米国債に破綻リスク!?CDS急騰と金急騰が示す2025年マーケットの異変とは【初心者向け徹底解説】

※この記事は、YouTube動画「とんでもないこと起きている 米国債の信頼揺らぐ 破綻懸念」の内容をもとに解説・要約したものです。


結論:米国債の信用が揺らいでいる今、債券投資は慎重に。金と金鉱株に資金が流れ始めている

2025年、これまで安定資産とされてきた米国債(U.S. Treasuries)の信用が大きく揺らいでいます。5年物CDSが0.5%と、ギリシャやイタリアと同水準まで悪化。これは米国債が「安全資産」であるという神話に亀裂が入り始めたことを示しています。

この中で投資家は、

  • 米国債から金へ資金をシフト
  • GDX(米金鉱株ETF)が急騰
  • 債券ETF(TMFなど)への投資に慎重な姿勢
    を取り始めています。

目次

CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)とは?

CDSとは「債券の保険」のようなもので、ある国がデフォルト(債務不履行)した場合に損失を補償してもらうための金融商品です。

たとえば、

  • 米国債1億円を保有している投資家が
  • 年間50万円(0.5%)を支払ってCDSを購入
  • 万が一米国がデフォルトすれば1億円を補償

通常、米国債のCDSスプレッドは非常に低く、0.1%以下が一般的です。しかし、2025年現在0.5%にまで上昇しており、これは明確な異常値です。


なぜCDSスプレッドが急上昇しているのか?

主な理由は以下の通りです。

要因内容
インフレ懸念賃金・原材料高騰による物価上昇
財政悪化米国政府の支出超過・債務拡大
債務上限問題政治的対立により、支払い遅延リスクが発生(テクニカルデフォルト)

ジャネット・イエレン財務長官は「米国がデフォルトすることは絶対にない」と火消しに動いていますが、市場はそれに懐疑的です。


今、債券ETF(TMFなど)への投資は控えるべき?

「TMF(米20年債×3レバレッジETF)」のような債券ETFは、金利が下がれば価格が上がるため、利下げ局面に有利とされます。

しかし現在、

  • CDSスプレッドの上昇
  • 債務上限引き上げ問題の未解決

という2つのリスク要因があるため、混乱が落ち着くまで静観が無難という見解です。


金価格と金鉱株ETF(GDX)が急騰中

金はインフレや信用不安が高まると買われる「リスクヘッジ資産」です。

  • 金先物:3,386ドル(+3%)
  • GDX(米金鉱株ETF):53.77ドル(+6.2%)
    • 2012年以来、約13年ぶりの高値
    • 年初来で+58.6%(S&P500は+0.9%)

短期的には加熱気味ですが、秋以降の利下げ観測が現実化すれば、再び金と金鉱株が買われる可能性が高いです。


金鉱株 vs 金:どっちが有利?

相対指数(GDX ÷ 金価格)を見ると…

  • 長期平均:0.25〜0.30
  • 現在:0.125(歴史的低水準)

過去20年で金鉱株は金に対して大きくアンダーパフォームしてきました。しかし、過去には逆転の瞬間もあり、2000年代前半には金鉱株が大幅にアウトパフォームした局面もありました。


欧州株への注目度が上昇

著名ヘッジファンド「グリーンライト・キャピタル」のデビッド・アインホーン氏も次のように発言しています:

  • 米国株は割高
  • 特にハイパーグロース株の成長には限界
  • 一方で欧州株には買い持ちの魅力あり

背景:

  • ドイツの1兆ユーロ財政出動
  • ウクライナ戦後復興期待
  • エネルギー価格の低下

銀(シルバー)も要注目!ゴールドシルバーレシオからの分析

  • 金:3,300ドル
  • 銀:33ドル
  • ゴールドシルバーレシオ:100倍(歴史的高水準)

この比率が50倍まで低下すると仮定すると、金価格が4,000ドルなら銀は80ドル(+140%)になる計算です。


投資戦略まとめ:国際分散と金・銀への注目

注目ポイント解説
米国債信用低下(CDS 0.5%)で債券投資は慎重に
金・金鉱株安全資産としての需要急増、利下げ期待が追い風
欧州株財政出動+戦後復興で中長期の成長期待
ゴールドシルバーレシオ的には割安水準

今後の投資スタンスは?

  • 短期の積立ではなく、5〜10年の中長期視点が有効
  • 秋の急落時に一気に買い向かうのも有効
  • 現金比率を高めて“買い場”を待つのも戦略の一つ

まとめ:米国債の信頼揺らぐ今、投資の地殻変動が始まっている

2025年、米国債の信用が揺らいでいるのは事実です。これは一時的なノイズか、それとも新しい投資時代の序章か。CDSの上昇、金鉱株の急騰、そして欧州株への注目——これらのサインを見逃さず、冷静かつ柔軟なポートフォリオ構築をしていきましょう。

「米国一強の時代」から「国際分散+実物資産重視」へ。

今こそ、投資家としての視野を広げるチャンスかもしれません。

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