この記事は、YouTube動画「爆上げ無双もお金は増えず!買い検討銘柄紹介」をもとにまとめています。
2025年10月6日、日経平均は高市総裁誕生を受けて過去最高値を更新するほどの急騰を見せました。しかし、全ての投資家がお金を増やしたわけではありません。
今回は、なぜ「爆上げ相場」でも資産が増えない人がいるのか、そして今後の買い検討銘柄について詳しく見ていきます。
日経平均は一時+2400円!過去最高の4万8000円台に到達
この日は日経平均が一時2400円近く上昇し、4万8000円台を記録。
背景には、自民党総裁選で高市早苗氏が勝利したことによる「金融緩和継続への期待」がありました。市場全体はリスクオンムードで染まり、AI・半導体・防衛・不動産・自動車といったセクターに資金が集中しました。
その中でも日経平均を押し上げた主力は次の3銘柄です。
- アドバンテスト
- 東京エレクトロン
- ソフトバンクグループ
この3銘柄だけで日経平均を約900円も押し上げたと解説されています。
金融緩和期待で銀行株が下落、資産が増えない理由
一方、日経平均が大幅に上がっても、銀行株や金融株は下落しました。
高市氏が「金融緩和路線を継続する」と見られたため、利上げが遠のくという見方が広がったのです。
その結果、銀行株の収益環境にはマイナス材料となり、次のようにセクター間で明暗が分かれました。
セクター | 主な銘柄 | 当日の動き | コメント |
---|---|---|---|
半導体 | アドバンテスト | +14% | AI関連で急騰 |
防衛 | 三菱重工 | +11% | 政策期待の代表銘柄 |
不動産 | ヒューリック | +4.5% | 緩和観測で買い戻し |
自動車 | トヨタ自動車 | +4.7% | 円安追い風で上昇 |
銀行 | みずほFG | -0.5% | 金利期待後退で軟調 |
金融銘柄中心のポートフォリオを持つ人は、指数上昇ほどの恩恵を受けられず、資産があまり増えない結果になったといえます。
順張りではなく「逆張り」で狙う投資戦略
動画主はもともと「逆張り派」。
短期で急騰した銘柄を追うより、売られたタイミングのセクターに妙味を感じると話しています。
今回は特に、利上げ期待の後退で下落した金融株を「押し目買いのチャンス」として注目しています。
今後、もし調整が進むようであれば、
- メガバンク(みずほ、三菱UFJ、三井住友)
- 信託銀行系
- 地銀(大光、北越、広島銀行HDなど)
といった高配当の金融株を買い増す戦略が考えられます。
逆風下でチャンスを狙う「食品関連銘柄」
もう一つ注目セクターとして挙げられたのが「食品関連」です。
円安による原材料高でコスト増が続き、業績懸念から株価が下がっている銘柄が多い状況です。
しかし、ブランド力の高い食品株は中長期的に回復余地があるとされ、割安局面では買い候補となります。
具体的な注目例:
- 日清食品
- キッコーマン
- 明治ホールディングス
- コカ・コーラボトラーズジャパン
- ニッスイ など
これらは配当利回りも高く、守りの投資としても魅力があります。
個別注目銘柄:ソニーFGとオリオンビール
また、短期的なテーマ株として「ソニーフィナンシャルグループ」と「オリオンビール」が紹介されています。
ソニーFGは上場直後の調整で一時大幅安となりましたが、金融関連としての位置づけもあり、今後の押し目が狙い目としています。
一方オリオンビールは直近で下落しており、配当は高くないものの、再浮上のタイミングを探っているとのことです。
日経の加熱感に注意、今後は「時間分散+銘柄分散」
動画主は、現在の株価上昇が「期待先行」に見える点を警戒しています。
5万円を視野に入れる動きではあるものの、急騰局面のあとには大きな調整もつきもの。
そのため、買いタイミングを一度に絞らず、
- 時間を分散(複数回に分けて買う)
- 銘柄を分散(業種を分ける)
- アセットを分散(株・投信・FXなど)
といったリスク分散を強調しています。
まとめ:今は「強気相場の中の静観」が賢明な選択
現在の相場は、総裁交代による一時的な上げであり、全体に加熱感があります。
短期で利益を追うより、冷静に押し目を待ち、配当や割安性のある銘柄を拾う「準備の期間」として捉えるべきでしょう。
そのうえで、今後の政策発表や金利動向を見極めながら、金融や食品といったセクターに機会を見出す姿勢が求められます。
参考:動画内で紹介された主な銘柄一覧
分類 | 銘柄名 | コメント |
---|---|---|
半導体 | アドバンテスト、東京エレクトロン、ディスコ | AI・生成系テーマで上昇 |
防衛 | 三菱重工、IHI | 政策期待で上昇 |
自動車 | トヨタ、ホンダ、スバル、デンソー | 円安恩恵で買われる |
不動産 | ヒューリック、三井不動産、野村不動産 | 金融緩和観測で反発 |
銀行 | みずほFG、三菱UFJ、地銀(大光・北越など) | 利上げ観測後退で下落 |
食品 | 日清食品、キッコーマン、明治HDなど | 円安で割安化、配当魅力 |
その他 | ソニーFG、オリオンビール | 一時的調整後の狙い目候補 |
このように、指数が爆上げしても資産が伸びない背景には「セクターの偏り」と「政策期待の温度差」があります。
慌てて追うより、静かに下げを待って資金を仕込む逆張り姿勢が、次の上昇局面で最も報われる戦略といえるでしょう。
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