下方修正で東京海上が暴落!「奈落ナンピン」はアリか?長期投資家が押さえておきたいポイントまとめ

このブログは元動画「下方修正で暴落がやばい!奈落ナンピン」のタイトルと内容を基に作成しています。

目次

結論:短期的にはキツい下落だが、長期配当株としては“狙い目ゾーン”に入ってきた可能性が高い

最初に結論からまとめると、今回の東京海上ホールディングスは「業績の下方修正+決算発表直後」という悪材料で株価が急落し、日経平均が大幅高の日に一銘柄だけ逆行安という非常に厳しい展開になりました。

しかし、動画の発信者はその暴落局面であえてナンピン買いを実行しています。

その理由は、東京海上が依然として日本を代表する保険会社であり、直近の株価水準では配当利回りが3.9%前後まで上昇して「長期保有前提なら魅力的な水準」と判断したからです。

もちろん、さらに株価が下がるリスクはありますし、ナンピンはやり方を間違えると大きな損失にもつながります。それでも、5年後・10年後まで視野に入れる長期投資家にとっては、今の水準から少しずつ買い増していく「奈落ナンピン」戦略は十分検討に値する、というのが動画のメッセージです。

東京海上が「下方修正」で暴落した背景

決算内容のポイント

動画で紹介されている今回の東京海上の決算概要は次のようなイメージです。

  • 今期経常利益を約3%下方修正
  • 配当は1円増配
  • さらに大規模な自社株買いも発表

数字だけ見ると、「少し業績を下方修正したが、配当も自社株買いもやる」という内容で、一見そこまで悲観するほどではないようにも思えます。しかし、市場の反応は非常に厳しく、株価は前日比で約7.9%下落しました。

日経平均が+2.65%なのに東京海上は実質10%以上の逆行安

当日は日経平均株価が2.65%(約1286円)も上昇する“お祭り相場”でした。

半導体関連やAI関連銘柄を中心に、指数全体が大きく上にブレイクする強い一日です。その中で東京海上は7.9%の下落ですから、指数が上がった分も含めて相対的には「実質10%以上の逆行安」とも言える状況でした。なぜここまで売られたのかというと、動画では次のような要因が挙げられています。

  • 他の保険株や大型株の決算が良かったため、相対的に「見劣りする決算」と受け止められた。
  • 直前までの下落トレンドの中で弱気な投資家が増えており、悪材料に対して売りが一気に殺到しやすい地合いだった。
  • 注目銘柄ランキングでも東京海上が1位になるほど、個人投資家の関心が高く、短期筋も含めて売買が過熱しやすい状態になっていた。

つまり、決算内容そのものが致命的に悪いというよりは、「期待が高かった分の失望」と「地合いの良さとのギャップ」が重なり、売りが一気に噴き出した暴落と言えます。

動画投稿者がそれでもナンピンした理由

値がさ株なので単元未満でコツコツ買い増し

東京海上の株価は動画時点でおよそ5300円前後です。1単元(100株)買おうとすると約53万円が必要になるため、一般的な個人投資家にとっては簡単にナンピンできる金額ではありません。そこで動画の投稿者は、次のような形で少しずつ買い増しを行っていました。

  • 直近の安値圏で10株、20株といった単元未満株でコツコツ買い増し
  • 一気に大きく突っ込まず、資金が限られる中で「我慢できる範囲」で追加投資

今回の大きな下落局面でも、最終的に20株を追加購入したと語っています。金額としては小さいように見えますが、値がさ株のナンピンとしては堅実なやり方です。

配当利回り3.9%台は“長期目線ではおいしい”水準

動画内では、暴落後の東京海上について次のような評価がされています。

  • 株価は6700円台から5300円前後まで大きく下落
  • 現在の株価水準で、配当利回りは約3.9%
  • 以前は3.5%程度の利回りだったので、それと比較すると明らかに「お買い得感」が増している

特に東京海上のような大型保険株は、過去にも増配を重ねてきた実績があり、「数年前から持っている人は配当が3倍になったレベル」という話も出ています。

長期で持ち続ける前提なら、今のように一時的に悲観されている局面で仕込むことが、将来の高配当&キャピタルゲインにつながる可能性があります。

ナンピンは危険なのか?成功しやすい条件と失敗しやすいパターン

ナンピン(買い下がり)は、投資家の間でも賛否が分かれる戦略です。

動画でも「直近ナンピンしている銘柄は軒並み含み損が拡大していて精神的にはかなりキツい」と正直に語られていました。

その一方で、三菱UFJ、ENEOS、アステラス製薬などで大きくナンピンした過去の経験から、「時間が経てばむしろ利益の源泉になっているケースも多い」とも話しています。動画の内容を整理すると、ナンピンが有効に機能しやすい条件と、危険になりやすいパターンは次の通りです。

ナンピンがうまく機能しやすい条件

  • 5年〜10年持ち続ける覚悟があり、短期での株価の上下に振り回されにくい。
  • 業績や財務が比較的安定しており、長期的にみて「潰れる可能性が低い」と判断できる銘柄である。
  • 配当利回りが高く、増配実績もあり、下がったところで買えば買うほど「将来の配当収入」が増える構図になっている。
  • 生活資金や緊急資金を削ってまで買わず、「最悪ゼロになっても生活が破綻しない」レベルの余裕資金で行う。

ナンピンが危険になりやすいパターン

  • 業績が右肩下がりで、ビジネスモデル自体に構造的な問題がある銘柄に対してナンピンしてしまう。
  • よく分からないテーマ株や仕手株、赤字企業など、「なんとなく話題だから」で選んだ銘柄にナンピンを繰り返す。
  • 信用取引でレバレッジをかけながらナンピンし、含み損に耐えきれずに強制ロスカットを食らう。
  • 「絶対にここが底だろう」と思い込み、一度に大きな金額を投入してしまう。

動画投稿者も、「どん底で買える人なんてほとんどいない」とした上で、「だからこそ、長期で持てると確信できる銘柄に対して、時間を分散しながら少しずつナンピンしていくのが現実的なやり方だ」と説明しています。

東京海上を5〜10年スパンで保有する前提での見立て

動画では、東京海上について次のような評価が繰り返しされています。

  • 日本を代表する損害保険グループの一角であり、業界内での地位は非常に高い。
  • 過去数年にわたって大きな増配を続けてきた実績がある。
  • 現在の一時的な業績下方修正や株価調整があっても、長期で見れば依然として魅力的な高配当株だと考えている。

さらに、動画投稿者は自身の経験として、「ビッグモーター問題が話題になったタイミングなど、逆風が吹いたときに東京海上を買い進めて、その後の株価上昇で大きな恩恵を受けた」とも話しています。

今回の下方修正と暴落はもちろんネガティブなニュースではありますが、「5年〜10年というスパンで持てば、おそらく負けない銘柄の一つ」として位置づけているのが印象的です。

他の保険株や優待株の動きもチェックしておく

動画の後半では、東京海上以外の注目銘柄についても簡単に触れられていました。ここでは要点だけを整理します。

  • 損保ホールディングス
    • 情報修正と自社株買いを発表し、株価は10%超の急騰。
    • それでも配当利回りは約3%あり、勢いのある保険株として注目。
  • MS&ADインシュアランスグループ
    • 情報修正を受けて株価は約3.3%上昇。
    • 株価上昇後も配当利回りは4.6%前後と高水準。
  • 資生堂などの銘柄
    • 直近で5%超の下落をしており、チャートは右肩下がり。
    • 決算は良くなかったものの「悪材料出尽くし」の見方もあり、長期的には割安感が出てきている可能性も。
  • お菓子関連の優待銘柄
    • 配当利回り約2%+3000円相当のお菓子優待で総合利回り4%近く。
    • 優待目的で長期保有を狙う投資家にとっては魅力的な水準。
  • 共立メンテナンス
    • ドーミーインなどを運営する企業で、ホテル宿泊優待が人気。
    • 株価は高値から大きく調整し、利回りと優待のバランス的には狙いどきに近づいている可能性。
  • JT、イオン、アステラス製薬、すかいらーくなど
    • JTやイオン、すかいらーくは年初来高値圏まで力強く上昇。
    • アステラス製薬は一時大きく売られていたが、ナンピンを続けた結果、現在は含み益+配当でトータルリターンが大きく改善。

これらの事例からも、「一時的に大きく売られた銘柄でも、長期で見れば復活して大きな利益をもたらすケースは少なくない」と分かります。

これから取れる現実的な戦略:単元未満株でコツコツ「奈落ナンピン」

動画で示されている具体的な行動パターンは、とても現実的です。

  • 値がさ株は無理に100株単位で買わず、単元未満株(10株・20株など)で少しずつ買う。
  • 「今日が大底だ」と当てようとせず、数回に分けて買い下がることを前提に資金配分する。
  • 直近の株価の上下ではなく、5年〜10年後に自分の過去最高含み益を更新するための“種まき”と捉える。

特に東京海上のような銘柄は、増配・自社株買いを通じて株主還元を強化してきた実績があります。

今のような逆風局面で仕込めれば、将来増配が続いたときに「取得単価に対する利回り」が大きく跳ね上がり、配当収入だけでかなりのリターンになる可能性があります。

まとめ:どん底で買えなくて当たり前。だからこそ“長期目線のナンピン”を武器にする

最後に、動画全体のメッセージをもう一度整理します。どんなに優れた投資家でも、株価の大底でピタリと買うことはほぼ不可能です。大事なのは、次のような姿勢です。

  • どん底は狙わない。代わりに、「長期で負けにくい」と思える銘柄を安値圏でコツコツ拾っていく。
  • ナンピンは「よく分からないテーマ株」ではなく、「5年・10年持てば大きく負けにくい」と信じられる銘柄だけに限定する。
  • 短期の含み損に必要以上に一喜一憂せず、「過去最高含み益を更新するための種まき期間」と割り切る。

今回の東京海上の暴落は、確かにメンタル的にはきつい出来事です。

それでも、動画の投稿者は「5年後・10年後に笑うための奈落ナンピン」と捉え、単元未満株で少しずつ買い増しを続けています。

新NISAや高配当株投資に取り組んでいる方にとっても、「暴落=終わり」ではなく、「暴落=将来の配当と含み益を仕込むチャンス」と捉え直すきっかけになる内容だと思います。自分の資金力やリスク許容度と相談しながら、東京海上のような長期保有候補に対して、奈落ナンピンをどう活用するのかをじっくり考えてみてください。

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