日経平均5万円時代は来るのか?外国人アクティビストの動向と個人投資家の投資法を徹底解説

※本記事は、YouTube動画「【新刊】日経平均株価は2028年に5万円へ?外国人アクティビストを利用するコバンザメ投資法とは」の内容をもとにまとめたものです。

目次

結論:アクティビストの動向を知ることが、次のチャンスを見抜くカギになる

2028年に日経平均株価が5万円になるという大胆な予測。

その背景には、日本市場での外国人アクティビストの急増と、その影響力の拡大があります。本記事では、アクティビスト投資の第3次ブームの背景や代表的な事例、そして個人投資家が実践できる「コバンザメ投資法」について詳しく紹介します。


アクティビストとは何か?日本での3度のブーム

アクティビスト(物言う株主)は、企業の経営方針に対して積極的に提案・介入する投資家です。日本では以下の3つのブームがありました。

ブーム期時期主な出来事
第1次1980年代後半峰岸三が産業正規の株式19%を取得、不動産週話和の百貨店株買い占め
第2次2000年代半ば村上ファンド、堀江貴文による企業介入(後にインサイダー事件に発展)
第3次2012年末〜現在安倍政権の経済政策を背景に、外国人アクティビストファンドが急増(2014年の8本から2024年には73本へ)

このように、今まさに第3次ブームが加速しており、個人投資家にとっても無視できない存在となっています。


事例紹介:柴浦電子のTOB騒動

注目すべき事例として、柴浦電子をめぐる敵対的買収合戦があります。

  • 2024年2月3日:株価は3095円。
  • 2月5日:台湾企業が4300円でTOBを発表(敵対的買収)。
  • 2月10日:株価は5000円まで急騰。
  • 4月10日:峰岸三が4500円でホワイトナイトとして登場。
  • 4月17日:台湾側が5400円に引き上げ。
  • 5月2日:再度、峰岸三が5500円で対抗。

このような状況下で、2月初めに買っていた投資家は株価が2倍近くになり、まさに「ダブルバガー」状態。これこそがアクティビストの動きを利用するコバンザメ投資法の真骨頂です。


コバンザメ投資法とは?

本書では、個人投資家でも実践できるアクティビスト関連の投資法が紹介されています。

主な手法

  1. コバンザメ投資
    • 村上ファンドのようなアクティビストの動きを追いかける。
    • 5%未満の保有にも注目(大量保有報告書だけでなく、IR資料も確認)。
  2. 業界再編を先取りする投資
    • 対象業界例:化学、建設、ドラッグストア、ホームセンター
    • 特徴:低PBR、低ROE、政策保有株が多い、ネットキャッシュ比率が高い企業
  3. 経営改革期待投資
    • 株主総会での社長再任議案の賛成率が低下している企業に注目。
  4. 低PBR対策に本気な企業へ投資

外国人アクティビストが狙う企業の特徴

外国人投資家が投資する企業には以下の共通点があります。

  • 持ち合い解消が進んでいる
  • 資本コストと株価を意識した経営
  • IR活動の強化
  • 低PBR銘柄への注目
  • プライム市場・スタンダード市場問わず、情報開示レベルの向上

特に最近では東京証券取引所がIR体制の整備を義務化する方針を示しており、情報開示の透明性が投資判断における重要な指標となっています。


2028年に日経平均5万円?その根拠とは

みずほ証券のレポートでは、以下の前提をもとに2028年に日経平均5万円を予想しています。

  • 想定PER:14.25倍
  • 準利益成長率:2026年+8%、2027年+9%、2028年+10%
  • トランプ関税の悪影響が収まり、資本効率改善が進む

現在の日経平均(約37,000円)から5万円までの上昇は約35%。決して非現実的な予想ではないと評価されています。


アクティビストを知ることは、個別株投資のヒントになる

本書では、各アクティビストの投資スタイルや過去の行動パターンも詳細に解説されており、「このファンドはこういう狙いで入ってきたのか」と理解する手がかりとなります。

たとえば、著者はダイセルという化学企業を例に挙げ、制作保有株が多く低PBRである点から、アクティビストの投資対象になりやすいと分析しています。


まとめ:個人投資家にとってアクティビストの動きは“チャンスの宝庫”

今後、日本の株式市場における外国人アクティビストの存在感はさらに強まると予想されます。こうした投資家の行動を読み解き、先回りすることで、個人投資家でも大きなリターンを得ることが可能です。

特に以下のような視点を持つことが重要です。

  • TOB案件の観察
  • アクティビストファンドの保有銘柄チェック
  • 低PBR銘柄のIR活動強化サインの有無
  • 業界再編の兆し

このような情報をもとにしたコバンザメ投資は、リスクを抑えながらもリターンを狙える戦略として、今後ますます注目を集めることでしょう。

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