※本記事は、YouTube動画「【検証あり‼︎】世界恐慌でも積立なら数年でプラスに!!積立投資の真の力をシミュレーション」の内容を基にしています。
結論:歴史的暴落でも積立投資なら“数年で黒字化”が可能
トランプ前大統領の関税政策で世界中の株式市場が大荒れになった今、投資家の間に「もう投資は無理かも…」という不安が広がっています。
しかし、結論から言えば「積立投資を続けていれば、どんな暴落でも数年でプラスになる可能性が非常に高い」です。
実際、世界大恐慌(1929年〜)という史上最悪の暴落すら乗り越えたシミュレーション結果が動画内で紹介されました。
トランプ関税ショック:市場の激動
2025年4月初旬の市場動向
- 4月2日:トランプ氏、全世界に10%の追加関税を発動、中国に34%、日本に24%
- 4月3〜4日:中国が同等の報復関税を発表、世界市場パニック
- 4月7日:SNSで「関税90日停止」報道 → 爆上げ → ホワイトハウス否定 → 時価総額350兆円が蒸発
- 4月8日:日本株1876円高、米国株再下落
- 4月9日:日本株1298円安、為替は143円台の円高へ
- 4月10日:日経平均+2894円の歴代2位上昇
- 4月11日:日経平均−1023円、米国S&P500は+1.81%
- 最終的に関税率:米→中は合計145%、中→米は125%
このように、「1日で株価が1000円以上動く」異常なボラティリティの中で、投資家の不安はピークに達しています。
「積立投資は本当に意味あるのか?」という疑問
市場がこれほど乱高下していると、多くの投資家が「積立をこのまま続けて大丈夫?」「暴落が続いたら終わりでは?」と疑問を抱くのも無理はありません。
中でもよく出る疑問がこれです:
世界恐慌のように30年間相場が戻らなかったら、積立投資も無意味なのでは?
これに対して、実際に世界恐慌の期間を想定したシミュレーションを行ったのが今回の動画です。
【検証】世界大恐慌で積立したらどうなる?
シミュレーション条件
- 投資対象:S&P500(米国株指数)
- 投資金額:毎月10万円を30年間(合計3600万円)
- 1929年の高値スタート
- 当時の為替は不明のため、1ドル=150円で固定
- 比較対象:一括投資3600万円と、毎月10万円の積立投資
一括投資の結果
- 1929年に一括投資すると、1954年(約25年間)まで含み損状態
- 高値から底までの下落率は約85%
- その間のメンタル的負荷は非常に大きい
積立投資の結果
- 1932年(大底)でもわずかに含み損だが、その翌年には一時的に黒字化
- 1935年(積立開始から6年)には黒字が定着
- 14年目以降は完全に含み損がなくなる
- 30年間の最終リターンは一括投資を上回る
この結果から言えるのは、「長期の積立投資は、暴落直前に開始しても報われる」という事実です。
積立投資の“本当の強さ”とは?
積立投資は、価格が下がっている時ほどたくさんの口数を買えるという特徴があります。
つまり、下落時に安く仕込み、回復時にその“安く買った分”が大きく値上がりすることで、全体の平均取得単価が下がり、回復も早まるのです。
これが「一括投資との最大の違い」であり、相場が荒れている今こそ、積立投資が威力を発揮する瞬間です。
それでも不安な人へ:オルカンへの切り替えも選択肢
動画内では次のような考えも紹介されていました。
「アメリカの将来が信じられないなら、S&P500ではなくオールカントリー(オルカン)への積立に切り替えよう」
- 米国の成長が不透明と感じるなら世界全体に分散投資
- 派遣国家の移り変わりに対応できる
- 有識者の山崎元氏もオルカンの有効性を推奨
大切なのは「自分が何を信じているか」に基づいて投資を続けることです。
まとめ:積立投資が不安定相場でこそ真価を発揮する理由
投資方法 | 世界恐慌での結果 | メンタル的影響 |
---|---|---|
一括投資 | 約25年含み損 | 大きい |
積立投資 | 約6〜14年で黒字化 | 小さい |
- 相場が荒れても、積立投資は口数を稼げる
- 回復時に大きな利益となって戻ってくる
- 世界恐慌クラスでも“数年でプラス”の可能性あり
今できること
- 積立を続ける勇気を持つ
- 投資の軸を「自分が信じられる市場」に置く
- 不安な人はオルカンに切り替える柔軟性を持つ
最後に
動画内で印象的だったセリフを紹介して終わります。
「最大のリスクは、株式市場から手を引いてしまうこと」
今の相場は確かに怖いかもしれません。でも、それでも“積み立て続ける人”が、10年後・20年後に勝者になる確率が最も高いことは、歴史が証明しています。
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