インデックス時代の終焉とこれからの投資戦略:実物資産とバリュー投資が鍵に

この記事は、YouTube動画「インデックス至上主義の終焉。実質資産、バリュー投資の時代に」をもとに執筆しています。

結論:インデックス一辺倒の投資は終わり、これからは選別の時代へ

長らく続いた「インデックス投資最強」の時代に転機が訪れています。米国の政治・経済の不安定化、ドル覇権の揺らぎ、そして中央銀行の通貨供給政策などの変化を背景に、今後の資産形成においては「実物資産」や「バリュー投資」が重要な選択肢になります。

特に今後は、インデックスの中身を精査せずに買うという“楽な投資”が通用しない時代となり、個別株の選定力、つまり「リサーチ力」が問われる時代になっていきます。


目次

トランプ政権とドル体制の終焉

動画では、トランプ政権が再び誕生した場合、彼自身が政権運営の「KPI(成果指標)」を持っておらず、自由奔放に政策を進める可能性があると指摘されました。これは市場にとって非常に不安定な要因となります。

特に注目すべきは、ドル一極体制の終焉と、それに伴う地政学的リスクの高まりです。米中対立や関税政策の影響で、グローバル投資家が中国から資金を引き上げ、日本やインドにシフトする動きが顕著になっています。


実物資産に注目すべき理由

今後の経済は、中央銀行が再び「プリンティングマネー(通貨の大量発行)」を行う可能性が高く、それによりインフレが進行するシナリオが予想されています。

このような中で、価値を保つ資産として「実物資産」への注目が高まります。具体的には以下の3つです:

1. 金(ゴールド)

金はインフレ耐性が高く、通貨価値が下がってもその購買力を維持しやすい資産です。特にETFやロイヤルティカンパニー(発掘企業に出資し、見返りに金の売上分配を受ける会社)を通じた投資が紹介されました。

2. 不動産・土地

単なる建物ではなく、「土地」やその地下資源に注目。保有コストはあるものの、現物資産としての安定性は高いとされます。企業株を通じた間接投資も可能です。

3. 仮想通貨(ビットコイン)

発行枚数に上限がある「ビットコイン」などの通貨は「デジタルゴールド」とも呼ばれ、通貨価値下落時のヘッジ手段として有望視されています。特に2100万枚という発行上限が、希少性による価値の安定を支えています。


バリュー投資の復権:3つのアプローチ

インデックス投資の時代から、バリュー投資の時代へと移行する中、注目すべき3つの投資スタイルが紹介されました。

1. ディープバリュー型

極端に割安な株を購入し、長期保有によって企業の再評価や買収を待つ手法です。バフェットもこのスタイルから始めましたが、リスクは「長く放置されること」です。

2. 相対的バリュー型(筆者推奨)

比較対象と比べて明らかに割安な銘柄を見つけ、何かのきっかけ(経営者の交代、業績改善など)で元の価値に戻ることを狙います。日本株の多くがこの条件に該当しており、チャンスが大きいとされています。

3. 資源・資産保有型

実物資産を保有する企業、土地や金属資源を抱える会社への投資です。物価上昇局面では企業の純資産価値が評価されやすく、株価が見直される余地があります。


インデックス投資はバブルだったのか?

アメリカでは、運用資金の約半分がインデックスに集中している現状があります。日本でも同様に、S&P500や全世界株式(オルカン)に一極集中してきました。

しかし今後は、インデックスに組み込まれていない優良株や割安株に目を向けなければ、資産を守るどころか大きな損失を被る可能性があるとの警告が出されました。


若い世代へのアドバイス:まず小額で始めよう

動画の最後には、これから投資を志す10代〜30代の若者に向けたメッセージが紹介されました。

  • まずは小額で投資を始めること
  • 失敗を恐れず、自分のスタイルを見つけること
  • 人を真似するのではなく、自分に合った方法を模索すること

「運用を通して自分を知ることができる」という言葉が印象的でした。投資は単なるお金儲けではなく、自分のリスク許容度、判断力、精神性を試す場でもあるのです。


まとめ:選別の時代が始まった

これまでのように「S&P500を買えばOK」という時代は、終わりを迎えつつあります。

今後の投資は以下のような方向性が重要になります:

  • 実物資産の保有(ゴールド、不動産、仮想通貨)
  • 割安株を見つける力(バリュー投資の技術)
  • 自分の投資スタイルの確立
  • インデックスからの脱却と個別株分析

市場の地殻変動が起きている今、私たち投資家も知識と視野をアップデートし、これからの時代にふさわしい投資戦略を確立することが求められています。

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