海外投資家が買っている日本株とは?最新統計データで徹底分析

※この記事はYouTube動画「海外投資家が買っている日本株ってどんな株?統計データをみてみた!」の内容をもとに作成しています。

目次

結論:海外投資家が注目しているのは銀行・繊維・コンテンツ関連企業

2024年度の統計データをもとに、海外投資家が保有比率を増やしている主なセクターは次のとおりです。

  • 銀行(28.4% → 31.6%)
  • 繊維製品(23.9% → 26.8%)
  • その他製品(例:任天堂・アシックスなどが含まれるコンテンツ関連)
  • サービス業、医薬品、保険、電気機器なども堅調に伸びている

特に銀行株は海外保有比率が30%を超えており、金融セクターの主導権を海外が握りつつある状況です。

個人投資家も増加中だが、買っているのは海運などの高配当バリュー株

一方、日本の個人投資家の動きも活発です。

  • 2024年度、個人株主数は1000万人増(述べ数)
  • 個人投資家が保有比率を増やしているのは以下のようなセクター
    • 海運(5%増)
    • 石油・石炭、パルプ、非鉄金属、不動産など

特に海運業は個人保有比率が27%に達しており、海外投資家が売っている分を個人が買っている構図となっています。

投資部門別の保有比率の推移

以下は、2023年と2024年の主な投資部門ごとの保有比率の増減です(比率ベース)。

投資主体保有比率の増減備考
外国法人増加特に銀行や繊維に集中
個人増加海運などバリュー株中心
金融機関減少持ち合い解消の影響
事業法人減少持ち合い解消が背景

なお、金額ベースではすべての部門がマイナスとなっており、2024年3月末時点での株価下落(暴落)の影響が反映されています。

海外投資家の買い越しと保有推移

  • 2024年度全体では海外投資家は売り越し
  • ただし、2025年4月以降は連続で買い越し中(13週連続)
  • 外国法人による日本株の保有比率は32.4%に達し、3社に1社は海外投資家が株主という状態

このままいくと50%超え=海外に企業の支配権が及ぶ可能性もあるとして、懸念も示されています。

2024年に海外投資家が買った具体的なセクター

動画内で紹介された統計から、2024年度に保有比率が上昇したセクターと上昇幅を以下にまとめます。

セクター名保有比率(前年→今年)コメント
銀行28.4% → 31.6%金融セクターの注目度が高い
繊維製品23.9% → 26.8%意外ながら好調な株価推移
その他製品不明 → 41%超え任天堂・アシックス等を含む
サービス業詳細不明保有比率上昇傾向あり
医薬品詳細不明同上
電気機器詳細不明ハイテク系だが個人の保有は低い(11%)

今後の注目セクターは?

動画では2025年以降のトレンドについても軽く触れており、ChatGPTの分析なども参考にして、次のようなセクターが海外マネーの流入先として挙げられています。

  • 半導体
  • 電子部品
  • 精密機器
  • 自動車部品
  • 銀行・金融系
  • コーポレートガバナンスが強い企業群

ただし、銀行や繊維は現在株価がやや停滞しており、昨年度の実績が今後も続くとは限らない点に注意が必要です。

海外投資家が増えることの光と影

動画内では、海外比率の上昇についてポジティブ・ネガティブ両方の視点から議論されています。

ポジティブな側面:

  • 株価上昇につながる
  • 外資による企業統治強化(場合による)

ネガティブな側面:

  • 外国人投資家の気分で株価が乱高下しやすくなる
  • 企業の利益が国内に還元されず、配当が海外流出するリスク

ただし、日本自体が海外資産から得ている利子・配当収入が年間35兆円超の黒字であり、トータルでは利益を得ているとの補足もあります。

まとめ:海外投資家が日本株で注目するのは構造変化を捉えた成長セクター

2024年度のデータを振り返ると、海外投資家は金融、コンテンツ、繊維など、成長または復活の兆しがあるセクターに注目していたことがわかります。一方で、個人投資家は高配当のバリュー株を好む傾向が顕著でした。

今後もこの構図が続くかは不透明ですが、株式市場がグローバルマネーに左右される構造は変わらず、日本人としても自国企業の株主になる重要性が再認識される時代に入っているのかもしれません。

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