ゴールドはS&P500を超える?いま注目される金投資の理由と新NISAでの注意点とは

※本記事はYouTube動画「【金の時代?】S&P500超えの衝撃リターン!『ゴールド』は本当に投資すべき!?そのメリットと新NISAでの注意点を徹底解説!」を基に執筆しています。


結論:インフレと地政学リスクの時代、ゴールドが再評価されている

最近、株式市場が不安定な動きを見せるなかで、ゴールド(金)がS&P500を上回るリターンを記録しています。金利や配当を生まない資産ながらも「守り」だけでなく「攻め」の資産として注目が集まっており、新NISAを活用した投資対象としても検討され始めています。


目次

ゴールドの価格が上昇している3つの理由

1. インフレへの備え

  • 通貨供給量が増えれば紙幣の価値は下がるが、ゴールドは希少性のある実物資産
  • 米国のマネーサプライと金価格の相関を見ると、通貨供給量が増えると金価格も上がる傾向にある。

2. 地政学リスクの高まり

  • ウクライナ戦争や中東問題などの影響で、無国籍通貨であるゴールドが安全資産として再注目
  • 特に中国やロシアの中央銀行が、外貨準備としてドルから金へのシフトを進めており、金の需要が増加中。

3. 米国金融政策への不透明感

  • トランプ関税などの影響で、インフレ再燃リスクや景気後退懸念が強まり、安全資産である金への資金流入が続いている。

ゴールド投資の3つのメリット

1. 長期的な価値保存

  • ゴールドは法定通貨のように国の信用に依存しない「リアルマネー」
  • 家1軒を買える金の量が昔も今もそれほど変わらない、という逸話はゴールドの実質的購買力の安定性を象徴している。

2. 分散投資効果

  • 株式と逆相関を示す場面も多く、市場の暴落時にポートフォリオを守るクッションの役割を果たす。
  • レイ・ダリオの「オール・シーズンズ・ポートフォリオ」にも7.5%が金で構成されている。
資産クラス配分例
株式30%
長期債40%
中期債15%
ゴールド7.5%
その他商品7.5%

3. 有事の資産防衛

  • 銀行の預金封鎖、ハイパーインフレ、国家破綻といった非常時に価値が認められる数少ない実物資産
  • 世界中で通用する「最後の資産」として、現物保有による“保険的効果”もある。

ゴールド投資で見落とされがちな5つの注意点

1. インカムゲインがない

  • 利息や配当金が発生しないため、長期のインカム投資には不向き
  • ウォーレン・バフェットも「何も生み出さない」として金を避けている。

2. ボラティリティが高い

  • 安全資産とされる一方で、年単位で30%上下する可能性もある高変動資産
  • 短期的な価格変動に慣れていない人には不向き。

3. 為替リスク

  • 多くの金関連商品はドル建て連動。
  • 円高になると金価格が上がってもリターンが減る可能性あり。逆に円安ならプラスに作用。

4. 現物保有の管理コスト

  • 金のべ棒や金貨を直接保有する場合、保管コストや盗難リスクを考慮する必要がある。
  • 銀行の貸金庫を利用するなど、別途コストがかかる。

5. 現物の売却益は総合課税

  • 現物金の売却益は他の所得と合算して税率が決まる総合課税
  • ETFや投資信託で得たキャピタルゲイン(20.315%課税)より税負担が重くなる場合もある

新NISAでゴールドに投資する場合の戦略

  • **「成長投資枠」または「積立投資枠」**を使って金ETFや金連動型ファンドに投資可能。
  • ただし、新NISAは非課税枠を最大限活用する設計が基本なので、リターンが低めの金より株式を優先すべきという意見も。
  • 著者(ラプトルさん)も「金は特定口座で、NISA枠は株式に集中」と明言。

ゴールド投資が向いている人のタイプ

向いている人理由
株100%のポートフォリオに不安を感じている人株と逆相関の可能性があるためリスク分散効果が期待できる
インフレや地政学リスクに備えたい人守りの資産として有効
ゴールドの歴史的価値に魅力を感じる人握力(ホールド力)が持てる=長期保有しやすい

ゴールド投資の適切な比率とまとめ

ラプトルさんは、ポートフォリオの5〜15%程度を目安にゴールドを組み入れるのが現実的だと述べています。あくまで「補完的資産」として使うべきで、メインではなく**“第二の盾”**として活用するのが賢明です。


最後に:攻めと守りのバランスが投資成功の鍵

ゴールドは「守り」の資産という印象が強いですが、近年は地政学リスクや金融不安を背景に攻めの資産としても注目を集めています。

ただし、インカムが得られない・ボラティリティが高い・為替の影響を受けるなどのデメリットもあるため、リスクと特性を十分理解した上で投資することが重要です。

NISAでの活用も「非課税枠の最大活用」という視点で、まずは高リターンを見込める株式を中心に考え、金は補助的にという戦略が基本となるでしょう。

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