2025年3月下旬、米国株は再び下落局面に突入しました。
S&P500やNASDAQ100の下落により、投資家たちは不安に揺れています。しかし、人気YouTuberが配信した動画では「今こそ買い時」と語られています。本記事ではその動画内容を初心者向けに徹底的に解説します。

現在の資産推移と下落の現実
筆者(動画投稿者)は自身のポートフォリオを公開しており、80%以上を米国株ETF(1557、1655、全米系)で構成、さらに18%をNASDAQ系ETFに投資しています。この1週間だけで評価額が「223万円」も下がりました。
投資において含み損は避けられません。動画内では「寝て起きたらお金が減っている」という状況が繰り返されても、淡々と続ける重要性が語られました。
株価の戻りは一筋縄ではいかない
S&P500の円建てETFチャートを見ると、たとえば昨年夏の下落からの回復も「一本調子」ではありませんでした。
上がっては下がり、ジグザグしながら戻っていくのが普通。今回の下落も同じと考え、焦らない姿勢が大切です。
S&P500の今週の動き:1.53%のマイナス
3月末の週、S&P500は週の中盤までは粘っていましたが、後半で大きく崩れ、ついに「5600ポイントを割り込み」ました。
年初来で見ると10%程度のドローダウン、金曜日の下落も加味すると「12〜13%」の下落になると見込まれています。
円安が再加速:ドル円は150円超え
為替も注目です。ドル円相場は150.1円まで円安が進み、前年比で3.3%の円安となっています。
数週間ぶりに150円台へ戻り、「円高トレンド」が一旦反転した可能性も。
株式市場の主役「金利」と「ゴールド」の動き
米国長期金利は全体的に上昇傾向。ただし週末にはガクッと下落しました。
長期債ETF(EDVやTLT)はやや下落。一方、ゴールドETFは「過去最高値を更新」し、株のヘッジとして機能しています。
インフレの再燃と市場の警戒感
米国では「個人消費支出指数(PCE)」が市場予想よりも強く、インフレ再加速の懸念が高まりました。特にコアPCEは予想を0.1%上回り、インフレがなかなか収まらない「しつこい」存在であることが再認識されています。
日本でもインフレが再加速。東京都の物価指数では「食料品」と「教育・娯楽」の項目が特に上昇しており、庶民生活に直撃しています。現金だけ持っていては資産が目減りしてしまうリスクがあると警鐘を鳴らしています。
関税ショック:自動車に25%の関税導入
2024年4月2日より、米国は自動車関税を「米国産以外すべてに25%」かける方針を発表しました。これは非常にインパクトが大きく、日本株の下落にもつながっています。
特に影響を受けたのは:
- フォルクスワーゲン
- ヒュンダイ・キア
- メルセデス・ベンツ
トヨタも米国内生産を進めていますが、まだ50%ほど輸出に依存しています。
米GDPが好調:企業利益がけん引
米国の2023年Q4のGDP成長率は「2.4%」に上方修正。
特に企業の利益率が過去最高に近づいており、米国企業は非常に効率よく稼いでいる状況です。
セキュリティ問題:不正取引への注意喚起
SNSでは「定株部(低価格株)」の異常な乱高下が話題に。不正ログインによる売買が疑われており、楽天証券のユーザーからも被害報告が出ています。
対策として:
- 証券口座のパスワード変更
- 取引暗証番号の変更
- 二段階認証の設定
が強く推奨されています。
投資家心理:極端な悲観ムード
「恐怖指数(VIX)」が急上昇し、「フィア&グリード指数」では「エクストリーム・フィア(極度の恐怖)」に分類。これは過去にも株価の「底」でよく見られた現象です。
米国投資家の「弱気」が5週連続で50%超えとなり、過去の例(例:2022年10月)ではその後「1年で平均21%上昇」したというデータもあります。
セクター別PER分析:まだ割安な領域もある
S&P500全体はやや割高に見えるものの、セクターごとに見ると「割安」な分野も残っています。分散投資が今こそ大切な局面です。
4月相場のアノマリー:「買い」の季節か?
過去のデータを見ると、S&P500は「4月前半・後半」ともに平均でプラスになる傾向が強い月です。
特に1928年からの季節性グラフでも、4月は右肩上がりのパターンが多く、歴史的にも「春は株が強い」傾向があると示されています。
投資方針の実例:「ジャストキープバイイング」
筆者の投資スタイルは、毎月の給与日に合わせて「現金が2万円になるように調整して、それ以外をすべて投資」に回すというもの。定額積立に近いが、余剰金も柔軟にスポット投資しているのが特徴です。
2022年から続けた積立投資の結果:
- S&P500で+36.5%
- 全世界株式で+32.8%
- レバナスでも+38%
このリターンは「相場が悪くても続けてきた」ことが理由と強調されています。
子ども用の投資戦略:NISAの活用と贈与
動画では小学生の子どもを持つ親からの質問も紹介されており、「特定口座で運用する場合の注意点」や「年間110万円を超える贈与は税金がかかる」といった基本も丁寧に説明されています。
最後に:下がった今が「ラッキー」
動画の締めくくりとして、今のような不安が渦巻く時期こそ「リスクプレミアムが発生している=将来のリターンの源」として、前向きに捉えることの大切さが説かれています。
「上がればハッピー、下がればラッキー」という精神で、淡々と続けることが最も強い投資行動だと述べられています。
まとめ
- S&P500は現在5600ポイントを割り込む下落
- 円安進行やインフレ再燃が影響
- 自動車関税やPCEデータに要注意
- 弱気相場の中に買いチャンスあり
- 投資の継続こそが最大のリターンの源泉
今後も相場は上下を繰り返すでしょう。しかし、そうした波に飲まれず、しっかりと戦略を持ち、長期視点でコツコツと「種まき」を続けることが成功への道です。投資初心者の方も、今回のような相場の下落を「経験値」として捉え、淡々と積み立てていきましょう!

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