※本記事は、YouTube動画「米国株が最高値から急落!投資家が今知るべき最新の動向と今後の戦略を解説します!」の内容を基に、初心者でも分かりやすくまとめたものです。
結論:今回の下落は“誤差レベル”。S&P500の長期的な強さは揺るがない
2025年8月初頭、S&P500が7月末から3%ほど急落しました。一部では「バブル崩壊前夜」「米国の終焉」などといった極端な意見も飛び交っていますが、これは感情論に過ぎません。
ドリムシ氏の動画では、この下落の本質と、S&P500が今後も長期的に上昇していくとする3つの強力な根拠が示されています。
急落の真相:雇用統計の「過去修正」が信頼を揺るがせた
表面的な要因:2025年7月の雇用統計
- 非農業部門雇用者数:市場予想 +11万人 → 実績 +7.3万人
- 失業率:前月 4.1% → 今月 4.2%
「予想より増えてないじゃん」「失業率上がってる」といった印象が先行し、ネガティブに受け取られました。
実質的な要因:5月・6月の数値が“修正大幅下方”
- 5月速報値:+14.4万人 → 修正値:+1.9万人
- 6月速報値:+14.7万人 → 修正値:+1.4万人
つまり、実際には両月合わせてわずか3.3万人の増加だったことが判明。
この桁違いの修正が「統計の信頼性」への不安を引き起こし、市場の失望売りにつながったのです。
今回の下落は“トランプショック”級ではない
- 最高値:6427ポイント(S&P500)
- 急落後の水準:6236ポイント(−3%)
- 為替:150円 → 148円(ドル円)
株も為替も一時的に調整しただけで、10〜20%の暴落といったレベルには程遠い状況です。
「この程度のブレに耐えられないなら、長期投資には向いていない」とドリムシ氏は明言します。
S&P500が“今後も強い”と断言できる3つの根拠
① NVIDIAの存在が指数を支えている
- S&P500構成銘柄の上位7社(マグニフィセント7)が約3割の比率
- 中でもNVIDIA(エヌビディア)の存在感が圧倒的
NVIDIAの注目ポイント
項目 | 内容 |
---|---|
製品 | GPU(AIの頭脳) |
単価 | 1個あたり約400万円 |
顧客 | Microsoft、Googleなどが数万個単位で発注 |
売上 | 2025年Q1:440億ドル(前年比+69%) |
株価 | 過去1年で3倍に上昇 |
もはやAI関連銘柄への期待ではなく、実際に稼いでいる実績があるのが今の米国株です。
② 米国経済の実態が堅調そのもの
2025年Q2(4〜6月)の主な経済指標
- GDP成長率:約+3%
- 小売売上高(6月)
- 前月比:+0.6%
- 前年比:+3.9%
- 非店舗販売(EC含む):前年同期比+6.1%
- S&P500構成企業のEPS(1株利益):
- 約82%が市場予想を上回る
→ アメリカ人はちゃんと「お金を使っている」し、企業はしっかり儲けている。
③ 世界中の資金がアメリカに集まっている
中国、インド、ヨーロッパ、そして日本など、世界中の投資家が米国株・米国債に資金を投じています。
理由は単純。
「アメリカの企業が最も儲かっているから」
- 他国の株式市場は期待感だけで動いているケースもある
- 一方でアメリカは「利益」も「実績」もある
→ 世界中のマネーがアメリカに集中するのは自然な流れ
よくある誤解と煽りに要注意
以下のような意見は「数字に基づかない感情論」として注意喚起されています。
- 「アメリカの時代は終わった」
- 「インデックス投資はもう成長しない」
- 「ドルは基軸通貨ではなくなる」
- 「S&P500は高すぎて下がるしかない」
冷静に数字を見て、長期の視点で判断することが重要です。
今後の戦略:一時的な下落に惑わされず、長期投資を続けよう
短期的には数%の下落が起きることもあります。
しかし、今後5年、10年というスパンで見れば、S&P500は今後も堅調に伸びる可能性が高いと考えられます。
まとめ
ポイント | 内容 |
---|---|
急落の要因 | 雇用統計の過去数値の大幅修正による失望 |
下落幅 | 約3%(S&P500)、ドル円も2円下落 |
今後の見通し | S&P500は引き続き強気 |
理由1 | NVIDIAなどの主力銘柄の業績が絶好調 |
理由2 | 米国経済が実体面でも成長中 |
理由3 | 世界のマネーがアメリカに集中 |
最後に
今後も米国株を軸とした長期投資を続ける上で、重要なのは一時的なニュースに流されず、数字と実態をしっかり見極めることです。
この記事が、あなたの投資判断の一助になれば幸いです。
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