この記事は、YouTube動画「【第104回質問への回答】4500万一刻も早くFIREがしたい」を基に、視聴者の質問に対する「ナスビさん」の回答をわかりやすくまとめたものです。
「一刻も早くFIREしたい!」という願いを持つ方に向けて、FIRE達成のための戦略、必要資産、リスク対策、資産運用方法までを丁寧に解説します。
結論:4500万円ではフルFIREは難しいが、今すぐ「サイドFIRE」なら実現可能
年間生活費を25万円と仮定した場合、フルFIREに必要な資産は7500万円(25万円×12ヶ月×25年)。現在の資産が4500万円だと、3000万円足りない状態です。通常なら5〜8年は資産形成に費やす必要があります。
しかし、「今すぐFIREしたい」なら、サイドFIREやバリスタFIREという選択肢が非常に現実的でおすすめです。
1. サイドFIRE・バリスタFIREとは?
- サイドFIRE:一部労働+資産の取り崩しで生活
- バリスタFIRE:軽いアルバイトや副業(例:週3日労働)で不足分を補う
シミュレーション例(資産4500万円、年利6%、毎月15万円取り崩し)
内容 | 数値 |
---|---|
年間取り崩し額 | 180万円 |
労働による補填額 | 月10万円(年間120万円) |
必要な労働 | 週3日勤務でOK |
資産の減少ペース | ゆるやか(むしろ増加も可能) |
資産を減らさずFIRE生活を継続できる可能性が高いのが最大の魅力です。
2. ナスビ流FIRE戦略:FIRE前に不動産投資を仕込むべき理由
FIRE後は金融機関からの融資が困難になります。そのため、ナスビさんは「FIRE前に不動産投資を始めるべき」と強調しています。
- 家賃収入は生活費の補填に
- 借入れで資産効率を向上
- 返済が進むと純資産が増え、フルFIREが早まる
将来フルFIREを目指すにしても、「今の属性を活かした投資」が極めて重要です。
3. 株式投資でのFIRE加速方法
コア・サテライト戦略の活用
- コア(60〜80%):S&P500など安定性重視
- サテライト(20〜40%):次の投資ブームを狙う攻撃的投資
たとえば、「米国のターンが終わりそうだから、次の成長国を探す」など、相場循環を見てサテライトで積極運用する手もあります。
4. ナスビの経験談:「フルFIREを目指したのは後悔」
ナスビさん自身、「あとから考えれば、早くサイドFIREしていればもっと人生を楽しめた」と語っています。
- 5年間、資産を増やすことに専念
- しかし、その時間も貴重な人生の一部
- 「資産は増えても、時間は戻らない」
だからこそ、「プチFIREで早く自由を手に入れること」の重要性を実感しているとのこと。
5. FIRE後の取り崩し戦略:税金とリスクを考慮した順番
FIRE後に資産を取り崩す際は、以下の順番で行うのが税務的に有利です。
- 特定口座から利益の少ない銘柄から
- 新NISA口座(売却後、枠復活あり)
- 旧NISA口座(枠の復活なし)
さらに、リスク管理の観点から、
- リスクが高い銘柄から順に取り崩す
- 高配当株や連続増配株は下落耐性があるので後回しでもOK
6. 投資をやめるタイミングと資産配分の考え方
「いつ投資をやめるか?」という質問に対してナスビさんは以下の考えを示しました。
- 現金だけで老後資金をまかなうにはインフレリスクが大きすぎる
- 現金+債券+株式のバランス運用が最適
- 例えば65歳で3億円あれば、
- 株式20〜30%
- 現金+債券70〜80%
- インフレ5%、年金半減などの悲観的シナリオをベースに考える
7. よくある質問と実践アドバイス
Q1. 為替リスクが怖くてSCHD(米国高配当ETF)を買えません…
→ 現金比率40%は確保し、少しずつ買い進めること。円高・株安になったタイミングで再投資する「段階的購入」が最適です。
Q2. 旅行資金をNISAで貯めてもいい?
→ 運用期間が短ければ非推奨。ただし、旅行時期が未定ならあり。マイナスのときに旅行を延期できるなら活用の余地あり。
まとめ:FIREの正解は1つじゃない。今の人生を楽しむ戦略を選ぼう
4500万円でフルFIREを目指すのは厳しいかもしれませんが、サイドFIREやバリスタFIREなら“今すぐ”実現可能です。そして、それはナスビさん自身が「もっと早くやっていれば良かった」と後悔しているほど、有意義な選択肢です。
- フルFIREを目指しすぎない
- 不動産投資や副業で現金収入を補完
- コア・サテライト戦略でメリハリのある運用
- 投資と人生のバランスを考えた計画を立てよう
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