この記事は「日本株・米国株最高値更新の裏で、静かに格差拡大中・・!」という動画を基にまとめています。
2025年夏、日本株と米国株が史上最高値を更新する中、なぜ私たちの生活は豊かにならないのか。その背景と、これからの資産形成に必要な考え方を解説します。
目次
結論:株を持つ人だけが豊かになり、持たない人は取り残される
- 2025年8月、日経平均は4万3800円台、S&P500は6500ポイントに迫る史上最高水準
- しかし生活者の実感は「物価高で苦しい」「給料が増えない」
- 株価上昇の恩恵は企業の株主に集中し、働く人の手取りは減少傾向
- 静かな格差拡大が進み、資産運用を始めたかどうかで明暗が分かれる
株高の背景には「資本市場の論理」があり、実生活の豊かさと乖離しているのが現実です。
株価最高値でも街は静か
- 株式市場は史上最高値を更新
- しかし街では「また値上げか」とため息、通勤電車は満員、学生は「海外旅行は高すぎて無理」
- 会社員は「手取りが減った」とぼやき、生活改善の実感がない
バブル期のような浮かれた雰囲気は一切なく、株高は「投資家だけの静かな祝宴」になっています。
日本人の生活は年々苦しくなっている
厚生労働省の最新データによると:
- 2025年6月の実質賃金は前年同月比 -1.3%
- 5月は -2.9% と過去20ヶ月で最大の下落幅
- 6ヶ月連続で実質賃金マイナス
さらに、日本のインフレ率はG7の中で2024年末から1位を記録。
- 2025年1月には4%超えでアメリカ(3%)を上回る
- 食料・エネルギー輸入依存による円安の影響が直撃
- 火災保険料は5年間で4割上昇、家計の圧迫要因に
結果として「名目賃金は微増、でも可処分所得は減少」という状況です。
それでも株価だけが上がる理由
株価は「企業の未来」を反映しており、「家計の現実」とは別です。
- 2025年4〜6月期決算で主要企業は軒並み過去最高益を更新
- トランプ関税による懸念が薄れ、逆に業績を押し上げ
- 自社株買い・増配が過去最高を記録し、株主還元が急拡大
- 海外投資家が日本株に積極的に投資
つまり、株価は「企業業績と株主還元」に支えられており、労働者より株主に利益が回る構造が強まっています。
投資家だけが豊かになる時代
- 2024年に始まった新NISAで「投資を始めた人」と「始めなかった人」の差が拡大
- 2024年に全世界株式やS&P500を購入した人は、2025年8月時点で約25〜35%の含み益
- 投資経験者は下落局面で「耐える力」を身につけ、資産を守りながら増やしている
一方で、投資をしなかった人は「物価高で生活が苦しい」と感じるだけ。静かな格差は通帳の中で広がっていきます。
これからどうすべきか?
- 小額からでも投資を始める
ネット証券なら10分で口座開設、100円から投資可能。 - 新NISAを活用する
年間360万円まで非課税、非課税期間は無期限。長期投資に最適。 - インデックスファンド中心で積立
S&P500や全世界株式など、王道の商品で時間を味方にする。 - 焦らず余剰資金で投資する
「今すぐ全額投資」ではなく「毎月少額でコツコツ」が基本。 - 守りの意識を持つ
大切なのは資産を増やすこと以上に「守ること」。社会保障縮小に備える自衛手段になる。
まとめ:実感なき株高の時代をどう生きるか
- 株価は過去最高、生活は苦しい。この「ねじれ」は今後も続く可能性が高い
- 格差は「能力の差」ではなく「行動したかどうかの差」で生まれる
- 投資環境は過去に比べて格段に整い、誰でも参加できる時代
未来のためにできることはただ一つ。
「まだ遅くない、今日から始める」ことです。
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