科学では説明できない謎のサイクルとは何か 戦争・経済危機・相場を支配する周期の正体を探る

本記事は、YouTube動画『【新刊】科学では説明できない謎のサイクルが戦争と経済危機を引き起こす、その根拠』の内容を基に構成しています。


目次

なぜ今「サイクル」という視点が注目されるのか

経済や株式市場、さらには戦争や社会不安まで、私たちの世界で起こる大きな出来事には「周期性があるのではないか」と考えたことはないでしょうか。

好景気と不景気が繰り返されること、株価が上昇と下落を交互に経験することは、多くの人が感覚的に理解している現象です。

今回紹介されている動画では、単なる経済サイクルや投資の循環論を超え、自然現象や人間社会、さらには戦争にまで共通する「謎のサイクル」の存在が取り上げられています。

その中心となるのが、1971年に書かれた古典的な書籍の復刻版であり、現代科学では完全に説明しきれない現象に光を当てる内容となっています。

本書の著者と問題意識

動画で紹介されている書籍は、エドワード・R・デューイによる「サイクルの不思議」です。出版はパンローリングで、2023年11月に復刻版として刊行されました。もともとは1971年に発行された書籍であり、内容自体は当時のデータや研究を基に構成されています。

著者のエドワード・R・デューイは、フーバー政権時代に主席経済分析官を務めた人物です。

1929年の株式市場崩壊、いわゆる世界恐慌の原因究明を大統領から命じられ、その調査過程で「経済や社会現象を理解するうえで、決定的に欠けている視点がある」と考えるようになりました。それが「サイクル」に関する知識でした。

当時の経済学は、個別要因や政策、偶然性を重視する傾向が強く、周期的な規則性については軽視されがちでした。しかし著者は、膨大なデータを調査する中で、無関係に見える現象同士が同じ周期で変動している事実に直面します。

サイクルとは何か

身近なサイクルと長期サイクルの違い

動画ではまず「サイクルとは何か」という基本的な問いから話が始まります。サイクルとは、一定のリズムで繰り返される現象のことです。人間の心臓の鼓動、睡眠と覚醒のリズム、潮の満ち引きなど、私たちの身の回りはサイクルで満ちています。

一方で、本書が注目するのは、日常的には気づきにくい長期的で謎に満ちたサイクルです。数年から数十年、あるいは100年以上に及ぶ周期で、自然現象や社会現象が変動しているという考え方です。

無関係に見える現象を支配する9.2年サイクル

本書の中で特に衝撃的なのが、全く関係がないように見える現象が同じ周期で動いているという指摘です。具体例として挙げられているのが、以下のような現象です。

株式市場の変動
樹木の年輪の成長パターン
湖の水位の変化
バッタの個体数の増減

これら4つの現象が、いずれも約9.2年周期で変動しているとされています。さらに重要なのは、単に同じ周期を持つだけでなく、ほぼ同じタイミングでピークやボトムといった転換点を迎える傾向がある点です。

これほど多様で無関係に見える現象が、偶然同じ周期を持ち、しかも同時期に転換する確率は極めて低いと考えられます。著者はここに、何らかの共通因子が存在する可能性を見出しました。

9.2年以外にも存在する複数の周期

9.2年サイクルだけでなく、9.6年、5.91年、8年など、異なる長さのサイクルも存在するとされています。これらの周期もまた、自然現象や経済指標など、通常は関連付けられない事象の間で一致していると指摘されています。

こうした事実をすべて偶然で片付けてよいのか、それとも人類がまだ理解していない法則が背後にあるのか。この問いが、本書全体を貫くテーマとなっています。

追加解説 太陽活動と人類社会の関係

黒点数と11年サイクル

動画の中盤以降では、サイクルの原因候補として「太陽活動」が取り上げられます。特に注目されるのが、太陽表面に現れる黒点の数です。黒点の数は約11年周期で増減することが、数百年にわたる観測記録から確認されています。

この11年サイクルは、天文学の世界ではよく知られた事実であり、太陽放射や紫外線量の変動とも関係しています。

黒点と景気変動の関係

1878年、イギリスの経済学者スタンレー・ジェボンズは、黒点活動が景気変動を引き起こしている可能性を指摘しました。当初は、太陽活動が農作物の収穫量に影響し、それが景気に波及すると考えられていました。

後年、ハーバード大学の研究者たちは、この説を否定する目的で研究を開始しました。しかし結果は意外なもので、農作物ではなく、製造業の生産指数と黒点活動との間に相関関係が見られたとされています。製造業は現代経済においても重要な位置を占めるため、この指摘は無視できないものです。

戦争・社会不安との相関

さらに研究は、戦争や国際紛争との関係にも及びます。過去200年のデータを分析した研究では、黒点活動の極大期の前後に、戦争や革命、大規模な社会不安が集中する傾向があるとされています。

ロシアの科学者チジェフスキーは、72カ国の統計を基に、革命や暴動、戦争といった大衆を巻き込む重大事件が、黒点活動の極大期前後3年に起こりやすいと主張しました。

動画では、2001年の同時多発テロ、近年の中東情勢、さらには2024年前後の国際的緊張の高まりなどが、この周期と重なる可能性についても言及されています。

金価格との関係

地政学リスクが高まると金価格が上昇しやすいことは、投資の世界ではよく知られています。動画では、1970年代後半から1980年初頭にかけて金価格が約10年で24倍に上昇した事例が紹介されました。このピークは、黒点活動の極大期とほぼ一致しています。

当時は旧ソ連のアフガニスタン侵攻やイラン・イラク戦争など、国際情勢が不安定化していました。こうした事実を重ね合わせると、太陽活動、地政学リスク、資産価格の間に、直接的ではないにせよ、何らかの関連があるのではないかと考えたくなるのも無理はありません。

戦争の超長期サイクルという視点

142年サイクルという仮説

本書では、戦争には最長で142年のサイクルが存在するとされています。1050年頃から約1000年分の戦争データを分析した結果、この長期サイクルが見出されたとされています。

この仮説によれば、1949年頃が戦争サイクルのピークであり、そこから71年後の2020年頃がボトムにあたります。つまり、現在は長期的には比較的平穏な時期を過ぎ、再び上昇局面に入りつつある可能性が示唆されます。

複数サイクルの重なり

戦争サイクルには、142年だけでなく、57年、22.2年、11.2年といった中短期の周期も存在するとされています。これらが重なり合うことで、特定の時期に緊張が高まったり、一時的に沈静化したりすると考えられています。

単一の周期だけで未来を断定することはできませんが、複数の周期が同時に重なる局面では、大きな変化が起こりやすいという視点は、歴史を読み解く上で一つのヒントになるかもしれません。

まとめ 信じるか信じないかはあなた次第

本書および動画で語られている内容は、現代科学の枠組みでは完全に証明されているわけではありません。そのため、オカルト的に感じる人もいるでしょうし、因果関係が不明確である点に違和感を覚える人もいるはずです。

一方で、無関係に見える現象が同じ周期で動き、同時に転換点を迎えるという事実は、単なる偶然として片付けるにはあまりにも示唆的です。経済、戦争、自然、人間心理を一つの「サイクル」という視点で捉えることで、これまでとは異なる世界の見方が得られる可能性があります。

この書籍は、すぐに投資判断に役立つような即効性のある内容ではありません。しかし、現代科学では説明しきれない、人間社会と自然を貫く周期的な力について考えるきっかけを与えてくれる一冊であることは間違いありません。新たな視点を求める方にとって、非常に刺激的な内容と言えるでしょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次