年初の株式投資戦略と日経平均の下落リスクを徹底解説

本記事は、YouTube動画『【年初の株式投資戦略】堅調な日経平均に大きな調整がくる可能性も?/テクニカルで見る下落リスクとは/2026年初注目のセクターをファンダメンタルズから解説【エミンの月間株式相場見通し1月号】』の内容を基に構成しています。

目次

上昇が続くいまこそ「下落リスク」も同時に見ておく

2026年の年初、日本株は強いモメンタムを保っています。

日経平均は堅調で、相場全体に「押し目待ちが押し目なしで踏み上げられる」ような空気も見えます。一方で、こうした強い上昇局面ほど、次の調整が大きくなりやすいという側面もあります。

今回の動画では、米国の政策金利見通しと、それが株式市場に与える影響を整理したうえで、日本株のファンダメンタルズの変化、そして日経平均のテクニカル上の重要ラインとリスクを丁寧に解説していました。

最後には、2026年初に注目されるセクターとして、防衛、半導体、レアアース関連など、国策と地政学の流れに乗るテーマも取り上げています。

全体を通してのキーワードは、上昇相場の勢いを認めつつも、金利環境とチャートの形から「頭の重さ」「急騰の危うさ」を冷静に見る、という姿勢です。

米国の利下げが遠のくと株はどうなるのか

動画の前半は、米国の政策金利がどう動くか、そして利下げの時期がどれくらい先になりそうか、という話から始まります。

FRBはすぐに利下げしにくい環境になっている

ポイントとして語られていたのは、米国はすでに12月に利下げを行っているものの、その後の追加利下げは少なくとも夏まで難しいのではないか、という見立てです。理由は大きく2つあります。

1つ目は、雇用が急速に悪化していないことです。非農業部門雇用者数が予想より弱かったとしても、失業率が思ったほど上がらない、むしろ下がる場面があるなら、FRBが慌てて景気下支えのために利下げする必然性は薄くなります。

2つ目は、インフレがクールダウンしていることです。特にコア指数が予想を下回り、落ち着いてきているなら、利下げを急ぐ理由がさらに弱まります。

「中央銀行の独立性」と政治圧力が利下げを難しくする

動画では、トランプ氏とパウエル議長の対立が表面化している点にも触れています。

政治側が利下げを求める圧力を強め、それに対して中央銀行側が反発する構図が明確になると、そこでパウエル議長が利下げを行えば「圧力に屈した」と見られかねません。

この状況では、むしろ利下げ確率は下がる、と見ています。

さらに次のFRBトップ候補が仮に政治寄りだと市場が期待しても、上院の承認がすんなり進むとは限らない、という指摘もありました。政治が介入しすぎると、逆に承認が難しくなり、結果として市場が期待するほどスムーズに金融政策が動かない可能性が出てきます。

金利を下げる「余地」を残すという中央銀行の発想

印象的なのは、利下げは「いつでもやればいい」ものではなく、景気後退が本格化した時に効かせるための弾を残す、という考え方です。金利が低すぎる状態だと、景気が悪くなった時に利下げ余地がなくなり、政策手段が弱まります。

0%から1%への変化より、1%から0%への変化の方が効きやすい、といった感覚も語られ、中央銀行が「動ける余地」を重視するなら、平時にあえて利下げを急がない選択肢が出る、という流れでした。

アメリカ株は頭が重く、日本株は想定以上に強い

米国株はテックの天井感が出やすい

利下げが遠いなら、株式にとっては基本的に追い風が弱まります。特に金利の影響を受けやすいテック系は、上昇が続いた後ほど天井感が出やすいです。

動画では、AI相場が「期待先行のハイプ段階」から、「本当にマネタイズできるのか」を市場が冷静に問うフェーズに入っている、という見方が語られました。期待が剥がれる時は、成長期待の大きかった市場ほど下落幅が大きくなりやすい、という注意点につながります。

2019年以降のパフォーマンスを振り返ると、ナスダックが最も強く上がり、次いでS&P500、ダウ、そして中小型が弱い、という構図が続きました。上がっている分だけ、調整が来た時の下落幅も大きいのがナスダックになりやすい、という整理です。

日本株は業績見通しが「減益」から「増益」に転じたのが大きい

日本株に関して、動画で重要な変化として挙げられていたのが、会社四季報の業績予想の上方修正です。

今期の営業利益予想が、これまでマイナスだったものがプラスに転じた、という点は市場心理を大きく変えます。背景としては、

想定していたほどトランプ関税の悪影響が出ていない
想定していたほど円高になっていない
結果として円安が企業業績を押し上げている

という流れが示されました。

この「思っていたより足元が強い」という感覚が、日経平均を押し上げる材料になっている、という見方です。

見出しランキングが示す「企業の地力」と株主還元の継続

会社四季報の見出しランキングにも触れられていました。上位に「続伸」「上向く」「増配」「最高益」などが並ぶなら、全体として企業業績が悪化していないことが読み取れます。

ネガティブなワードとして「反落」「下ぶれ」もあるものの、その数が減っているなら、悪い企業が増えているというより、むしろ全体としては順調な企業が多い、という解釈になります。

加えて「増配」が上位にいることは、株主還元が企業の重要方針として続いていることの表れであり、日本株の強さにつながるという説明でした。

テクニカルで見る日経平均:ステージ転換は強気材料だが、調整がない上昇は危うい

この動画の核の1つが、日経平均のテクニカルです。結論としては、短期的には強いが、上がり方が速すぎる局面はむしろ危険度が上がる、という整理になっています。

重要ラインは「5万1200円前後」になりつつある

これまで上値抵抗線だった5万円台前半が、サポートとして機能し始めた、という話が出てきました。具体的には、日経平均が5万円台の抵抗帯を上抜けた後、押し戻されるのではなく、そこで買いが入り、支えられた動きが確認できた、という説明です。

一般的に、上値抵抗線を明確に突破し、さらにそのラインが押し目でサポートとして機能すると、チャート上の「ステージが1段上がった」と表現されます。動画では、まさにその状態に近い可能性が語られていました。

その結果、勢いが続けば6万円到達も現実的で、数字的にも5万4000円まで来ているなら距離は近い、という見方になります。

ただし「ヘルシーな上昇」は調整を挟みながら育つ

一方で、ここが重要な注意点です。動画では、4万円ゾーンに入ってからの上昇の方が本来はヘルシーだった、と説明されました。

理由は、サポートラインを何度も試すことで、買い手が「ここは割れない」という確信を積み重ねていくからです。過去には、3万1000円付近まで下がっても下ヒゲで買われる、といった形で支えられる局面があり、そうした積み重ねが「岩盤」のような底堅さを作ります。

しかし今回の上昇は、下を試す調整がないまま上に走っているため、窓を作って一気に駆け上がる形になりやすく、プチバブル感が出る、という指摘がありました。

上がること自体は悪いことではありません。ただ、調整を挟まずに急騰すると、もし崩れた時に戻りも速くなりやすく、結果的に調整幅が大きくなるリスクが出ます。

押し目を待つ投資家が多いほど「押し目が来ない」相場も起きる

動画の中では、押し目待ちの人が多いと、むしろ相場が押さずに上がってしまうことがある、というニュアンスもありました。

「4万1000円でNISAの成長投資枠を買おうと思っていたが、もうそこまで下がらないかもしれない」という相談に対して、次の作戦としては、5万1000円から5万2000円付近がサポートになり得るので、そこを意識するという考えが示されます。

つまり、従来の想定よりもサポートの段が上がったなら、待つ価格帯も上に修正しないと、永遠に買えない、という問題が起きます。ここは年初の投資戦略で多くの人が悩むポイントです。

2026年初の注目セクターは「国策」「地政学」「大型株」が軸になる

相場全体が流動性相場になっている、という話も動画で繰り返し出てきました。流動性相場とは、個別企業の細かな業績よりも、金利、為替、政策、地政学といった大きな環境要因で資金が動き、しかも資金がまず大型株に集まりやすい局面のことです。

トップダウンが効きやすい相場環境

動画では、ボトムアップよりトップダウンのアプローチが生きる相場、と表現されていました。まずマクロ環境と金融環境を見て、資金がどこに向かいやすいかを考え、その上で流動性が高い大型株から上がりやすい、という順番です。

この考え方に沿うと、注目セクターはあっても、時価総額が小さすぎると上がりにくい、という現実も出てきます。テーマに乗っている銘柄でも、資金が入る器の大きさが重要になる、ということです。

注目テーマは防衛、半導体、レアアース関連

具体的に挙げられていたのは、防衛や半導体といったテーマです。さらに日中対立や資源供給問題から、レアアースが大きな話題になっている点も強調されました。

レアアース関連といっても、単純に鉱山だけではありません。金属リサイクル、海洋開発、プラットフォーム関連など、周辺領域まで含めて広く資金が回る可能性がある、という話がありました。

ここで大事なのは、セクターの中心銘柄が先に買われて高くなってくると、次に資金が周辺の関連銘柄へシフトする動きが起きやすい、という点です。動画では、風が吹けば桶屋が儲かる的な発想、つまり直接の本命だけでなく、その周辺の恩恵を受ける企業を広めに考えることが重要だ、という表現で語られていました。

個別株が難しいなら「指数を積み立てる」選択も合理的

上昇局面ほど、個別株で新規に入るのは心理的に難しくなります。動画でも、こういう局面は無難に指数を積み立てるという作戦もある、と触れています。銘柄選択で無理にアクティブにならず、資産を守る視点を優先するという考え方です。

まとめ:強い相場ほど、買い方とリスク管理の設計が差を生む

今回の動画は、年初の投資戦略として、上昇の勢いを肯定しながらも、その裏側にあるリスクをテクニカルと金融環境から丁寧に整理していました。

米国は雇用とインフレが急悪化しておらず、政治と中央銀行の対立もあって利下げが早期に進みにくい可能性があります。その場合、特にテック中心の米国株は頭が重くなりやすく、AI相場も期待先行から収益化を問うフェーズに入りつつあります。

一方で日本株は、想定より円高にならず、関税の悪影響も想定ほど大きくなく、企業業績見通しが減益から増益へ転じるなど、ファンダメンタルズ面での支えが強まっています。さらにテクニカルでは5万1200円前後がサポートとして機能し始め、ステージ転換によって6万円到達も視野に入る強さが示唆されました。

ただし、調整を挟まずに窓を作って上に走る相場は、プチバブル的な不安定さも抱えます。押し目が来ない可能性を受け入れつつも、買うライン、資金投入のペース、そして崩れた時の想定を年初の段階で設計しておくことが、今年の成績を左右するポイントになりそうです。

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