この記事は、YouTube動画「テスタ氏がやっていた投資が上達するルーティーンについて」の内容をもとに、初心者にも分かりやすくまとめたものです。
結論:勝ち組になるには「毎日チャートを見続けること」と「思考の言語化」がカギ
元デイトレーダーであり、現在も個人投資家として著名なテスタ氏は、**投資で勝てるようになるために最も大切なことは「継続的な観察」と「振り返り」**だと語っています。
具体的には、毎日400銘柄のチャートをチェックし、ブログを書きながら自分の思考を整理するというルーティーンを、何年にもわたり徹底して続けていたのです。
テスタ氏の1日のルーティーン
朝の流れ(トレード開始前)
- 起床後、顔を洗ってカフェオレを取る
- 8:40ごろパソコンを立ち上げる
- ツールを準備し、8:50には先物や米国市場の動向をチェック
- 9:00までに必要な注文を入力し、トレード開始
特に朝は「1分1秒が勝負」と語っており、時間管理の意識は非常に高いことが分かります。
初期の勉強法:勝ち組と負け組の違いを分析
テスタ氏は、トレードを始めた頃から次のような徹底的な観察と学習をルーティン化していました。
実践していたこと
- 毎日チャートを400銘柄確認
- ブログを書き、日々のトレードを振り返る
- 他人のブログ(勝っている人・負けている人両方)を読む
- 「勝ち負けの違いは何か?」を常に意識して比較
- 寝る前に必ず翌日の下見を実施
この「振り返り+予習」の積み重ねが、チャートのパターンや値動きの特徴を自然と体に染み込ませることにつながっていたのです。
チャート学習:毎日400銘柄を見る意味とは?
日本の株式市場には約4000銘柄が上場していますが、実際に日々動いている(=出来高がある)銘柄は約400銘柄。
テスタ氏は以下のようにチャートを精査していました。
チャート確認の手順
ステップ | 内容 |
---|---|
① | 4000銘柄すべてにコードを打ち、出来高のある400銘柄を抽出 |
② | その400銘柄を紙にメモ(自作リスト作成) |
③ | 毎日引け後にそのリストのチャートを30分で一気にチェック |
この作業を半年〜1年間継続することで、「見慣れた形」「反応しやすいパターン」が徐々に体得されていったといいます。
勝てるようになるための思考法と意識
テスタ氏は「勉強」というよりも「思考の予習と復習」に重きを置いており、次のような視点で日々自分のトレードを見つめ直していました。
毎日考えていたこと
- 今日の負けの原因は何だったのか?
- 勝ったとしたら、どのボタンを逆に押していたら負けていたか?
- なぜその判断をしたのか? 結果ではなく、思考プロセスを振り返る
- 同じ銘柄でも「勝てる人」と「負ける人」の違いを考える
これらはすべて、自分の判断に対する納得感や再現性を高めるための作業です。
最大の課題は「デイトレからの脱却」
テスタ氏にとって最も苦労したことは、「デイトレードをやめること」だったと語っています。
なぜ難しかったのか?
- 10年以上、デイトレ中心だったため体が勝手に反応する
- 一度始めると集中してしまい、中長期の視点を持てなくなる
- 「デイトレの目線」で見てしまうこと自体が習慣化していた
これを克服するには、年単位で少しずつ減らしていくしかなかったと話しています。
手法よりもチャートを読む力が先
最後に、「手法とチャートを読む力、どちらが重要か?」という質問にはこう答えています。
「チャートを読む力を磨いてから、手法を組み立てるべき。」
つまり、形だけの手法を真似るのではなく、チャートの動きから自分なりの判断ができるようになることが先だと述べています。
しかも、テスタ氏はチャートパターンに関する本すら一冊も読んでおらず、毎日チャートを見続ける中で感覚的に理解していったとのことです。
まとめ:テスタ式ルーティーンで学ぶ「継続」と「観察」の力
テスタ氏の話から学べる最大のポイントは、
- 毎日チャートを見て相場の呼吸を体に染み込ませる
- 自分の思考を文章にして振り返る
- 勝ち負けのパターンを分解・比較する
- 地道な継続が一番の近道
という、非常にシンプルながらも本質的な勉強法にあります。
投資初心者の方も、いきなり手法に飛びつくのではなく、「毎日観察する習慣をつけること」から始めてみるのが、遠回りなようで最短ルートかもしれません。
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