※この記事は、YouTube動画「11連騰中の日本株!すごいことが起きてる!相場は強いのか?もう限界なのか?」を基に構成しています。
結論:トピックスの11連騰は歴史的にも極めて珍しい。ただし“戻り局面”の連騰は慎重に見るべき
現在、トピックスが11日連続で上昇という異例の事態が起きています。日経平均こそ一時マイナスをつけましたが、トピックスは一貫して上昇中。
この現象が何を意味するのか、2000年以降のデータをもとに検証したのが今回の動画の趣旨です。
① トピックスの連騰記録:11連騰は実は“レア現象”
2000年以降、トピックスで起きた連騰記録は以下の通りです:
連騰日数 | 発生回数 |
---|---|
12連騰 | 4回 |
11連騰 | 現在のみ |
10連騰 | 2回 |
つまり11連騰以上は過去20年以上でたった7回しか発生していません。
今まさにその1つが進行中であり、これは非常に珍しい強気の値動きだと言えます。
② 過去の12連騰の“その後”をチェック
過去にトピックスが12連騰したのは4回。
- 2009年8月4日までの12連騰
→ リーマンショック後の反発局面の最終段階。直後に反落。 - 2015年6月1日までの12連騰
→ チャイナショック直前。ここも“最後の山”。 - 2016年11月30日までの12連騰
→ トランプ大統領誕生直後。“トランプ相場”の始まりで上昇継続。 - 2017年10月24日までの12連騰
→ すでに上昇トレンドの途中。連騰後もさらに上昇。
このように、相場の初動やトレンド継続中の連騰はその後も強い展開が多く、逆に戻り局面や高値圏での連騰は反落リスクが高いという傾向があります。
③ 今回の11連騰は“戻り局面”の可能性あり
今回のトピックスの11連騰は、過去のような高値更新中ではなく、「下落後の戻り」の一部という見方が強いです。
つまり、「トレンドの初動」ではなく「下落からの一時反発」である可能性も否定できず、“過去の強い連騰とはやや性質が異なる”と注意喚起されています。
④ その他の連騰データから見る傾向
過去の10連騰も含めて見たとき、以下のような傾向が見えてきます:
- 高値更新中の連騰 → トレンド強し(2017年)
- 横ばい・底固め後の初動連騰 → その後も堅調(2016年)
- 戻り局面での連騰 → 反落リスクあり(2009年、2015年)
今の相場は「高値更新中」ではなく、「戻りの途中」。したがって、警戒感は持ちつつ、今後の動きに注視が必要です。
⑤ 今後の投資戦略:連騰を「過信しない」が基本
現在の連騰を見て「今こそ全力買いだ!」と判断するのは危険な可能性もあるというのが今回の結論。
もちろん、相場はこのまま上昇を続ける可能性もあるものの、
- 過去の連騰パターンを知る
- 今の相場が「高値更新中」なのか「戻り途中」なのかを見極める
といった冷静な判断材料をもってポジションを調整していくべきです。
まとめ:歴史的に珍しい11連騰は要注目。ただし油断せず冷静に!
- 11連騰は2000年以降で初めて
- 過去の12連騰は上昇トレンドの起点または最終局面が多い
- 今回の連騰は“戻り”の可能性あり、過信は禁物
- 過去のパターン分析で“どの局面に似ているか”を考えるのが重要
今の相場が強気に転じる前兆なのか、単なるリバウンドで終わるのか──判断するためには、チャートの背景と連騰の文脈を見る目が必要です。
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