この記事は、YouTube動画「下方修正暴落で年初来安値更新!ありえん増配も」の内容をもとに執筆しています。2024年7月29日の決算発表を受けて株価が大きく動いた銘柄の中から、暴落したヤクルト本社と、**驚きの増配を発表したエクセディ(旧・ダイナックス)**の2銘柄に注目し、決算内容や投資判断を詳しく解説します。
目次
結論:ヤクルトは“割安感”が魅力、エクセディは“驚異の増配”で利回り上昇
- ヤクルトは下方修正を受けて6.8%の株価急落、年初来安値を更新
- 一方で業績はそこまで悲観する内容ではなく、配当+株主優待で利回り約3.5%
- エクセディは1株あたり50円の増配を発表、総合利回り7.9%超
- 株価はPTS(時間外取引)で大きく上昇中
ヤクルト本社(2267):決算内容と株価暴落の背景
■ 株価下落の要因
- 2024年7月29日に下方修正を発表
- 株価は1日で6.8%下落、年初来安値を更新
- 直近では3000円台から大きく下落し、割安感が台頭
■ 下方修正の理由
- 国内の乳製品事業の不調
- 主力商品「ヤクルト1000」シリーズなどの売れ行きが低迷
- 為替の影響で海外収益も伸び悩み
- 今後も一部地域では苦戦が続く可能性あり
■ それでもヤクルトが魅力的な理由
- 自己資本比率:66%と高財務健全性
- 配当利回り:約2.8%
- 株主優待:自社製品1500円相当+ヤクルトスワローズのファンクラブ入会権
- 総合利回り:約3.5%
長期保有を前提とするなら、今の株価は押し目買いの好機と考えられる可能性があります。
エクセディ(証券コード非記載):驚異の増配と高利回り
■ 決算と配当のインパクト
- 第1四半期の最終利益:前年同期比23%減益
- しかし、
- 大幅な50円の増配を発表
- 配当利回りは約7%
- 総合利回り(株主優待含む)7.9%超
■ なぜこんなに増配できるのか?
- 企業コメントによると:
- 成長投資に必要な資金は確保済み
- 残った資金を「遊ばせる」ことなく、株主還元として活用
- 資本効率向上の観点から積極的に還元
かつての日本企業のように内部留保をため込むのではなく、投資家重視の経営姿勢が評価されています。
■ 株主優待も魅力
- 1年以上継続保有で**カタログギフト(3000円相当)**を受け取れる
- 取得単価によっては利回り2%相当
- 総合利回りで見ると、8〜9%に迫る
電動車普及で「クラッチはいらない」という懸念もありましたが、現状では堅調な業績と高配当で投資家人気を維持しています。
その他注目の決算動向(要点まとめ)
銘柄名 | 決算内容 | 特徴 |
---|---|---|
ANAホールディングス | 第1Q税引前2%減益 | インバウンド回復で収益改善の兆し |
JR東海 | 第1Q税引前21%増益 | 交通系の中では好決算、PTSでも上昇 |
三和テクノス | 第1Q経常52%減益 | 配当利回り5%超、優待拡充も |
小松製作所 | 第1Q税引前13%減益 | 円高懸念で株価5.7%下落 |
シマノ | 下方修正・為替差損 | 海外売上高比率の高さが裏目に |
野村HD | 第1Q税引前56%増益 | 好決算でPTS上昇、配当期待大 |
ジェリービーンズ | 株主優待拡充(実質2倍) | 業績悪化が不安材料 |
サインポスト | ストップ安継続 | 赤字と下方修正で連続安値更新中 |
まとめ:今後の注目ポイントと投資戦略
- ヤクルト本社:業績は一時的な落ち込み。ブランド力と優待・配当の魅力で長期保有向き。
- エクセディ:減益でも株主還元を最優先にする姿勢が評価される。高配当+優待で魅力大。
- 他銘柄:円高・インバウンド・EV化など外部環境が業績に直結。業種別に注視を。
今後の相場では、好決算でも過小評価される銘柄や、増配で注目される銘柄に注目が集まりやすい傾向にあります。逆に、優待だけに惹かれて飛びつくのはリスクがある点も要注意です。
コメント