※この記事は、YouTube動画「【この投資は始めるべき】インド株を含む新興国株投資の始め方と魅力・メリットとデメリットと運用戦略をデータ解説します」の内容を基に作成しています。
目次
結論:新興国株投資は分散投資・長期戦略において「今こそ検討すべき」選択肢
世界の株式市場はアメリカが主役ですが、新興国株は今後の成長余地や割安性から注目すべき投資先として浮上しています。
短期的にはリスクがあるものの、5〜10年単位の長期投資かつ資産全体の10〜20%以内に抑える戦略ならば、有望な資産クラスです。
新興国株とは?インド・中国・ブラジルなど多数の国を含む
「新興国」とは、先進国(アメリカ・日本・欧州など)以外の発展途上国や成長国全般を指します。具体的な例には以下の国があります。
地域 | 主な国 |
---|---|
アジア | インド、中国、インドネシア、ベトナム |
中南米 | ブラジル、メキシコ、チリ |
東欧・ロシア | ポーランド、トルコ、ロシア |
中東・アフリカ | 南アフリカ、ナイジェリア |
新興国株の「3つの魅力」
1. 高い成長性(人口増加・中間層の拡大)
・インドは2024年には世界最大の人口に
・中間層の拡大 → 消費・住宅・教育・インフラ需要が増大
2. 割安なバリュエーション
・アメリカのS&P500は予想PERが約20.6倍
・一方、新興国全体や一部の国(例:ブラジル、ベトナム)はPER10倍台以下も
3. 分散効果によるリスク低減
・先進国が不調でも、新興国が独自の景気循環を持つこともある
・ポートフォリオ全体の安定化に寄与する可能性あり
新興国株投資の「5つのリスク・デメリット」
リスクの種類 | 内容 |
---|---|
政治・地政学リスク | 政変、軍事政権、内戦、国家リスク |
経済リスク | 高インフレ、不安定な成長、金利変動が大きい |
通貨リスク | 現地通貨の価値下落でリターン目減り(例:円で投資→現地通貨暴落) |
市場リスク | 流動性不足、透明性が低い、取引停止などの可能性 |
コモディティ依存 | 資源価格の変動に大きく左右される(例:石油や鉄鉱石) |
新興国株への投資方法と戦略
1. 投資対象の選び方(初心者~上級者別)
投資レベル | 推奨方法 |
---|---|
初心者 | ETF・インデックスファンドで積立(例:VWO、Eマキシス) |
中級者 | アクティブファンド、テーマ型ETF |
上級者 | 個別株投資(現地企業 or ADR)、セクター投資(例:EMQQ) |
2. おすすめETF・ファンド
商品名 | 内容 |
---|---|
VWO(米バンガード) | 世界の新興国全体に分散投資 |
Eマキシス・スリム 新興国株式 | 日本国内の低コストインデックスファンド(円建て) |
日興アセット アジア株式ファンド | アクティブ型ファンド(手数料注意) |
EMQQ、EMQ99 | 新興国のテック企業に特化 |
資産配分の目安:10〜20%までに抑えるのが現実的
動画内では「新興国株は最大でも資産全体の20%までに」との見解が示されていました。
以下のような分配例が現実的です。
- インド株:10%
- その他の新興国株:10%
- 残り80%:米国・日本株、債券、REITなどで分散
実際のパフォーマンスと今後の見通し
動画ではEマキシスシリーズの過去データも提示されており、新興国株のこれまでのリターンは他の資産クラスよりもやや低めでした。しかし直近では改善傾向が見られ、以下のようなデータが共有されています。
- 5年平均のシャープレシオが向上
- ダウンサイドリスクが-11%程度に抑えられている
- 今後リターンが改善すれば「割に合う投資対象」となる可能性
ADR(アメリカ預託証券)を使った投資も選択肢に
- 例)アリババ、テンセント、TSMC、サムスン電子
- アメリカ市場に上場されているため、透明性が高く投資しやすい
- 現地証券口座を開かずに、日本の証券会社経由で購入可能
新興国株投資を成功させるための5つのポイント
- 短期で成果を求めない(最低5~10年のスパンで考える)
- 積立投資でドルコスト平均法を活用
- ファンド・ETFの中身(国・銘柄構成)を確認
- リスクはあらかじめ想定し、比率を抑える
- 情報収集を怠らず、信頼できる情報源で判断
まとめ:今後の投資戦略に「新興国株」を加える価値はある
- 世界の株式市場に占めるアメリカの比率は64%
- これに偏ったままでいいのか?という疑問を持つことが重要
- 割安な新興国株は、将来の人口・経済成長による恩恵が期待できる
- インドなど注目国を含めた分散型投資戦略を検討してみましょう
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