この記事は、2025年5月27日公開のYouTube動画「利回り7%超ハイイールド債の特性とは?|最安コストSPHYを選ぶべき理由」を基に構成しています。
初心者にもわかりやすく、ハイイールド債(ジャンク債)の特徴と、分配利回り7.6%を誇るETF「SPHY」の実力について詳しく解説します。
目次
結論:SPHYは高利回りと低コストを両立する優良ETF!コア資産の5〜20%組み入れがおすすめ
- SPHYはジャンク債に分散投資するETFで、利回り7.6%超
- 毎月リバランス+毎月分配型でリスク管理しながら安定収入が得られる
- ETFの中でも最安水準の経費率(0.05%)
- 金利が高止まりする今、株とのバランス資産として最適
ジャンク債(ハイイールド債)とは?基本の理解
- 格付けが「投資不適格(BB以下)」の企業が発行する社債
- 通称:ジャンク債(Junk Bonds)
- 信用リスクが高い分、利回りが高くなるのが特徴
- 破綻リスク=リターンの源泉と捉えることが重要
ハイイールド債を投資対象に選ぶべき3つの理由
1. 安定した高インカム
- クーポン利息が固定されており、株の配当よりも安定
- 株価が下がっても、利息収入でリターンが確保できる
- SPHYの利回りは7.66%(2025年3月末時点)
2. ボラティリティ(値動き)が株より小さい
- 値動きは株に近いが、大暴落時の下落幅はマイルド
- 特にETFで分散投資すればリスクはさらに軽減
3. 金利が高止まりする局面で有利
- 株は将来の成長期待を織り込むが、債券は現在の金利がリターン源
- 金利が高いが下がらない=利回りが魅力的なまま維持されやすい
SPHYの特徴まとめ(スパイダー・ポートフォリオ・ハイイールド債ETF)
項目 | 内容 |
---|---|
運用会社 | ステート・ストリート(SPDR) |
対象指数 | ICE BofA US High Yield Index |
投資対象 | 米国のハイイールド債(格付けBB以下) |
経費率 | 0.05%(業界最安級) |
組入銘柄数 | 約2,000銘柄(超広範な分散) |
リバランス頻度 | 毎月 |
分配金支払い | 毎月 |
分配利回り | 7.66%(2025年3月末)/ 7.8%(5月23日時点) |
実際の格付け構成比率
- BB格:51.8%(ジャンク債の中では最も安全)
- B格:35.5%
- CCC格以下:11.8%
- 99%以上が投資不適格格付け
ただし、BBが過半数を占めるため相対的には安全性が高いといえます。
信用リスクにどう対応しているのか?
SPHYの魅力は「毎月のリバランス」にあり。
- 破綻企業があれば自動で除外される
- ポートフォリオが常に最新の信用リスクに対応
- 2000銘柄近くに分散投資しているため、1社の倒産リスクは極小
過去のリターンと利回りの関係
- SPHYの株価自体は過去13年で−9.4%
- ただし分配金込みのトータルリターンでは年平均4.4〜7.5%
- 特に現在のように利回りが7.6%を超える局面では、5年後の年平均リターンも近い水準になる傾向
- 相関係数0.94(非常に高い信頼性)
注意点とリスク
- 株のように元本保証はない
- 価格が戻らない可能性もある(特に利上げ局面では)
- 景気悪化時にはデフォルト率が上昇 → 利回りの裏にあるリスクを理解すべき
- 投資初心者が「高利回りだけ」で飛びつくのは危険
具体的な投資戦略:ポートフォリオの5〜20%に組み込むのが◎
- 「コア・サテライト戦略」のコア資産の一部として活用
- 利回りを重視しつつ、株よりやや保守的なリスク感で運用
- 初心者はまず1〜2%の少額からスタートもOK
- 定期的な分配金を得つつ、マーケットの動きに合わせて柔軟に調整する
まとめ:SPHYは“ジャンク債”なのに意外と堅実!インカム重視派の強力な味方
- 業界最安水準のコスト(0.05%)
- 分配利回りは7.6%超で毎月配当
- 2,000銘柄に分散+毎月リバランスでリスク管理
- 株の暴落時でも比較的マイルドな値動き
- コア投資の一部として5〜20%の組み入れを検討する価値あり
高利回り=高リスクのイメージを覆す、分散力とリバランス力に優れたSPHY。
「高配当ETF+インカム投資」のベストミックスとして、これからの不透明な市場における一手としてぜひ検討してみてください。
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