日本人は本当に金融リテラシーが低いのか?モハPが語る「違和感」の正体

※本記事はYouTube動画「【夏休み金融学び直しPart2】日本人は金融リテラシーが低いに違和感!モハPチャンネルの視点」の内容をもとに、初心者にも分かりやすく解説しています。

目次

結論:低いのはリテラシーではなく“リスク許容度”の違い

日本人は欧米人より金融リテラシーが低いと言われがちですが、モハP氏はこの見方に疑問を呈しています。


確かに欧米では株式や不動産などリスク資産の保有割合が高い傾向がありますが、それは知識の差ではなく、リスク許容度や社会構造の違いによるものだというのが今回の主張です。


「日本人は低い」という通説への疑問

  • 欧米人でも、お釣り計算すらできない人は少なくない
  • 高リスク資産を多く持っていること=金融リテラシーが高いとは限らない
  • 無計画にリスク資産へ投資する人も多く、むしろギャンブル的な行動に近いケースもある

特に米国では、教育資金をビットコインで運用する家庭も増えています。


学費は子どもが生まれてから大学入学までの限られた期間で準備するものですが、そのような短期運用で大損をすれば進学すらできなくなる可能性があります。
これは高い金融知識の結果ではなく、「高リスクを取らざるを得ない社会背景」と見るべきでしょう。


リスク許容度と格差社会の関係

  • 米国・英国は格差が非常に大きい
  • 富裕層:多少の損失があっても生活に影響が少ないため、大きなリスクを取りやすい
  • 貧困層:日々の生活がギリギリのため、一発逆転を狙って高リスクに走りやすい

このため、リスク資産を多く持つ欧米人が必ずしも高い金融リテラシーを持っているとは限りません。
「日本人はリスク資産をもっと持つべき」という主張は、金融機関や政府の思惑も含まれている可能性があります。


本当に必要な金融教育とは

モハP氏が最も重視しているのは「計画的なお金の使い方」。
金融知識よりも先に、欲望をコントロールし無駄遣いを避ける習慣が重要だといいます。

失敗例

  • 銀行員や証券マンがギャンブルや投資で損を出し、不正行為に走る
  • 金融知識があっても欲望に負ければ意味がない

子どもへの教育方法

  • お小遣いなど実際にお金を管理する経験を通して学ばせる
  • まずは使い切らない習慣を身につけ、その後に金融知識を加える

経験だけに頼らない視点の重要性

人間は自分の経験や身近な事例から判断しがちです。
しかし金融・経済は長い歴史と時間軸の中で動いており、短期間の経験だけで判断すると誤りやすくなります。

例:変動金利は安全だと思い込んだ人

  • 「金利が上がったのを見たことがない」からという理由で変動金利を選択
  • 10年後、金利上昇局面を初めて経験し戸惑う

インフレの例

  • 1980年代から長く続いたデフレに慣れ、2021年以降の世界的インフレを予測できなかった
  • FRBの高官ですら「インフレは一時的」と誤判断

ファイナンス理論の本質

ファイナンスとは、限られた資源を効率よく配分する方法を研究する学問です。
難しい言葉に聞こえますが、月給をもらった日に全額ギャンブルに使わない、といった生活レベルの判断から始まります。

モハPチャンネルでは、こうした理論を平易な言葉で解説しており、毎日見ているだけでも経済・金融の基礎理解が深まる構成になっています。


まとめ

  • 金融リテラシーの高低は単純にリスク資産の割合では測れない
  • 欧米との違いは知識より「リスク許容度」と社会構造による部分が大きい
  • 知識より先に「計画的なお金の使い方」と「欲望のコントロール」を身につけるべき
  • 経験だけで判断せず、過去の事例や歴史から学ぶことが重要
  • ファイナンスの基本は限られた資源の最適配分という考え方
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