好調な日本株は高配当バリュー株へ向かうのか日経平均高値圏で進む物色の変化と注目銘柄を解説

本記事は、YouTube動画「【好調な日本株・物色は高配当バリュー株へ⁉】日経平均株価は高値圏…ハイテク株などグロース株がけん引/高市内閣への期待で海外投資家の資金流入/解散総選挙は│天海源一郎のGET!インカムゲイン【松井証券】」の内容を基に構成しています。


目次

日本株市場は好調なスタートを切った

2026年の東京株式市場は、年初から非常に力強い動きで始まりました。

日経平均株価は高値圏に位置し、多くの投資家が相場の上昇を実感する展開となっています。指数全体が上昇する局面では、個別銘柄の値動きも活発になり、市場では次にどの分野へ資金が向かうのかが注目されます。

動画内では、現在の日本株市場を俯瞰すると、物色の流れが大きく2つに分かれていると指摘されています。

1つはAIや半導体といった成長分野を中心としたグロース株への投資、もう1つは相場全体の水準が切り上がる中で進むバリュー株への物色です。


AI・半導体がけん引するグロース株の流れ

まず1つ目の流れが、AIを軸とした成長分野への投資です。

半導体製造装置関連、データセンター関連、さらにはフィジカルAI関連といったテーマ株が引き続き注目を集めています。これらは大型株が多く、指数を押し上げる原動力になっている点が特徴です。

AI分野は今後の成長ストーリーが明確であるため、海外投資家を含めた資金が集まりやすく、短期的にも中長期的にも注目されやすい分野だといえます。

ただし、すでに株価が高値圏にある銘柄も多く、投資家の間では次の投資先を探る動きも出てきています。


全体相場の上昇で注目されるバリュー株

もう1つの流れが、バリュー株への物色です。相場全体が持ち上がる局面では、数の多いバリュー株にも資金が波及しやすくなります。これは過去の相場でも繰り返されてきた典型的な動きです。

バリュー株の中には高配当銘柄が多く含まれており、配当収入を重視する投資家にとっては見逃せない局面となっています。特に、株価が出遅れている銘柄は、相場全体の上昇に伴って評価が見直される可能性があります。


海外投資家の資金流入と政治への期待

現在の日本株市場を支えている要因として、海外投資家の資金流入が挙げられます。2025年1年間を通じた外国人投資家の日本株買い越し額は約5兆円とされ、これは2013年のアベノミクス相場以来の大きな規模です。

背景には、高市内閣の経済政策への期待や、政治環境の安定が続くとの見方があります。2月8日に予定されている衆議院総選挙を前に、現状の政策路線が継続されるとの見方が株価に織り込まれている可能性もあります。


高配当バリュー株として紹介された注目銘柄

神戸製鋼所(5406)

神戸製鋼所は国内3位の鉄鋼メーカーで、鉄鋼に加え産業機械や建設機械も手がける複合企業です。日経平均が過去最高値圏にある中で、鉄鋼セクターはやや出遅れている印象があります。

背景には、日本製鉄による米国USスチール買収を巡る不透明感があり、セクター全体の評価を抑えている可能性があります。

神戸製鋼所の2025年3月期通期見通しは売上高2兆4650億円、営業利益1300億円と前期比減益予想であり、この点も出遅れ感につながっています。予想年間配当は80円、配当利回りは3.51%です。

東洋タイヤ(5105)

東洋タイヤは国内4位のタイヤメーカーで、トラックやバス向けの大型タイヤに強みを持っています。特に米国市場でのSUV向け高付加価値タイヤが好調で、北米事業は安定した収益基盤を築いています。

業績の好調さを背景に財務基盤も改善しており、株主還元の拡充が期待されています。株価は全体相場の調整局面以降も堅調な推移を続けており、2025年12月期の予想年間配当は130円、配当利回りは2.92%です。

東亞合成(4045)

東亞合成はアクリル酸エステルなどを主力とする化学メーカーで、瞬間接着剤「アロンアルファ」で広く知られています。2026年12月期は下水道関連製品が業績をけん引すると見られています。

比較的知名度が高くない銘柄ですが、半導体関連、自動車関連、メディカルケア分野など成長分野にも展開しており、中長期的な成長ドライバーが期待されています。予想年間配当は65円、配当利回りは3.67%です。

広島銀行ホールディングス(7337)

広島銀行を中核とする地方銀行グループで、広島県内では高い預金シェアを誇ります。銀行株全体への注目度が高まる中、地方銀行株も見直されつつあります。

株価上昇に伴い配当利回りは低下傾向にありますが、高い配当水準そのものは維持されています。今後は配当利回りよりも配当の絶対額を重視する投資家が増える可能性があります。予想年間配当は54円、配当利回りは3.13%です。

三菱HCキャピタル(8593)

三菱UFJ系の総合リース大手で、航空機リースや不動産、公共サービスなど幅広い事業を展開しています。銀行や証券といった主要金融セクターと比べると、リース業界は出遅れている印象があります。

同社は個別ニュースへの反応は限定的で、マクロ経済環境に沿った値動きをする典型的なバリュー株と位置づけられています。予想年間配当は45円、配当利回りは3.27%です。


国内外の政治動向と株式市場

動画では、今後の相場を見る上で政治の動きに敏感である必要性も指摘されています。米国ではトランプ政権の外交姿勢が市場に影響を与えており、ベネズエラやグリーンランド、イラン情勢など地政学リスクが意識されています。

国内では衆議院選挙を控え、与党の議席数や連立の行方が市場心理に影響を与える可能性があります。ただし、政治は「一寸先は闇」と言われる通り、想定とは異なる結果が株価に反映される可能性もあります。


まとめ

現在の日本株市場は、AIや半導体といった成長分野が相場をけん引する一方で、相場全体の水準上昇を背景に高配当バリュー株への物色も進みつつあります。海外投資家の資金流入や政治への期待が続く中、出遅れ感のある高配当銘柄は中長期的な投資対象として注目されます。

重要なのは、特定のシナリオに固執するのではなく、株価が実際に示す動きを冷静に見極めることです。高配当バリュー株は、配当収入を得ながら相場の流れに乗る選択肢として、引き続き注目すべきテーマだといえるでしょう。

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