主な指数の動き(7月2日終値)
- S&P500:+0.47%
- NASDAQ:+0.94%
- ラッセル2000:+1.31%
主な要因:
- ベトナムとの関税合意(米国にとって有利)
- テスラやナイキなど主力株が上昇
- 投資家の期待感による先回り買い
しかし、バークレイズの「根拠なき熱狂指数」が10%超えを記録し、ドットコムバブル(1990年代)やミーム株バブル(2021年)に匹敵する水準となりました。
ベトナムとの関税合意:具体的な内容と影響
- 対米輸出品に20%の関税適用
- これまでの30~40%から大幅減
- 米国からベトナムへの輸出品は関税ゼロ
アメリカにとって有利な内容であり、特にナイキ、ルルレモン、オンホールディングスといったベトナム製品依存度の高いアパレル企業にとって追い風に。
関連銘柄の値動き
銘柄名 | 上昇率 | コメント |
---|---|---|
ナイキ(NKE) | +4.06% | 200日移動平均線を突破。RSIは76と過熱感あり |
ルルレモン(LULU) | +0.48% | ボラティリティ高め。反応は控えめ |
オンHD(ONON) | +2.58% | 高値から下落。材料としては弱い印象 |
雇用関連の指標が悪化傾向に
- ADP雇用統計:予想+99,000人 → 結果▲33,000人
- 今後の雇用統計(7月5日発表)予測
- 非農業部門雇用者数:予想12万人
- 失業率:4.3% → 4.4%になる可能性も
- 悪化すればFRB(米連邦準備制度)の金融政策に影響
投資家の予想(ブルームバーグ調査)
予想 | 割合 |
---|---|
リスクオン(株高) | 15% |
リスクオフ(株安) | 41% |
中立(無風) | 44% |
→ 市場は慎重姿勢。サプライズには注意が必要
テスラは悪材料でも株価上昇、その理由は?
- 販売台数13%減で2四半期連続のマイナス
- 年間販売台数は前年比減の予想
- しかし株価は**+4.97%の上昇**
これは「悪材料出尽くし」との解釈、あるいは悲観の中での安心感による買い戻しと考えられます。
ゴールド・原油・ビットコインも要注目
- ゴールド:4月からの調整が終わり、再上昇の兆し
- 原油:+3.6%。供給懸念や在庫減、地政学リスクで上昇
- ビットコイン:一時11万ドル目前まで上昇。関連株も好調
→ リスクオフ時の逃避先として資金が流入している可能性
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