2024年から始まった新NISA制度。投資を始めたいと考えているものの、現在のような下落相場で本当に投資を始めてもいいのか、不安に感じている人も多いのではないでしょうか?
特に、投資初心者にとって「損をするのが怖い」という気持ちはよく分かります。ですが、新NISAでの積み立て投資には、下落相場だからこそ得られるメリットがあるのです。
本記事では、
- なぜ今の相場でも新NISAを始めて大丈夫なのか?
- 長期で成功するための投資の考え方
- 初心者が新NISAを始める際に守るべき3つのルール
について詳しく解説していきます。
現在の相場環境を理解しよう
まず、現在の相場環境を整理しておきましょう。
株価の下落
2024年は比較的好調な相場が続いていましたが、2025年に入り下落トレンドが目立つようになっています。
特に、人気の投資信託である eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) は、3月25日時点で10%以上下落しており、多くの投資家が不安を感じている状況です。
円高の進行
もう一つの重要な要因が為替の動向です。2024年末には 1ドル=160円近く まで円安が進んでいましたが、2025年に入ると 円高傾向 となり、3月時点で 1ドル=150円台 まで上昇する場面もありました。
この円高が進行すると、
- 海外株式の円換算価値が下がる
- 米国株式を中心とする投資信託の評価額が下落する
といった影響を受けるため、特に米国株への投資を考えている人にとっては注意が必要です。
ですが、こうした状況だからこそ、積み立て投資の強みが活きてくるのです。
下落相場こそ積み立て投資のチャンス!
積み立て投資の最大のメリットは、価格が下がった時に多くの口数を買えること です。
具体例:積み立て投資のメリット
例えば、毎月1万円を投資する場合を考えてみましょう。
投資時期 | 基準価格(円) | 購入口数 |
---|---|---|
1ヶ月目 | 10,000 | 1口 |
2ヶ月目(下落) | 5,000 | 2口 |
3ヶ月目(下落) | 3,000 | 3.3口 |
4ヶ月目(回復) | 8,000 | 1.25口 |
このように、価格が下がったときに多く買う ことで、将来価格が回復した際に大きな利益を得やすくなります。
短期的にみると損失を抱えることもありますが、長期で考えれば、この「安くたくさん買える」仕組みがリターンを最大化するのです。
長期投資の視点を持とう
投資を成功させるためには、「短期の値動きを気にしすぎない」ことが大切です。
S&P500の長期的な成長
米国の代表的な株価指数である S&P500 の過去150年のデータを見てみると、短期間では上下を繰り返しているものの、長期的には 平均年7%の上昇 を続けてきた実績があります。
つまり、一時的な下落に惑わされず、10年・20年といった長期視点 で運用を続けることが、資産を増やす鍵となります。
新NISAを成功させるための3つの条件
初心者が新NISAで失敗しないために、次の3つの条件を守りましょう。
① 無理のない積み立て額を設定する
新NISAでは、年間最大360万円の投資が可能ですが、無理のない範囲で積み立てることが重要です。
目安としては、手取り月収の5%〜10% が適切です。
月収 | 積み立て額の目安 |
20万円 | 1万〜2万円 |
30万円 | 1.5万〜3万円 |
40万円 | 2万〜4万円 |
無理のない範囲で始め、途中で積み立て額を増やすことも可能です。
② 短期の値動きを気にしない
新NISAは「長期投資が前提の制度」です。
日々の株価や為替の動きに一喜一憂せず、 10年・20年後のリターンを重視する ことが大切です。
③ 一度積み立てを始めたら放置する
投資において、最も重要なのは「続けること」です。
一度積み立てを設定したら、証券会社のアカウントに頻繁にログインせず、「気絶投資法」と呼ばれるようなスタイルで 放置 するのもおすすめです。
まとめ
- 今の下落相場でも新NISAは始めてOK!
- 積み立て投資なら価格が安い時に多くの口数を買えるので、長期的にリターンが期待できる
- S&P500などの長期的な成長を考えれば、短期の値動きに惑わされる必要はない
- 無理のない積み立て額を設定し、短期の値動きを気にせず、積み立てを続けることが成功の鍵
投資を始めるなら、焦らずじっくりと取り組みましょう!
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