※本記事は、YouTube動画「【新刊】大投資家に学ぶ投資エンタメ|個人投資家の勝ち筋とは」の内容をもとにまとめています。
目次
結論
『路地裏の大投資家が教えてくれたこと』は、投資本としての知識と、小説ならではのストーリー性が融合した一冊です。株式市場の「表と裏」を描きながら、物語の中に投資に勝つための40のコツを散りばめ、初心者から中級者まで楽しみながら学べます。
あらすじと作品の特徴
物語の舞台は、井の頭公園近くの古書店兼居酒屋「三服」。
偶然訪れた若い夫婦が、伝説の大投資家・エビ銀と出会い、弟子入りします。
株初心者の2人は、家を買うために貯めた資金を元手に投資を始めますが、相場の波や裏で暗躍する仕手グループとの攻防に巻き込まれていく——。
本作の魅力は以下の3点です。
- 実在の銘柄や実例を物語に巧みに組み込み、半分ノンフィクションのような臨場感がある。
- 相場操縦や仕手戦など、普段の投資本では描きにくい「裏側」も小説形式で再現。
- 物語の流れの中に「投資のコツ40戦」が自然に挿入され、読み物として面白く、同時に学びも得られる。
印象に残った投資のコツ
動画で紹介されていた中から、特に印象的だったものを抜粋します。
1. 日々の値動きを気にしない
- 成長性があり割安な良い株は、時間をかけて保有することで資産を増やす。
- 短期売買ではなく、長期的視点で企業の成長を待つスタイル。
2. 身近な世界から成長株を探す
- 趣味や仕事など、自分の身近な業界から有望銘柄を見つける(ピーター・リンチ的手法)。
- 数字だけでなく、ビジネスのリアルを理解する姿勢。
3. 保有銘柄数を事前に決める
- 例:10銘柄なら1銘柄に純資産の10%を投入できるくらいの確信を持つ。
- 椅子の数を決めないと、曖昧な調査や中途半端な投資になりがち。
4. 花を引き抜き雑草に水をやらない
- 利益が出ている銘柄を早売りせず、伸びる企業はしっかり引っ張る。
- 利益確定の誘惑に負けないメンタルが重要。
5. 投資本を読む習慣
- バフェットやピーター・リンチなど、古典的な投資書籍から学ぶ。
- 知識は武器であり、相場での握力を強くする。
6. 「業界のプロがバカにする企業」に注目
- 初期は低品質・低価格でも、改善と成長を重ね市場を支配するケース(破壊的イノベーションの典型)。
実例紹介の巧みさ
作中では、2010年代に株価が10倍・50倍・100倍になった銘柄の実話をモデルにした事例が登場。
物語の序盤に伏線を仕込み、後半で実際の銘柄と照合することで小説としての面白さと投資教育が同時進行します。
著者について
著者の奥山月(おくやま・るな)氏は、投資歴30年以上、元本を38倍に増やした実績を持つ個人投資家。
人気ブログ「梨の木のブログ」でも知られ、小説という形式で株式投資の魅力と本質を描き出しています。
まとめ
『路地裏の大投資家が教えてくれたこと』は、
- 株の知識を物語で自然に学べる
- 実例と理論が融合している
- 株初心者〜中級者にとって実践的ヒント満載
投資本に飽きた人や、相場の世界観を物語で体感したい人には特におすすめです。
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