市場は「買い」が多い?「売り」が多い?その見極め方を徹底解説【板読みと需給の読み方】

結論:板と値動きを通して「どちらが苦しいか」を見ることが、需給を読む最大のヒント

株式市場では「買い手と売り手のどちらが多いか」よりも、「どちらが苦しい状態にあるか」を見極めることが重要です。

この動画では、板(注文状況)やチャートから、どちらの勢力が優勢か、そしてどのようにトレードチャンスを見つけるかについて、感覚的かつ実践的な解説がされています。


目次

1. そもそも「需給を読む」とはどういうことか?

初心者が最初につまずくのが「需給」の捉え方です。動画の中では、「需給」とは単なる「買いが多い・売りが多い」ではなく、

  • 誰が今、苦しい思いをしているか
  • どの価格帯でポジションを持っていた人が不利な状況にあるか

といった「市場参加者の心理状態」に注目することだと説明されています。

たとえば、以下のような場面を想像してください。

状況説明
ある価格帯でずっと買い注文が入っているが、価格が上がらない大口の売り注文が隠れていて、買い方が苦しい状態
価格が上がっていく中で売り注文がどんどん消化される買い手が優勢で需給が強い可能性あり

2. 板(注文状況)を通じた読み取り方

動画では、板の「玉(ぎょく)」を見ることで需給を読んでいると話されています。玉とは、簡単に言えば未約定の注文群であり、「どの価格帯にどれだけの注文が集中しているか」を表します。

  • 大きな買い板があればサポート
  • 大きな売り板があればレジスタンス

といった基本だけでなく、

  • 板があっても価格が動かない=裏に大きな勢力がいる
  • 一度買いが止まると下落が加速=買い方が損切りを始めた証拠

といった読みが重要です。

具体例

  • 板で1100円に大きな買い板
    • 価格が1102円から下がってきて1100円で止まる
    • 買いが何度も吸収されるが突破されない→買い支えが強い
  • 逆に1100円で売りが多いが突破された
    • 売りが吸収され、需給が「買い」に傾いている証拠

3. 需給を見るときに意識すべき心理的な状況

動画では、「苦しい側は潰れやすい」と語られています。

つまり、「損を抱えているポジション」は、いつかロスカット(損切り)や投げ売りを強いられる場面が来るため、そのポジションが溜まっている方向と逆にポジションを持つことで優位に立てるという考え方です。

たとえば…

状況予測される展開
高値圏で大量の買いが入っているが、価格が上がらない買い方が苦しんでいる。上がらなければ損切りが出て下落
下落局面で売りが出尽くし反発売り方が利確・ロスカット→短期的な上昇が狙える

4. 「感覚」でもOK?需給はどうやって鍛える?

動画内では、需給を読む力は「経験」で培われると語られています。

  • 毎秒板を見て、値動きとともに考察
  • 「苦しんでる側はどちらか?」を常に問い続ける
  • それを1秒ごとにアップデートしていく

といった行動を何年も積み重ねることで、ようやく「勝てるべくして勝っている」感覚が得られるようになるとのことです。

講師の方は「6年かかった」と言っていました。


5. テクニカル分析と需給読みの組み合わせ

板読みだけでも勝てる人もいるが、チャートや出来高、ファンダメンタルズと組み合わせた方が精度が高くなるとも語られています。

  • チャートだけでも勝てる人もいる(実際10億稼いだ)
  • だが、自分の性格や手法に合わせて組み合わせる方が良い

たとえば、

  • 板+5分足
  • 出来高+ローソク足
  • チャートパターン+出来高分析

といった組み合わせで「優位性のあるトレード」が可能になります。


6. 市場参加者の意図とは?

動画終盤では、視聴者からの「市場参加者の意図とは?」という質問に対し、以下のような答えがありました。

  • 出来高が多い=注目されている
  • 上昇中に出来高が多い=買いたい人が多い
  • チャートパターン=市場参加者の心理の集合体

つまり、テクニカル分析だけでも結果的に「意図」を読んでいるということです。


まとめ:板読みと需給は「苦しい側を読むゲーム」

最後に、本動画で紹介された内容を簡潔にまとめます。

視点内容
需給とは「誰が苦しいか?」を読むこと
板読みの本質大きな玉の存在・板の変化で心理を読む
トレードのコツ苦しい側と逆のポジションを持つ
成功までの道のり感覚+経験の積み重ねが必要(年単位)
テクニカル分析との関係結果的に意図を読んでいることになる

需給を読む力は、一朝一夕では身につきません。しかし毎日の観察・思考の積み重ねが、最終的に「勝つべくして勝てる」トレーダーへの道を拓いてくれるでしょう。

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