【結論】
インデックス投資そのものでは、投資経験10年の人も初心者も成績はほぼ同じ。
差がつくのは、「キャッシュ(現金)の管理レベル」です。
・生活防衛資金
・特別費
・中期資金
・投資資金
これらを 分けて管理できる人 は、暴落でも慌てず、人生のイベントも余裕を持って準備できます。
反対に、キャッシュ管理が下手だと、
- 旅行や教育費で慌てる
- 家電の故障で生活防衛資金が壊れる
- 投資資金まで使ってしまう
- 暴落でメンタル崩壊する
など、日常生活にも投資にも悪影響が出てしまう。
この記事では動画内容をもとに、キャッシュをどう分けるのか、どんな仕組みで管理するといいのかを具体的に解説します。
1. なぜインデックス投資で差がつかないのか?
動画でも最初に強調されていましたが、「インデックスファンドを買って放置するだけで80〜90点」です。
- S&P500のインデックス投信
- オルカン(全世界株)
このどちらかを買ってホールドするだけで、投資歴10年の人と、今年始めた人の「将来の投資成績」はほぼ同じ。
※同じタイミングで買って、ずっと持っていれば、結果も同じ。
つまり…
→ 投資の上手い下手は、インデックス投資では差がつかない。
だからこそ動画では次の言葉が強調されています。
「洗練されたインデックス投資家」と「なんちゃってインデックス投資家」の差は投資レベルではなく、キャッシュ管理レベル。
2. キャッシュの分類の全体像
動画で示されていたキャッシュ分類は以下の通り。
キャッシュ(現金・普通預金・個人向け国債・MMFなど)
├ 生活資金
│ ├ 生活防衛資金
│ ├ 特別費(家電・引越しなど)
│ └ 中期資金(旅行・教育費・住宅頭金)
└ 投資資金
ポイントは、
見た目は全部「現金」でも、役割は全く違うということ。
双子の兄弟でも性格が違うように、口座の中に同じ“現金”が並んでいても、目的は全然違う。
3. 生活資金とは|なくなったら「マジで困る」お金
(1) 生活防衛資金
最低限の生活を守るための資金で、基礎生活費の3ヶ月〜2年分。
例
- 独身会社員 → 3ヶ月〜半年
- 夫婦+子ども → 1年分前後
- フリーランス → 1〜2年分
生活防衛資金は、基本的には 減らさない口座 として管理するのが重要。
動画の例では:
- 生活防衛資金:100万円
- 月の生活費:20万円
- 給料:30万円
この場合の流れはこう。
① 月初:100万円
② 生活費支払いで:80万円
③ 給料30万円のうち20万円を補充(→再び100万円)
④ 残り10万円を投資へ回す
つまり 生活防衛資金は常に一定 で、そこを動かさない仕組みにする。
(2) 中期資金(数年以内に使う予定があるお金)
典型例:
- 旅行費
- 結婚式費用
- 車の購入費
- 住宅の頭金
- 教育費(入学金など)
ポイント:投資に回してはいけない。
なぜなら…
- 使うタイミングで株価が上がっている → 嬉しい
- 使うタイミングで株価が下がっている → 「支払えない」地獄
つまり中期資金は ギャンブル化してはいけない。
(3) 特別費(10〜50万円の出費)
家計管理の難所となる部分。
- 冷蔵庫・洗濯機が壊れた
- 家具の買い替え
- ちょっとした旅行費
- 車検
- 引越し費用
これらは 目的別口座でまとめ管理するとミスが減る。
4. 目的別口座で“袋分け”管理するのが最強
動画で特に推奨されていたのは、
SBIネット銀行(旧住信SBI)・SBIネオバンク の目的別口座
【メリット】
- 1人で最大10口座まで作れる
- 目的別に名前をつけられる
- 自動積立ができる
- メイン口座とは別で色付けできるため管理しやすい
例:
- 「教育費」口座
- 「車買い替え」口座
- 「旅行」口座
- 「特別費(まとめ)」口座
支払い時の流れも明確。
- 生活資金口座からまとまったお金が出る
- 目的別口座から必要分を補充する
→ 支出の全体像が“見える化”されるので、家計が崩れない。
5. 投資資金とは|「しばらく使わない」「リスクを取れる」お金
投資用の現金=「投資資金」。
生活資金とは完全に別の枠。
動画の大事な注意点:
【絶対禁止】
生活防衛資金や中期資金を投資ポートフォリオに混ぜること
例えば、
- 生活防衛資金:100万円
- 特別費:200万円
- 中期資金:90万円
- 投資資金:30万円
- 株式:70万円
これを全部“現金”としてまとめて
「現金390万円:株70万円」
と考えるのは間違い。
正しくは:
- 生活防衛資金:現金100%
- 特別費:現金100%
- 中期資金:現金100%
- 投資資金:30万円(現金)
- 株式70万円(投資枠)
→ 株:現金比率は 株70:投資資金30 のみで考える。
生活資金は投資枠に入れてはいけない。
6. 投資資金を持つメリット
① リスクを下げられる
暴落時に株式が「−50%」になることは普通にある。
現金があると、総資産の下落幅を軽減できる。
② 暴落時に買い増しができる
暴落は数年に一度来るバーゲンセール。
現金(投資資金)があれば、安値で買える=将来のリターンが上がる。
株100%の人は買い増しができないし、生活資金から持ってくると生活が壊れるのでNG。


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