※本記事は、YouTube動画「【日米関税合意】一律15%と最大81兆円規模の投資や貿易開放|円安の限界と日銀利上げ前進の可能性で145円への下落の見通し」の内容をもとに構成しています。
目次
結論:一時的な円安終了?円高への転換に備えよ
2024年7月23日に発表された「日米関税交渉の合意」は、為替相場に大きな転機をもたらす可能性があります。今回の合意内容は次のとおりです:
- 日本の輸入関税を一律15%で合意
- 日本からアメリカへの最大81兆円(5500億ドル)規模の投資
- 農産品や自動車市場の一部開放
- これを受けて日経平均は1396円高、歴代10位の急騰
このような動きは一見円安に見えますが、市場の反応は意外にも“円高”へとシフト。背景には日銀の利上げ観測や政局の不安定さが絡んでおり、今後の為替相場は145円台への調整が視野に入っています。
日米関税交渉のポイントまとめ
項目 | 内容 |
---|---|
合意内容 | 日本の輸入関税一律15% |
対米投資規模 | 最大81兆円(5500億ドル) |
対象分野 | 自動車・農産品など貿易自由化 |
トランプ発言 | 利益の90%は米国に、雇用も数十万人創出 |
市場反応 | 日経平均1396円高(歴代10位の上昇) |
今回の合意を受け、米国中心の経済再構築が強化される見通しです。
石橋首相の退陣報道で政局リスク拡大
関税合意と同時に浮上したのが、石橋首相の8月末退陣報道です。報道によれば:
- 石橋首相は麻生・菅・岸田の3名と協議予定
- 読売新聞・毎日新聞が同時に報道を出すなど、政治的圧力も大きい
- ただし、本人はXで報道を否定しており、フェイク情報の可能性も
この報道が相場に与えた影響も小さくなく、147円台まで上昇したドル円が急速に反落する展開となりました。
ドル円相場のテクニカルと見通し
テクニカル分析の状況
- 直近の高値:149円近辺
- MACD(マックディ):デッドクロス開始
- 下落ターゲット:146円割れ → 145.00〜145.50円ゾーン
トレンドは以下のように読まれています:
ポイント | 内容 |
---|---|
現在のレンジ | 146.90〜147.50円 |
下落調整の目安 | 61.8%押し=145.50円前後 |
その先のサポート | 145.00円ライン(クラスターゾーン) |
日銀利上げ観測で円高圧力強まる
ブルームバーグの報道などにより、日銀の年内利上げ期待が57% → 81%へ急上昇しています。
- 現在の政策金利:0.5%
- 利上げ予想:0.75%まで引き上げ → ドル円に約2.5円の影響
- 副総裁・内田氏も「物価次第では利上げ継続」と示唆
これにより、今後数週間は円高圧力がじわじわと強まる可能性があります。
ドル円・ユーロドルなど通貨ペアの戦略
ドル円(USD/JPY)
- 上値は147.50円で重い
- 買いポジションが増えているため、需給面で“売り優勢”
- 145円前後までの調整に備える必要あり
ユーロドル(EUR/USD)
- 現在は1.12を目指す上昇トレンド中
- テクニカル角度:上昇トレンドが60度以上と非常に強い
- オプションターゲット:1.18や1.20
政策・金利差だけではない「キャリートレード」の限界
これまでは「円キャリー取引(円を売って他通貨を買う)」が流行していましたが、今はその余地が狭まりつつあります。
- 日銀の利上げで円の“安さ”が消えてきている
- 相場はすでに「キャリートレード飽和状態」
- ポジション調整が一巡し、リスク回避で円が買われる流れへ
注目のハンガリーフォリント戦略とは?
動画では、高金利通貨の代表例としてハンガリーフォリント(HUF)に注目している投資戦略も紹介されました。
- 政策金利:6.5%
- メキシコペソ(8%)に比べてもスワップ収益率が高い
- ユーロ円をヘッジに使って為替リスクを抑える
- 年利回り目安:約34%(レバ2倍)
今後の注目点とトレード戦略まとめ
注目材料 | 内容 |
---|---|
日米関税合意 | 日本の対米投資拡大+関税引き下げは中長期的にプラス要因 |
石橋首相の去就 | 政局混乱なら一時的な円安も、長期的にはリスクオフで円高に |
日銀利上げ | 年内0.75%への利上げなら、ドル円145円台は現実的 |
テクニカル | MACDデッドクロスで調整局面入りか |
ポジション動向 | 買いポジション過多で上値は限定的 |
結論:ドル円は“調整局面”、145円割れにも警戒を
今回の「日米関税合意」は、表面的には好材料ですが、為替市場はすでに出尽くし感が出ており、円高調整局面に入ったと見てよいでしょう。
- テクニカル的にも上値は重く、146〜145円台への下落が濃厚
- 日銀の利上げ観測も強まり、円キャリー戦略は転換点に
- 政局不安もあいまって、当面のリスクは“円高方向”
今後も金融政策、政局、米経済指標などをにらみつつ、柔軟なポジション調整が求められそうです。
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