※本記事は、YouTube動画「【爆上げの予感】レンジ続くゴールド、アメリカのイラン核施設攻撃で遂にブレイクアウトなるか?!【週刊相場分析2025/06/23~27】」を基に構成・執筆しています。
結論:今週のゴールドはファンダ主導で大きく動く可能性が高い
過去数週間続いていたレンジ相場に終止符を打つかもしれない出来事がついに起こりました。アメリカがイランの核施設に対して空爆を実施し、これにより地政学的リスクが急騰。ゴールド市場では週明けに約250pipsの大きな窓を開けるスタートとなりました。
このファンダメンタルズのインパクトにより、テクニカルな節目をいくつ突破できるかが今週の最大の焦点となります。
ゴールド市場の背景:なぜ今まで動かなかったのか?
この2週間、目立ったファンダメンタルズの材料がなく、ゴールドはテクニカルに忠実な値動きを見せていました。チャネル上限で反発し、過去高値で止まるという典型的なレンジ相場です。
しかし、ファンダが乏しい時は、逆にテクニカルの効力が強まるため、反転ポイントを見極めやすいメリットもあります。
金融政策の影響:FOMCは金利据え置き、インフレ重視の姿勢
6月19日(木)早朝にFOMCの政策金利発表とパウエル議長の会見が行われました。
- 政策金利は4.25%〜4.5%で据え置き。
- パウエル議長は「インフレのリスクを経済成長の減速より重視」と発言。
- 利下げ期待は後退。
この内容を受けて、ゴールドは若干下落しましたが、相場の大勢は依然として「買い待ち」ムード。実際、チャートも横ばいが続いていました。
爆発的な上昇要因登場:アメリカのイラン核施設攻撃
そして週末、事態が一変します。
2025年6月21日、アメリカがイランの核施設に対して空爆を実施。これはイスラエルの攻撃に対する「直接的な軍事介入」であり、トランプ政権にとっても前代未聞の決断です。
この出来事は、以下の2つのルートからゴールド価格を押し上げる可能性があります:
- ドル売り(通貨リスクによる避難)
- ゴールド買い(安全資産としての需要)
特にゴールドは戦争や混乱時に買われやすい「リスクオフ資産」であり、地政学リスクが直接価格上昇につながる代表的な商品です。
ゴールドチャートの初動:250pipsの窓開けでスタート
週明けのゴールドは、約250pipsの窓開けで始まりました。これはイラン攻撃ニュースを受けた市場の即時反応であり、今週の値動きはこの初動の勢い次第で大きく分岐します。
- 週末時点の価格から過去高値(緑のライン)までは約900pips。
- ここを突破すれば、次に待ち構えるのは史上最高値。
- その先は「青天井」で、トレンドフォローが非常にしやすい相場になる可能性も。
テクニカル構造分析:5色のフラクタル構造で見極める
本動画では、ゴールドのチャートを5色のフラクタル構造で分析しています。
赤:最長期構造
- 2020年から続くレンジを2023年に上抜けし、第1波のトレンドが2年近く継続中。
オレンジ:長期構造
- 2023年10月以降のトレンドで現在第7波。
- この波が年始のトランプ政権誕生と一致し、強力な上昇波となった。
黄緑:中期構造
- トランプ就任翌日から始まったトレンドでこちらも第7波。
- ただし、既に4時間足200MAを下回っており、トレンド鈍化の兆候あり。
緑:短期構造
- フラッグ型を形成し、6月頭に上抜けたものの、高値を更新できずに調整中。
水色:最短期構造
- 現在は下降第1波。週明けの上昇が第2波に転換するかが焦点。
今週の戦略:初動の強さを見極めよ
以下のラインを目安にトレード戦略を構築するのがポイントです。
抵抗帯 | 内容 | 抜けたら買い? | コメント |
---|---|---|---|
水色の高値 | 最初の関門 | 抜けないと話にならない | 抜けられない場合は手出し無用 |
緑の高値 | 緑構造の継続可否 | 抜ければ押し目買い継続 | 止まると緑の構造終了 |
チャネル上限 | テクニカルレジスタンス | 抜けたら市場最高値トライ | 重要度はやや低め |
黄緑の高値 | 市場最高値 | 到達したらトレードは一旦休止 | 騙し上げの可能性あり |
まとめ:2025年6月第4週はゴールド大転換の週になるかも
ここ数週間続いていた「様子見レンジ相場」に終止符を打つかもしれない今週。アメリカのイラン核施設攻撃という衝撃的なファンダメンタルズが、ゴールドをブレイクアウトに導くトリガーになる可能性が高まっています。
テクニカル的にも、いくつものレジスタンスラインが接近しており、突破できれば一気にトレンド相場へと移行しそうです。逆に、突破できなければ、ゴールドは再び長期の調整モードに突入する可能性もあります。
今週はまさに、ゴールド相場の命運を分ける重要な1週間。
週明けの値動きを丁寧に観察し、チャンスをしっかり掴んでいきましょう。
コメント