本記事は、YouTube動画『日本株で最強なのはどう考えてもこれだと思う。外国株よりこの株。』の内容を基に構成しています。
近年、米国株や全世界株への投資が一般化する一方で、「結局どの国の株が一番強いのか」「日本株に本当に将来性はあるのか」と疑問を持つ投資家も少なくありません。
今回の動画では、そうした問いに対し、米国株を実際に数億円規模で保有している投資家の視点から、日本株、特にある1社に対する非常に明確な考えが語られています。
一見すると米国株を否定しているようにも見えますが、実際には「投資で何を重視するか」「どの時間軸で考えるか」という根本的な価値観が浮き彫りになる内容です。
本記事では、動画内で語られた考え方を整理しながら、日本株と外国株の違い、そして最終的に「最強」と語られた銘柄について、初心者にも分かるよう丁寧に解説していきます。
外国株投資に対して慎重な理由
動画の冒頭では、米国株投資に対してやや否定的なスタンスが示されます。その理由として語られているのが、「分からないものには投資しない」という極めてシンプルな考え方です。
日本企業ですら、5年後や10年後に今と同じように成長しているかは誰にも分かりません。それにもかかわらず、文化や制度、生活環境がまったく異なるアメリカの企業について、将来を正確に見通すのはさらに難しいという認識が示されています。
動画内では「知っている業界に投資しろ」という投資の格言にも触れられており、自分の生活や感覚で実感できない企業は、どうしても判断が曖昧になるという感覚が率直に語られています。
これはファンダメンタルズ分析以前の、投資における非常に人間的な視点だと言えます。
それでも米国株を保有している理由
一方で、動画の中では「米国株をまったく持っていないわけではない」という点もはっきりと語られています。実際には約2億円分の米国株を保有しており、含み益を含めると資産価値は約3億円に達しているとのことです。
ただし、この米国株投資の目的は「増やすこと」ではありません。あくまでドル資産として保有している、つまり日本に何かあった場合のリスク分散として持っているという位置付けです。
ここで重要なのは、「長期保有すれば必ず資産が増える」という考え方に対する冷静な視点です。株価は名目上上がっていく可能性があっても、それは物価上昇に伴うものであり、実質的に豊かになっているかどうかは別問題だ、という考えが示されています。
長期投資に対する考え方の違い
動画では、「長期保有=正解」という一般的な投資論に対しても、一定の距離感が示されています。確かに長期で保有すれば株価は上がりやすい傾向がありますが、それはインフレによる影響も大きく、必ずしも実質的な価値の増加とは限らない、という見方です。
そのため、米国株で本当に資産を増やそうとするのであれば、アメリカの経済や企業文化を徹底的に学び、場合によっては現地に住むくらいの理解が必要だ、というかなり踏み込んだ意見も語られています。
この発言からは、単なる国別の優劣ではなく、「自分がどこまで理解できるか」「どこまで肌感覚を持てるか」が投資判断において重要であることが伝わってきます。
もし一生持つなら選ぶ日本株とは
動画の後半で話題の中心となるのが、「もし自分が子供だったとして、一生売らずに持つ銘柄は何か」という問いです。この質問に対して、即座に挙げられたのが任天堂です。
その理由としてまず挙げられているのが、「潰れない可能性が極めて高い」という点です。
長期投資、特に数十年単位で考える場合、成長性以上に重要なのが「生き残ること」です。その前提条件を最も高い水準で満たしている企業として、任天堂が挙げられています。
任天堂が圧倒的に強いとされる理由
任天堂の強さとして、動画内ではいくつもの具体的な理由が語られています。その中でも特に印象的なのが、キャラクターIPの強さです。
マリオをはじめとする任天堂のキャラクターは、すでに世代を超えた存在になっています。
投稿者自身が子供の頃からマリオを知っており、今の子供たちも当たり前のようにマリオを知っています。この流れが今後20年、30年と続けば、「マリオを知らない世代」はほぼ存在しなくなるという見方が示されています。
さらに重要なのは、任天堂のソフトが基本的に自社ハードでしか展開されない点です。
これは短期的には不利に見えることもありますが、長期的には極めて強力なビジネスモデルです。ハードとソフト、そしてIPを一体化してコントロールできる企業は、世界的に見ても非常に限られています。
幼少期から刷り込まれるブランドの強さ
動画では、「人が最初に購買意欲を持つ前の段階」でブランドに触れることの重要性も語られています。多くの商品やサービスは、大人になってから知るものですが、任天堂のキャラクターは違います。
自分でお金を使う能力がない幼少期に、すでにその存在を知り、好きになる。
そしてその記憶は大人になっても消えません。この「人生の最初期に刷り込まれるブランド力」は、後から広告で作ることがほぼ不可能な、圧倒的な強みだと説明されています。
この視点から見ると、任天堂が数十年単位で強さを維持する可能性が高いという考え方は、非常に説得力があります。
任天堂の株価が高い理由と誤解
動画の終盤では、「なぜ任天堂の株価はあんなに高いのか」という初心者が抱きやすい疑問にも触れられています。ここで重要なのが、株価そのものと企業規模は別物だという点です。
現在の日本株市場では、1単元100株が基本となっています。
そのため、株価が高い銘柄ほど、最低購入金額が数百万円になることもあります。しかし、これは単に発行株数の問題であり、株価が高いからといって、必ずしも割高というわけではありません。
逆に、株価が100円や200円でも、発行株数が非常に多ければ、時価総額は巨大になります。初心者が「株価の数字」だけで高い、安いと判断してしまう危険性について、非常に分かりやすく説明されています。
まとめ
今回の動画では、日本株と外国株の優劣を単純に比較するのではなく、「自分が理解できるか」「長期で生き残るか」という本質的な視点から投資を考える重要性が語られていました。
米国株はリスク分散として有効である一方、資産を本気で増やす対象としては、深い理解が不可欠であるという現実的な考え方が示されています。そして、もし一生持つ日本株を選ぶなら、圧倒的なIPと世代を超えるブランド力を持つ任天堂が最有力候補になる、という結論に至ります。
短期の値動きではなく、数十年単位で企業を見る視点は、これから投資を始める人にとっても非常に示唆に富んだ内容だと言えるでしょう。


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