この記事は「FX、ドル円は上がると思います。覚悟してください。」という動画を基に内容をまとめています。初心者の方でも理解しやすいように、結論から整理し、背景や数字も交えて詳しく解説します。
目次
結論:ドル円は円安方向に動く可能性が高い
動画の主張は「これからドル高・円安に進む可能性が強い」というものです。
要因は大きく分けて5つあります。
- 日銀が利上げに動かない姿勢
- トランプ政権との関係で日本が米国に巨額投資を約束
- 自民党総裁選の行方と市場の折り込み
- 日本の貿易赤字の慢性化
- ドルインデックスが底打ちの兆候を見せている
日銀の政策とETF売却
- 直近で日銀は「ETFを売却する」と発表しましたが、100年かけて売却というペース。
- そのため市場への影響は限定的で、「大したことはない」と判断され、株価・ドル円ともに再び上昇。
- 上田総裁は利上げに慎重で「不動の上田」と呼ばれるほど動かない姿勢を維持。
つまり、金利差は縮まらず円安方向を後押しする状況です。
トランプ大統領の姿勢と日本の投資
- 3月には「日本の貿易黒字は許さない」と強く批判していたトランプ大統領。
- しかしその後、日本から約80兆円規模の対米投資を約束されたことで批判が沈静化。
- ソフトバンクなど大手企業の米国投資がドル買い需要を生み、円安圧力につながる。
自民党総裁選の影響
- 10月4日の自民党総裁選が大きな注目点。
- 世界の予想では小泉進次郎氏が81%の確率で勝利と見られている。
- 小泉氏=財政緊縮派で本来は円高要因。
- 一方で高市氏=アベノミクス継承で円安要因。
- 過去の例を見ると「円高期待で一瞬動いても結局円安に戻る」パターンが多い。
→ 去年の石破氏当選時も同じ現象が起きた。
日本の貿易赤字の慢性化
- 日本はかつて90年代には大幅な貿易黒字で円高基調。
- 現在は以下の理由で赤字が定着。
- 関税(特に自動車輸出への影響)
- デジタル赤字(YouTube、Apple、Amazonなど米国サービス利用料)
- 対米黒字が減少しており、円を支える要素が弱まっている。
- スイスは金利が低くても貿易黒字なので通貨が強い。逆に日本は構造的に円安圧力が強まっている。
ドルインデックスの底打ち
- ドルインデックスは2024年まで下落基調だったが、直近で底打ちの兆候。
- 金利も「三角持ち合い」で切り上がり傾向。
- アナリストの宮田氏も「ドルは底打ちで上昇」と指摘。
- これが当たるなら、円安方向がさらに強まる可能性大。
自動売買(トラリピ)の活用
動画では自動売買「トラリピ」についても触れています。
- 約1000万円運用で、2019年からの確定利益は1146万円超。
- 現在の含み損は130万円ほどだが低レバレッジ運用で安定。
- 新しく登場したドル/シンガポールドルは「ショックに強い通貨ペア」で自動売買に向くと紹介。
まとめ
ドル円は以下の要因から円安が進む可能性が高いです。
- 日銀が利上げに動かない
- 日本企業の米国投資がドル買いを促進
- 自民党総裁選後は一時的に円高でも結局円安トレンドへ
- 貿易赤字の慢性化で円を支える力が弱い
- ドルインデックスが底打ちしドル高傾向へ
FXトレーダーにとっては、円買いを控えてドルロング目線を意識する局面といえるでしょう。
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