本記事は、YouTube動画『【これで決まり!】新NISA日本高配当株ファンドおすすめ5選|あなたはどれを選ぶべき?分配金・コスト・銘柄選定ルールで徹底比較します!』の内容を基に構成しています。
新NISAの成長投資枠で日本株に投資したいと考えたとき、「日本高配当株ファンド」を候補に入れる人は増えています。一方で、SBI、楽天、Tracers、iFree、Amundiなど、似た名前のファンドが一気に増えたことで、結局どれが正解なのか分からないという状況も起きています。
ややこしいのは、同じ「日本高配当株」と書いてあっても中身が全く違うことです。インデックス型かアクティブ型かの違いもありますし、連続増配を重視するのか、減配しないことを重視するのか、単純に今の利回りを最優先するのかでも、銘柄の選び方が変わります。比較ポイントが多く、表面の分配金や利回りだけで決めると、相場が荒れたときに想像以上の下落に驚き、投資を続けられなくなるリスクもあります。
この記事では、動画で紹介されていた新NISAの成長投資枠で買える日本高配当株ファンド5本について、分配金、コスト、銘柄選定ルールという軸で整理しながら、初心者でも「自分はどれを選ぶべきか」を判断できるように、できるだけ丁寧に解説していきます。
なぜ「利回りが高いファンドを選べばいい」は危険なのか
高配当株ファンドを探すと、多くの人が最初に目を向けるのが利回りです。しかし、利回りだけで選ぶ考え方は危険だと動画では強調されていました。
理由は単純で、高配当株には「罠銘柄」が混ざりやすいからです。罠銘柄とは、業績が悪化して株価が大きく下がり、見かけ上の利回りだけが高く見える銘柄のことです。
例えば、株価が1000円で年間配当が50円なら利回りは5%です。
ところが業績悪化で株価が500円に下がると、配当が同じ50円でも利回りは10%に見えます。数字だけ見ると魅力的ですが、業績が悪いままなら近いうちに減配、最悪の場合は無配に転落するリスクが高まります。
つまり、高配当ファンドを選ぶときに重要なのは「今の利回り」だけではなく、その配当が続くのか、銘柄選定ルールが罠銘柄を排除できる設計になっているのか、そして下落局面で投資家が耐えられる値動きになりやすいか、という点になります。
今回比較する5本の日本高配当株ファンド一覧
動画で比較されていたのは、新NISA成長投資枠で買える以下の5本です。
1本目:SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)
最初に紹介されるのが、SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)です。運用会社はSBIアセットマネジメントで、SBI証券のほか、マネックス証券、松井証券などネット証券で購入できます。純資産総額は約1800億円と規模が大きく、日本の高配当株ファンドの中でも人気が集中している存在だと説明されていました。
このファンドを一言で表すなら、超低コストのアクティブファンドです。
アクティブなのに信託報酬が年0.099%という異常な安さ
最大の特徴はコストです。信託報酬は年0.099%で、アクティブファンドとしては異例の水準です。インデックスファンド並み、あるいはそれ以下の感覚で保有できるコスト設計になっています。
さらに運用報告書から確認できる総経費率は約0.1%で、隠れコストも含めてほぼ0に近いと表現されていました。長期投資ではこのコスト差が効いてきます。動画では例として、100万円を投資して20年運用した場合、コストが0.1%違うと単純計算で約2万円の差になる、というイメージが示されていました。投資額が増えたり期間が伸びたりすれば、この差は当然大きくなります。
銘柄選びの考え方は「配当の健全性重視」
高配当株ファンドの怖さである罠銘柄を避けるため、単純に利回りが高い銘柄を機械的に集めるのではなく、配当の健全性を重視して、プロの目利きで除外することを狙っているという説明でした。
組み入れ上位には、ソフトバンク、三井住友フィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャルグループ、JTなど、大型の高配当株が並びます。特徴として、日銀の利上げを見据えて金融株をオーバーウェイトしていた点が挙げられていました。実際に2025年後半から金融株が上昇した局面で、この戦略が当たり、TOPIXを上回るリターンにつながったという内容です。
また、アステラス製薬が2024年から2025年にかけて下落していた局面で、下落リスクが小さくなったと判断して底値圏で拾い、その後の高決算で株価上昇につながった、というアクティブ運用らしい例も紹介されていました。
分配金と実績のイメージ
年4回分配で、分配月は1月、4月、7月、10月です。直近の分配金は1万口あたり140円という説明でした。1年リターンは約38%とTOPIXを上回り、設定から2年で米国高配当ETFのVYMを上回ったという話も出てきます。
結論として、迷ったらこれ、という位置付けのファンドで、低コストでアクティブ運用の恩恵を受けたい人、日本高配当株に投資したいが何を選べばいいか分からない人に向く、とまとめられていました。
2本目:iFreeNEXT 日経連続増配株式指数(年4回決算型)
2本目は、iFreeNEXT 日経連続増配株式指数(年4回決算型)です。運用会社は大和アセットマネジメントで、SBI証券、楽天証券、マネックス証券などで購入できます。純資産額は約7億円程度で、SBI日本高配当に比べると規模は小さいものの、資金は着実に集まりつつあるという説明でした。
このファンドを一言で表すなら、今の利回りより将来の成長を買うクオリティ重視のファンドです。重要なのは、このファンドは高配当ファンドというより増配ファンドだという点でした。
10年以上連続増配の企業上位70銘柄に投資する仕組み
連動指数は日経連続増配株指数で、採用ルールは10年以上連続で配当を増やし続けている企業の上位70銘柄という内容です。
連続増配とは、毎年配当金を増やし続けている企業のことです。例として、1年目50円、2年目52円、3年目55円のように、10年以上、配当を毎年増やし続けている企業だけが採用されます。
これは簡単そうに見えて実は厳しい条件です。リーマンショックやコロナショックのような不況期も含めて配当を増やし続ける必要があるため、財務が健全で利益の安定性が高い企業が残りやすいという説明でした。
過去データでは、この指数の平均増配率が年12.6%という数字が紹介されています。米国の増配で有名なVIGやSCHDの10年平均増配率が約11%程度という比較もあり、日本の連続増配企業の増配力の強さが強調されていました。
分配金の成長イメージが分かりやすい例
具体例として、2011年にこの指数に100万円投資していた場合、最初にもらえる配当は年約2.3万円程度だったのに対し、増配が続いた結果、2024年には年約10.7万円の配当が受け取れるようになった、という紹介がありました。これは「今の利回りが低くても、将来的には分配金の伸びで逆転し得る」という考え方を理解する上で分かりやすい例です。
下落局面に強い傾向
もう1つの魅力として、下落局面での強さが挙げられていました。日経平均やTOPIXが大きく下がる局面でも、ドローダウンが比較的小さくなりやすい傾向があるという話です。連続増配企業は体力があり、不況でも配当維持や増配ができる企業が多いので売られにくい、という理由付けでした。
コストは引き下げがあったが、比較内では高め
信託報酬は当初0.451%でしたが、2025年に0.275%へ引き下げられたと説明されています。総経費率は約0.36%、その他費用は0.01%程度でほぼ0という扱いでした。分配は1月、4月、7月、10月の年4回です。
組み入れ上位には、トヨタ通商、アステラス製薬、富士フイルム、大和ハウス、NTTなどが挙げられ、銀行のような景気敏感株より、不況に強い安定成長株が多くなりやすい傾向も触れられていました。
向いている人は、将来の分配金成長を期待したい人、下落にメンタルがやられやすい人、比較的若く長期投資が前提の人、という整理でした。
3本目:Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)
3本目は、Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)です。運用会社は日興アセットマネジメントで、SBI証券、楽天証券、マネックス証券など主要ネット証券で購入できます。純資産額は約440億円程度で、設定から資金が集まっているファンドと説明されていました。
このファンドを一言で表すなら、日本を代表する高利回り銘柄に機械的に投資できるインデックスファンドです。
日経平均225銘柄の中から高配当上位50銘柄を選ぶ指数
連動指数は日経平均高配当株50指数です。日経平均を構成する225銘柄の中から、予想配当利回りが高い上位50銘柄に投資します。
選定方法は、日経平均225銘柄から、予想配当利回りと流動性でスクリーニングし、上位50銘柄を選びます。直近3期で赤字の企業は除外され、市場で売買に問題がありそうな銘柄は比率が抑えられる設計です。銘柄入れ替えは年1回で6月末、5月末時点の予想配当利回りをベースにポートフォリオが組まれると説明されていました。
組み入れ上位には、武田薬品工業、川崎汽船、本田技研工業、日本郵船、JTなどが挙げられます。セクター的には銀行、商社、鉄鋼、海運など、いわゆる景気敏感株が多く含まれやすい点が特徴として挙げられていました。
配当利回りは約4.4%で、比較5本の中でもトップクラスという位置付けです。
奇数月分配の年6回が大きな特徴
最大の特徴が分配頻度です。1月、3月、5月、7月、9月、11月の年6回分配で、奇数月分配は投資信託では珍しいとされていました。
ここで生活設計の話が出ます。日本の年金は偶数月支給なので、奇数月は収入が途切れやすいですが、奇数月分配型を持つと、年金がない月にも分配金収入が入って毎月の収入が安定しやすい、という説明でした。さらに、SBI日本高配当など偶数月寄りの決算月のファンドと組み合わせれば、ほぼ毎月分配金が入る仕組みも作れる、という話に繋がっていきます。
コスト面の強みとETFとの比較
信託報酬は年0.10725%で、SBI日本高配当の次に低い水準です。同じ指数連動のETFとして1489があり、その信託報酬が年0.308%なので投資信託の方が約3分の1のコストで済むという比較も出てきます。さらに低コストETFの399Aも登場したが、それでも年0.165%で投資信託の方が低いという話でした。
分配金実績は毎回100円程度で安定、年間600円程度、利回りで約4.4%から4.9%という水準が示されています。
向いている人は、分配金収入重視の人、毎月分配の仕組みを作りたい人、年金の補完として活用したい人、という整理でした。一方、景気敏感株が多いので不況時に大きく下がるリスクがある点がデメリットとして挙げられます。
4本目:楽天高配当株式(日本)ファンド
4本目は、楽天高配当株式(日本)ファンドです。運用会社は楽天投信投資顧問で、現時点では楽天証券のみで購入可能という制約があります。純資産額は約190億円程度で、設定から間もないが資金が集まりつつあると説明されていました。
このファンドを一言で表すなら、財務の健全性も見るバランス型分散投資ファンドです。
日本版SCHDというコンセプト
動画では、このファンドは日本版SCHDとも呼ばれると紹介されています。SCHDは米国で人気の高配当ETFですが、単に利回りが高い銘柄を集めているわけではなく、配当実績や規模、キャッシュフロー、ROE、配当利回り、過去5年の配当成長率などの指標で評価が高い銘柄を選び、財務健全性、稼ぐ力、株主還元意欲の3拍子が揃う企業を厳選するという考え方です。
楽天高配当株式(日本)ファンドは、その考え方を日本株に当てはめたような設計で、参照する指数は「ダウ・ジョーンズ日本配当100インデックス」と説明されていました。S&P日本500指数の中から、ROEやフリーキャッシュフローなども考慮して銘柄選定を行い、配当を出し続けられる体力があるかまでチェックするという考え方です。
約100銘柄という分散が最大の特徴
このファンドの大きな特徴が銘柄数です。約100銘柄に投資しており、比較5本の中で最も分散数が多いと説明されていました。
分散効果の説明として、30銘柄のファンドなら1社あたり平均3.3%程度、100銘柄なら平均1%程度になります。ある1社が50%下落した場合、30銘柄ならポートフォリオ全体に約1.65%影響するが、100銘柄なら約0.5%に抑えられる、という具体的な数字での比較がありました。ここは初心者が理解しやすい重要ポイントです。
組み入れ上位には、丸紅、三井物産、MS&AD、ブリヂストン、東京海上、ホンダ、トヨタなどが挙げられていました。セクター偏りが出にくいバランスの良さもメリットとして触れられています。
コストと分配、注意点
信託報酬は年0.297%で、SBI日本高配当や日経平均高配当株50よりは高いが、日本高配当株ファンド全体では低い部類という説明でした。
分配月は3月、6月、9月、12月の年4回です。利回りはまだフルで年4回分配が揃っていないため断定できないが、2.8%から3%程度に落ち着きそうという見立ても語られていました。
注意点は2つです。設定日が2025年2月7日で新しく、長期実績がまだないこと。もう1つは、現時点で楽天証券でしか買えないことです。
向いている人は、楽天証券ユーザーで、リスクを抑えてコツコツ増やしたい人、大勝ちしなくても大負けしたくない人、とまとめられていました。
5本目:アムンディ・インデックスシリーズ 日本高配当株
最後の5本目は、アムンディ・インデックスシリーズ 日本高配当株です。運用会社はアムンディ・ジャパンで、SBI証券、楽天証券、マネックス証券などで購入できます。2025年4月設定で比較的新しいファンド、純資産額は約80億円程度と説明されていました。
このファンドを一言で表すなら、減配しない意地のある企業を集めた累配当ファンドです。
累配当と連続増配の違いが最重要ポイント
ここは動画でも強調されていました。連続増配は毎年配当を増やし続ける必要があり、1年でも配当が前年と同じ、または減ると記録が途切れます。
一方、累配当は「減らさなければOK」です。前年と同じ配当でも増配でも条件を満たします。この条件の緩さが意味するのは、対象企業が広がりやすく、利回りが高い企業も含まれやすいという点です。連続増配企業は毎年増やすため内部留保を削りやすいが、累配当企業は減らさなければよいので高い配当水準を維持しやすい、という整理でした。
指数のルールは「10年以上減配なし」かつ「高利回り上位30銘柄」
連動指数は日経高配当株指数で、採用ルールはまず時価総額500億円以上の企業を対象にし、その中から10年以上連続して減配しない配当を続けている企業を選び、さらに予想配当利回りが高い上位30銘柄に投資する、という内容です。
つまり、減配しない実績で信頼性を担保した上で、高利回り銘柄を厳選しているという設計です。
組み入れ上位には、NSSOL、SBIホールディングス、アステラス製薬、三菱HCキャピタル、三井住友トラストなどが挙げられ、医薬品のウェイトが他より高い点も特徴として触れられていました。
銘柄数は30銘柄と厳選型で、予想配当利回りは約3.6%です。信託報酬は年0.198%で、厳格な選定ルールを持ちながら低コストという評価でした。
一方、分配は5月と11月の年2回のみで、分配頻度重視の人には物足りない可能性がある点、そして設定が2025年4月18日と最も新しい点が注意点として挙げられていました。
向いている人は、減配リスクを特に気にする人、高利回りと配当の安心感を両方欲しい人、という整理でした。
5本を横並びで整理する:コスト・分配月・利回り・運用方針の見取り図
ここまでの話を、初心者でも迷いにくいように、動画の内容に沿って整理します。
信託報酬が低い順
信託報酬は低い順に並べると次の通りです。
SBI日本高配当:0.099%
Tracers日経平均高配当株50:0.10725%
アムンディ日本高配当株:0.198%
iFreeNEXT日経連続増配:0.275%
楽天高配当株式(日本):0.297%
SBI日本高配当の0.099%は、アクティブファンドであることを踏まえると異次元の安さ、という評価でした。
分配月の違いは「生活設計」に直結する
分配月は次のように整理されていました。
SBI日本高配当:1月・4月・7月・10月(年4回)
iFreeNEXT連続増配:1月・4月・7月・10月(年4回)
Tracers日経平均高配当株50:1月・3月・5月・7月・9月・11月(年6回、奇数月)
楽天高配当株式(日本):3月・6月・9月・12月(年4回)
アムンディ日本高配当株:5月・11月(年2回)
動画では、SBI日本高配当とTracersを組み合わせると、1月・3月・4月・5月・7月・9月・10月・11月の12か月中8か月で分配金が入る、という話がありました。さらに楽天の分配月も加えると、ほぼ毎月分配に近い設計も可能になるという示唆でした。
年金が偶数月支給である点を踏まえ、奇数月分配を活用する考え方は、分配金を生活費の補助にしたい人にとっては現実的な比較軸になります。
予想利回りのイメージと注意点
利回りの目安として、動画では次の水準が示されていました。
SBI日本高配当:約3.3%
iFreeNEXT連続増配:約2%
Tracers日経平均高配当株50:約4.2%
楽天高配当株式(日本):約3%
アムンディ日本高配当株:約3.6%
ただし、iFreeNEXTは今の利回りで評価するファンドではなく、将来の増配成長で受け取り額が伸びることを狙うファンドだという位置付けで、単純比較は危険だという注意が入りました。
インデックス型かアクティブ型か
5本のうち、アクティブ型はSBI日本高配当のみで、残り4本は指数連動のインデックス型という整理でした。
インデックス型はルールが明確で透明性が高く、コストが低くなりやすい一方、相場環境の変化に機動的に対応するのは苦手です。アクティブ型は罠銘柄を避けたり、相場に合わせて調整できる可能性があるが、その分マネージャー判断に依存します。
動画では、SBIが日銀利上げを見据えて金融株を厚めにした例や、アステラス製薬を底値圏で拾った例を挙げ、相場の変化に応じて動ける点がアクティブの強みとして語られていました。
銘柄数による分散の違い
銘柄数はおおまかに次のイメージです。
楽天:約100銘柄(最も分散)
iFreeNEXT:70銘柄(中程度)
Tracers:50銘柄(やや厳選)
アムンディ:30銘柄(厳選)
SBI:大型中心のアクティブ(構成は運用判断)
銘柄数が多いほど個別企業リスクは分散されますが、尖った銘柄の恩恵は薄まります。厳選型は当たれば大きいが、外れた時の影響も大きいので、自分のリスク許容度で選ぶ必要がある、という話でした。
タイプ別:結局どれを選ぶべきか
動画の結論は、利回りだけで選ぶのではなく、運用方針に共感できるか、自分の生活設計やメンタルに合うかで選ぶべき、というものでした。そこを踏まえてタイプ別に整理します。
迷ったら1本でまとめたい人、低コストでアクティブの恩恵も欲しい人
このタイプはSBI日本高配当が最も勧めやすい、という位置付けでした。0.099%というコストでアクティブ運用を持てるという点が強力で、銘柄の健全性を見て罠銘柄を避けたいという思想にも合います。
今すぐの分配より、将来の分配金成長を狙いたい人
このタイプはiFreeNEXT日経連続増配が候補になります。今の利回りは低く見えるが、増配が積み上がると受取額が大きく変わるという考え方です。下落局面の耐性も比較的高い傾向がある、という点もメンタル面の支えになります。
分配金収入を重視し、毎月分配に近い仕組みを作りたい人
このタイプはTracers日経平均高配当株50が中心になります。利回りが高めで、奇数月分配の年6回という特徴が、生活のキャッシュフロー設計に直結します。さらにSBI日本高配当と組み合わせて分配月を散らすという発想も動画で示されていました。
大勝ちしなくていいので、大負けしにくい分散を重視したい人
このタイプは楽天高配当株式(日本)が合いやすい、という整理でした。約100銘柄という分散があり、財務指標も見て質を担保する設計で、特定セクターに偏りにくいバランスを狙います。ただし設定が新しく実績が短いこと、楽天証券のみで買える点は要注意です。
減配リスクをとにかく避けたい人、高利回りと安心感を両立したい人
このタイプはアムンディの累配当ファンドが候補になります。10年以上減配しない実績を条件にし、その中から高利回り上位30銘柄に厳選するので、「減配しないこと」に強くこだわる人には分かりやすい設計です。反面、30銘柄の集中気味な構成、分配が年2回のみ、設定が新しいという点は理解しておく必要があります。
追加解説:高配当ファンドを続けるために一番大事な視点
動画の最終メッセージはかなり実務的でした。
大事なのはコストだけで選ぶのでもなく、利回りだけで選ぶのでもなく、このファンドがどういう考え方で銘柄を選んでいるのかという運用方針を理解し、共感できるものを選ぶことです。共感できる方針であれば、暴落時にも納得感が残り、投資を続けやすくなります。続けられることが長期投資の最大の強みになる、という流れです。
また、50代や60代で運用期間が短く、インデックス投資だけでは老後資金に間に合わないかもしれないという不安を持つ人が高配当ファンドに興味を持つこともある、という話もありました。その文脈で、長期投資に加えて短期運用を組み合わせることで資産形成を加速させるという考え方にも触れられていました。動画では「ラプトル戦法」や運営サービスの紹介が入り、相場の変動局面での短期取引による利益獲得例として、衆院選翌日にロングで入り1日で数万円の利益を得た、という具体例も語られていました。
ここは人によって向き不向きが出る領域ですが、少なくとも動画の中では、高配当ファンドを選ぶことと、下落相場への備えや資金作りという視点がセットで語られていた点は押さえておく価値があります。
まとめ
本記事では、新NISAの成長投資枠で買える日本高配当株ファンド5本について、分配金、コスト、銘柄選定ルールの違いを軸に整理しました。
SBI日本高配当は、0.099%という超低コストでアクティブ運用を実現し、罠銘柄を避ける思想を持つ「迷ったらこれ」の存在です。iFreeNEXT日経連続増配は、今の利回りではなく将来の分配金成長を狙い、下落にも比較的強い傾向を持つ増配重視ファンドです。Tracers日経平均高配当株50は、高利回りの大型銘柄へ機械的に投資でき、奇数月年6回分配で生活のキャッシュフロー設計に組み込みやすい特徴があります。楽天高配当株式(日本)は、日本版SCHDのように財務指標も見ながら約100銘柄に分散し、バランス型で大崩れしにくさを狙います。アムンディは、10年以上減配しない実績を条件に高利回り上位30銘柄へ投資する累配当ファンドで、減配リスクを特に避けたい人に分かりやすい設計です。
結局のところ、利回りの高さだけで決めるのではなく、運用方針を理解し、その方針に自分が納得できるかで選ぶことが、暴落時に投資を続けるための最大のポイントになります。生活費、年金収入、リスク許容度、そして下落時のメンタル耐性を踏まえた上で、自分に合う1本、あるいは分配月の組み合わせまで含めて選ぶことが、長く運用できる近道になるはずです。


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