ホンダ株が“30年に1度の買い時”と言われる理由とは?合成燃料の衝撃とEV戦略の行方

本記事はYouTube動画「遂にキタ!政府のとんでもない発表で30年に1度の買い時到来…?これから自動車企業はどうなる?」を基に、ホンダの現状と将来性について初心者にも分かりやすくまとめています。


結論:ホンダ株は今「割安」で「高配当」、将来的には“合成燃料”で化ける可能性も

現在、ホンダの株価はPER6.17倍、PBR0.57倍、配当利回り5.15%超という非常に魅力的な水準にあります。一方で、EV戦略の遅れや経営統合交渉の迷走といったリスクも抱えています。

しかしながら、合成燃料(E-fuel)という革新的技術の台頭により、中長期で見れば大きなチャンスを秘めた銘柄とも言えます。


目次

ホンダ株20%以上下落の背景:日産との経営統合報道と市場の不安

2024年末、ホンダは業績悪化が続く日産との経営統合を模索。

その報道を受けて市場はネガティブに反応し、ホンダの株価は急落しました。特に「ホンダが日産を子会社化しようとしたが、交渉は決裂した」という流れは投資家の不安を一層強めるものでした。


1兆円超の自社株買いが起爆剤に、しかし上値は重い

ホンダは2024年末に1兆1000億円規模の自社株買いを発表。これにより一時的に株価は反発しましたが、長期トレンドの転換には至らず、2025年4月時点で株価は1300円台に低迷しています。

配当利回りは5%超という高水準ですが、トランプ前大統領の関税政策の不透明感やEV事業の不振が、上値の重しとなっている状況です。


合成燃料(E-fuel)がホンダを変える?EVだけではない戦略の可能性

EVは環境に優しいという印象が強いですが、実際にはバッテリー製造におけるCO2排出が大きく、発電に火力が使われている場合は実質的にエコではないという指摘もあります。

そんな中、ホンダが力を入れているのが合成燃料(E-fuel)です。

合成燃料の特徴:

  • 原料は空気中のCO2+水の電気分解で得た水素
  • 生成された燃料を燃やしてもCO2排出量は実質ゼロ
  • 航空機など電動化が難しい分野にも応用可能
  • EVよりも環境負荷が少ない可能性

もしこのE-fuelが普及すれば、ガソリン車でも環境対応が可能となり、EV一択の時代に新たな選択肢を提示する存在となります。


バイク事業で世界を制すホンダ、インドネシアでは圧倒的シェア

ホンダは苦戦する自動車部門とは対照的に、バイク部門では世界シェアNo.1を誇っています。

  • インドネシアのシェアは79.5%
  • 世界3億台市場の中心で独占的地位
  • 営業利益は前年比+21.9%(516億円)

この強固な基盤がホンダの企業体力を支えており、EVと合成燃料への投資の源泉となっています。


EV戦略は“後発で不利”?競争の激化と構造的課題

ホンダはトヨタとは異なり、EVへの全振り戦略を選択しました。しかし…

  • EVは部品点数が少なく、参入障壁が低い
  • 中国BYDやテスラが先行し、ホンダにはバッテリーの強みがない
  • 市場シェアが低く、利益が出にくい構造

このように、成長市場ではあるが“負け犬領域”に突入している可能性も指摘されています。


割安度をデータで検証:ホンダ株の妥当価格は1700〜1800円?

現在の株価は約1380円。以下の2つの指標から割安と判断できます。

指標現在値過去5年平均妥当株価
PER6.17倍8.14倍約1779円
PBR0.57倍0.68倍約1582円

また、2025年のEPS(1株利益)は218.6円。これに過去の平均PERをかけると、1779円が利益面から見た妥当株価になります。


投資判断:中長期で配当狙い+将来性に賭けるなら“アリ”

  • 配当利回り5%以上の安定したインカムゲイン
  • 合成燃料の実用化というポテンシャル
  • 現状の株価は割安評価

一方で、EV分野での競争力不足、関税リスクなど課題も多いため、短期目線ではなく中長期の視点が重要です。


まとめ:ホンダ株は「地味だが期待できる」割安・高配当・将来技術の三拍子銘柄

ポイント内容
現在の株価約1380円
配当利回り5.15%以上
割安指標PER 6.17倍、PBR 0.57倍
将来の成長ドライバー合成燃料(E-fuel)、バイク事業
投資スタイルインカム+将来性狙いの中長期投資向き

今のホンダは、「EV競争で出遅れたポンコツ企業」ではなく、「新技術と伝統の技術力を併せ持つ、割安な挑戦者」といえるかもしれません。

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