※本記事は「日本株は黄金の時代到来か?」というYouTube動画の内容をもとに執筆しています。
目次
結論:日経平均は“上昇トレンド入り” 日本株にとって追い風到来
2024年7月24日、ついに日経平均株価が4万円の壁を突破し、4万1,700円を記録(動画制作時点では4万900円)。長らく上値を抑えられていたレンジ相場から抜け出し、上昇トレンドに突入したとされています。
背景には、日米間での関税合意があり、不透明感が解消されたことが日本株の急騰を後押ししています。
なぜ今、日本株が買われているのか?
1. 日米関税協議が合意に達した
- 自動車に対する関税:25% → 15% に引き下げ
- 日本が米国製の航空機100機、農作物(1兆2,000億円分)を購入
- 防衛支出:年間1,400億ドル → 1,700億ドルに増額
これにより市場の不安材料が一気に取り除かれ、TOPIXも市場最高値を更新。特に自動車関連株が急騰しています。
2. トレンド転換のチャート要因
TOPIXと日経平均の共通点:
- 2024年は長らくレンジ相場(横ばい)
- トランプ大統領の関税発言で一時下落
- すぐに回復しレンジ上限に張り付き
- 最終的にレンジ上限を突破→上昇トレンドへ
このブレイクアウトにより、新規の売り勢力が減少し、買いの勢いが増大。特に4万円という節目を超えたことで、**「売り圧力がなくなり価格が軽くなった」**という市場心理が働いています。
今後のターゲットは「日経7万円」?
動画では超長期チャートを分析し、次のターゲットとして**「日経平均株価7万円」**という数字が示されています。
その根拠は「カップ・ウィズ・ハンドル」というチャートパターン。
- カップの底:2000年代の底値(約1万円)
- 取っ手の形成:3万円前半の長期レンジ
- ブレイクアウト:4万円突破
カップの深さ(約3万円)分が上昇幅と見なされ、4万円+3万円=7万円がターゲットとされます。
歴史から見る「停滞後の爆発的上昇」
アメリカ株の例:
停滞期間 | その後の上昇期間 | 倍率(底値比) |
---|---|---|
1970年代 | 約15年 | 約5.6倍 |
2000年代 | 約13年 | 約8.6倍 |
これを日本株に当てはめると…
- 日本株はバブル崩壊後35年間も停滞
- 4万円突破で長期レンジを明確に脱出
- 今後15年で株価3倍(12万円)も夢ではない
ドル安トレンドが日本株を後押しする
2025年現在、ドルインデックスは100を割り込み、ドル安基調が進行中。
ドル安になると、
- 米ドル以外の通貨建て資産が有利
- 投資家がアメリカ株より他国株(日本など)を選好
- 歴史的にもドル安局面では金や日本株、新興国株がブームになった
過去の傾向:
ドル安期 | 投資ブーム |
---|---|
1970年代 | 金(ゴールド) |
1980年代後半 | 日本株 |
2000年代 | 新興国株(BRICsなど) |
今回もその流れに日本株が含まれる可能性が高いと考えられます。
追い風・逆風セクターまとめ
追い風銘柄 | 理由 |
---|---|
自動車関連株 | 関税引き下げ(25%→15%)+米国設備投資活発化 |
銀行株 | 利上げ局面への移行がしやすくなったため |
ロボットメーカーなど | 設備投資増加に伴い需要増加 |
逆風銘柄 | 理由 |
---|---|
不動産・鉄道株 | 金利上昇で借入コスト増加、収益圧迫 |
内需株、防衛関連株 | 関税不安解消で注目度が低下 |
ナスビ氏の戦略と心構え
動画の解説者であるナスビ氏(総資産約3億円)は、以下のようなスタンスを取っています。
- 日経平均が7万円に到達 or 2030年になったら一部利益確定
- 現在は2529(日本株ETF)と全世界株に含まれる日本株を保有
- 資産形成は終了段階なので、今後の上昇は「すべてラッキー」と捉える
まとめ:日本株の“第2のバブル”に備えよ
現在の日本株市場は
- 長期停滞からの脱出
- 日米関税合意による不安材料の解消
- テクニカル分析でも上昇トレンド入りの兆し
- ドル安による外資流入の可能性
といった複数の好材料が重なっている状態です。
今後も短期的な下落リスクや米景気の悪化、再びの関税リスクには注意が必要ですが、中長期では「黄金の時代」となる可能性が高いと考えられます。
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