※本記事はYouTube動画「重度の見送り人は移動平均線を基準にしてトレードすると良い」をもとに執筆しています。
結論:エントリーできない人は「20MA」を1本だけ表示してトレードするべき
相場を見ているのに「なかなかエントリーできない」「乗れそうなのにいつもチャンスを見逃す」……。
そんな“見送り癖”のある人に最も効果的なのが、1時間足チャートに20MA(移動平均線)を1本だけ表示して、トレード判断の基準にすることです。
特に、20MAと「グランビルの法則」、そしてダウ理論を組み合わせれば、シンプルかつ効果的にトレンドの方向とエントリーのタイミングが見えてきます。
なぜ20MAなのか?3つの理由
1. 視覚的に明確で判断しやすい
移動平均線がローソク足よりも上にあれば売り目線、下にあれば買い目線という、誰でもすぐに分かる視覚的な指標になります。
2. グランビルの法則に適用しやすい
例えば、
- ローソク足が下から20MAを上抜く → 買いエントリー(グランビル第1法則)
- 20MAに押し目で支えられる → 買い増しまたは押し目買い(グランビル第2法則)
など、具体的なトリガーが分かりやすくなります。
3. ダウ理論とも相性がいい
高値・安値の切り上げ/切り下げと移動平均線の動きが一致すれば、目線が「確定」する瞬間が把握できます。
実際のチャートで解説:ドル円1時間足の事例
以下のようなポイントで20MAを使うと、トレードの成功率が大きく上がると紹介されていました。
タイミング | ポジション判断 | 解説 |
---|---|---|
ローソク足が20MAを上抜け | 買い目線 | グランビル第1法則が適用される場面 |
押し目で20MAがサポート | 押し目買い | 継続上昇のシナリオでの再エントリー |
20MAを下抜けた後の戻り | 戻り売り | 下落トレンドの初動でショートチャンス |
実際のチャートでは、20MAを中心とした上下の位置関係だけで、トレードゾーンが明確化されていました。
上位足(4時間足)との目線の一致がカギ
1時間足を軸にしてトレードする場合でも、「上位足との目線の一致」を確認することが重要です。
例えば、次のような状況では注意が必要です:
- 1時間足は下落目線(20MAの下にローソク足)
- しかし、4時間足ではまだ上昇トレンドが継続中
このような「逆行状態」では無理にエントリーせず、上位足と方向が合致する場面だけを狙うことで勝率が安定します。
「頭と尻尾はくれてやれ」の精神でOK
多くの初心者が「底で買いたい」「天井で売りたい」と考えがちですが、トレンドの“真ん中”だけを狙えば十分に勝てると語られていました。
例えば:
- 完璧な底で買わなくても、20MAを抜けた後に買えば良い
- 上昇途中の押し目を待って、20MAに触れたら再エントリー
このように、“トレンドが出てから乗る”という姿勢が、見送り癖をなくすポイントになります。
複数の移動平均線を使わない理由
本動画では、以下のような複雑なテクニカル指標は使用していません。
テクニカル | 理由 |
---|---|
パーフェクトオーダー | 複数MAが必要で視覚的にゴチャつく |
ゴールデンクロス/デッドクロス | 遅行性があるため初心者には向かない |
ダイバージェンス等の複雑指標 | 初心者には判断が難しい |
まずは20MA“だけ”でトレードして、勝てる土台を作ることが優先だと語られていました。
補足:200MAなどの長期線を組み合わせる応用法
より精度を高めたい場合、200MAなどを追加して「大局(環境認識)」に使う方法も紹介されていました。
- 200MAの上にある場合 → 長期的には上昇トレンド
- 200MAの下にある場合 → 長期的には下降トレンド
これにより、短期(20MA)と長期(200MA)での目線の整合性を確認することも可能になります。
こんな人に20MAはおすすめ
- トレンド相場で毎回“見送ってしまう”人
- 分析が複雑になりすぎてエントリーできない人
- チャートがゴチャゴチャして判断できない人
- 一度も継続的に勝てた経験がない初心者
まとめ:迷ったら「1時間足 × 20EMA(またはSMA)」から始めよう
トレンドフォローの基本は、「トレンドに乗ること」であり、「最初から天底を取ろうとしない」ことです。
そしてそれをシンプルに視覚的に判断できるのが、20MAを基準にしたトレード法です。
3ステップまとめ
- 1時間足に20MAを表示する(EMAまたはSMA)
- ローソク足が上にあれば買い目線、下にあれば売り目線
- グランビルの法則とダウ理論を組み合わせて、エントリーを判断
たったこれだけのルールで、あなたのトレードが大きく変わるかもしれません。
補足:おすすめの環境と設定
- チャート時間軸:1時間足(H1)
- 移動平均線の種類:EMA推奨(SMAでも可)
- 数値:20固定
- 上位足の確認:4時間足を目安に環境認識
ぜひ、今の自分のトレードが「乗り遅れてばかりだ…」と感じている方は、この“20MAだけ”戦略を試してみてください。驚くほど視界が開けるかもしれません。
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