この記事は、YouTube動画「SCHD第3弾登場!Tracers DJ USディビデンド100(米国高配当株式)年4回分配」を基に内容を整理し、初心者でも分かりやすく紹介したものです。
結論:Tracers版SCHDで毎月分配型ポートフォリオが実現可能に!
待望の分配月「1・4・7・10月」をカバーする「Tracers DJ USディビデンド100」が2024年5月29日に販売開始され、楽天・SBIの既存SCHD投信と合わせて年間12カ月すべてをカバーする毎月分配型ポートフォリオが完成します。
Tracers DJ USディビデンド100とは?
この投資信託は、米国高配当株ETF「SCHD(Schwab U.S. Dividend Equity ETF)」を投資対象とするファンドです。
連動する指数は「ダウ・ジョーンズ米国ディビデンド100インデックス」で、10年連続で配当を出している企業の中から、キャッシュフローなどの健全性を基に選定された構成銘柄が特徴です。
基本情報のまとめ
項目 | 内容 |
---|---|
販売開始 | 2025年5月29日 |
販売会社 | SBI証券、マネックス証券(楽天証券は未定) |
信託報酬 | 0.10725%(運用側)+0.06%(ETF側)=合計0.16725% |
分配月 | 1月・4月・7月・10月 |
通貨ヘッジ | なし |
投資対象 | SCHD連動ETF(米国高配当株) |
毎月分配型が可能に!3つのSCHD投信を組み合わせよう
各ファンドの分配月:
ファンド | 分配月 |
---|---|
楽天SCHD | 2・5・8・11月 |
SBI SCHD | 3・6・9・12月 |
Tracers SCHD | 1・4・7・10月(今回登場) |
これら3つを組み合わせることで、1月から12月まで毎月分配金を受け取れるポートフォリオを構築することができます。
各ファンドのコスト比較と人気状況
信託報酬とポイント還元後の実質コスト(想定)
ファンド | 表示信託報酬 | 還元ポイント | 実質コスト(推定) |
---|---|---|---|
楽天SCHD | 0.1238% | なし | 0.1238% |
SBI SCHD | 0.1238% | 0.022% | 0.1018% |
Tracers SCHD | 0.16725% | 0.0175%(想定) | 約0.14975% |
SBIのポイント還元は大きく、最も実質コストが安くなります。一方、Tracersは分配月の希少性を武器に、コスト面ではやや劣る形です。
トレサーズは“信託報酬”以外にも注意:実質的コスト(早期費用比率)
動画では、「信託報酬の数字だけでは不十分」と強調されています。実際に運用が始まってからの「早期費用比率(トータルコスト)」が重要です。
参考に、同社が運用しているオールカントリー型ファンドの早比率は0.13%。対して、野村「はじめてのNISA」シリーズは早比率0.07%と非常に優秀です。
つまり、「コストの細部までチェックが必要な時代」であることを、改めて意識させられます。
1億円投資したらどれだけ違う?コスト比較シミュレーション
仮に1億円を投資した場合の年間コストは以下の通り(税引前350万円の分配金を想定):
ファンド | 年間コスト |
---|---|
楽天SCHD | 12万3800円 |
SBI SCHD | 10万1800円(最安) |
Tracers SCHD | 14万9750円(最も高い) |
Tracersは誰に向いている?
向いている人:
- すでに楽天・SBIのSCHDを保有していて、分配月の空白を埋めたい人
- 毎月分配型ポートフォリオを完成させたい人
- 新しい商品をチェックしたい「お仕活」志向の投資家
向いていない人:
- 毎月分配にこだわらない人
- コストを最優先したい人
- NISAでの最適化を考えている人(※現時点で対応不明)
通貨分散の注意点
楽天・SBI・Tracers全て米ドル資産が中心のため、「毎月分配型ポートフォリオ」を構築するとドル資産に偏りやすくなる点には要注意です。
ユーロ建てや円建ての配当資産との組み合わせを検討すると、よりバランスの取れたポートフォリオになります。
購入方法とスケジュール
- 販売開始:2025年5月29日
- 申込可能時期:GW明けから各証券会社で順次受付開始予定
- 初期はスポット購入のみ可能、積立は運用開始後
最後に:資産運用は“推し活”だ!
動画の締めくくりでも触れられていたのは、「資産運用=推し活」という発想。分配月、指数への愛、ブランドへの信頼など、自分の「推し」を持つことで投資が楽しく継続しやすくなるという考え方です。
まとめ:Tracers SCHDの特徴と戦略的な使い方
- 分配月:1・4・7・10月をカバー
- 楽天・SBIと組み合わせて毎月分配型の完成
- 信託報酬はやや高いが、分配月ニーズを満たす商品
- ドル偏重に注意しつつ、選択肢としては十分魅力的
トレーサーズSCHDは、投資信託というより「コレクションアイテム」にも近い性格を持っています。あなたの“推し”に加えるかどうか、ぜひポートフォリオ全体を見て判断してみてください。
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