お手軽に莫大な利益を得られる?レバレッジETFはアリか?

レバレッジETFに関する動画です。

資金が少ない方がレバレッジETFに興味があったり、市場が好調な時にレバレッジETFの購入を考える人も多いですね。

本動画では特に、長期投資を考えている方にとって、レバレッジETFが適しているのかどうかを詳しく解説しています。

目次

レバレッジETFとは?

まず、レバレッジETFについて説明します。

レバレッジETFは、特定の指数(例えば日経平均やS&P500)に連動する動きを2倍または3倍に増幅させるETF(上場投資信託)です。

例えば、日経平均が1日で10%上昇した場合、2倍のレバレッジがかかっているETFは20%上昇するという仕組みです。

ブルとベア

レバレッジETFには、上昇する市場で利益を得る「ブル型」と、下降する市場で利益を得る「ベア型」があります。

ブル型は市場が上昇すると利益が出ますが、ベア型は市場が下落すると利益が出ます。

レバレッジETFのメリット

レバレッジETFにはいくつかのメリットがあります。

  1. 資金効率が良い:少ない資金で大きな利益を狙える。
  2. 指数連動型なので、個別銘柄の選択が不要:日経平均やS&P500など、特定の指数に連動しているため、銘柄選びの手間が省けます。

例えば、10万円を元手にして日経平均連動のレバレッジETFを購入した場合、日経平均が10%上昇すれば、2万円の利益を得ることができます。

レバレッジETFのデメリット

しかし、レバレッジETFには大きなデメリットもあります。

  1. ハイリスク:利益も大きいが、損失も倍増します。
  2. 信託報酬が高い:例えば、S&P500に連動するVOOというETFの年間手数料は0.03%ですが、同じ指数に連動する3倍のレバレッジETF(SPXL)の手数料は0.95%です。手数料は30倍です。
  3. 分配金がほとんど出ない:分配金は通常のETFと比べて少ないか、全く出ないことがあります。
  4. 長期投資では減衰する:レバレッジETFは日々の値動きを増幅するため、長期間持ち続けると、指数と乖離してしまいます。

具体例:ボックス相場の影響

例えば、資産が100万円で、日経平均が10%上昇して110万円になり、次の日に10%下落した場合、レバレッジETFでは資産が99万円に減少します。

このように、ボックス相場(上昇と下落を繰り返す相場)が続くと、トータルではプラマイゼロであるにもかかわらず、資産は減少していきます。

初心者が注意すべき点

初心者の方がレバレッジETFに手を出す前に、以下の点に注意してください。

  1. レバレッジの仕組みを理解していない。
  2. リスクの大きさを把握していない。
  3. リスクをコントロールする技術を持っていない。
  4. 確実に大きな利益を得たいと考えている。

結論

レバレッジETFは、短期的な利用が前提の金融商品です。長期投資には向いていません。資産形成を目指す場合は、手堅い投資手法を選びましょう。

収入を増やし、支出を減らすことで、種銭を増やし、その過程で投資の経験を積むことが重要です。最も賢明な方法は、しっかり稼いで倹約し、コツコツ積み立てることです。

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知っておきたい専門用語集

  • レバレッジETF:特定の指数に連動する動きを2倍または3倍に増幅させるETF
  • ブル型:上昇する市場で利益を得るレバレッジETF
  • ベア型:下降する市場で利益を得るレバレッジETF
  • 信託報酬:ETFの運用にかかる年間手数料
  • 分配金:ETFから投資家に配当される利益の一部
  • ボックス相場:上昇と下落を繰り返す相場
  • 状況指数:特定の市場全体の動きを示す指標(例:日経平均、S&P500)
  • 資金効率:少ない資金で大きな利益を狙う効率性
  • 利回り:投資額に対する収益の割合
  • 倹約:支出を抑えて節約すること
  • 積立投資:定期的に一定額を投資する方法
  • リスクコントロール:投資のリスクを管理する技術や手法
  • 原資産:ETFが連動する特定の指数や市場
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